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中国の白バイのモデル

今日は中国(中華人民共和国)での公安向けモデルについて。もちろん、ヤマハ限定。

JYM150J Police
JYM150J

中国の警察である公安では、日本と違って白と青のカラーリングを使用している。そして、中国生産のモデルを使用しているので、中国以外で見かけることはほとんどない。


まずは、JYM150 の公安モデル JYM150J から。

JYM150J 4FP8
JYM150 4FP8 Police

最初の写真の JYM150J とで装備が異なっているのは、モデルチェンジがあったのか、中国だからなのか、よくわからない。モデルコードは未確認だけど 4FP8 になり、この 4FP8 には電気会社向けのモデルと、郵便用のモデルもある。

JYM150 4FP8 ElectricJYM150 4FP8 Postal

続けて JYM250 の公安モデルの JYM250J を。モデルコードは 4TU になるのだけれど、詳細は不明。こちらも写真によって装備やカラーが異なっていたりする。

JYM250J 4TU
JYM250 4TU Police
JYM250 4TU Police

JYM250 と言う名前だけど、排気量は 222cc でセロー225エンジンを 0.2mm ストロークダウンした形の奇妙なエンジン。

2006年に YBR125SP の公安モデルが登場した。このぐらいの年代になると、モデルコードとか年式がはっきりしてくる。

YB125XPSP 2006 3S94
YB125XPSP 3S94

2008年には YBR250 の公安モデルが出た。YBR250 のモデルチェンジに合わせて公安モデルも2010年にモデルチェンジしている。マフラーを見るとモデルチェンジ後なのかわかりやすい。

YBR250P 2008 12B2
YBR250P 12B2
YBR250P 2010 12B4
YBR250P 12B4

YBR125SP 生産終了に伴い、125cc クラスの公安モデルは YB125SP ベースとなる。

YB125SPP 2013 1SF5
YB125SPP 1SF5

同様に YBR250 生産終了に伴い、250cc クラスの公安モデルは YS250  ベースに。

YS250P 2015 2SL2
YS250P 2SL2

ずっと昔から、サイドボックスの形状が変わらないのが面白いところ。

中国でも排気量が大きなモデルが販売されるようになってきたので、他の国と同じように公安向けモデルも排気量が大きくなっていくでしょう。そうすると中国でも FJR1300AP のようなモデルが販売されるかもしれない。

XF50の比較

XF50 の各国向けの比較をしてみる。


車体色の都合上、Giggle ではなく Booster X の写真を使ったが、装備に関しては Giggle も Booster X も同じ。

XF50 VOX 2007 3B35 日本
XF50 3B35
XF50 C3 2007 3B32 USA
XF50 3B32
XF50 Booster X 2007 15P2 ヨーロッパ
XF50 15P2

北米向けはフロントフォーク横にリフレクタが確認できる。同様に日本以外では、後部にも横に向いたリフレクタが装着され、ウィンカーもビルトインのものではなくなっている。

XF50 15P1 A

ヨーロッパ向けは 50cc でも二人乗り可能なようで、シートにはベルトが装着されていて、後側までシートが厚くなっている。

XF50 15P1 A

ステップにもパッセンジャー用の簡易的な足置きがある。足の短い日本人だったら、ここに届かないかもしれないな。

XF50 15P1 A

他にもヘッドライトのレンズが日本向けだけ丸みを帯びているものだったりと細かな違いがある。

話を少し変えて、wikipedia の英語版には、XF50 の速度抑制について書かれている。駆動系のワッシャを外すとトップスピードが少し上がるのだとか。このワッシャは部品番号で言うと 90201-13802 のことで、youtube にその解説もあるので、気になる人は探してみては。

wikipedia にはもう1つ、ドライブフェイス側プーリーの部品番号が Giggle/Booster X のみ異なっていて、そのためヨーロッパ向けは 50km/h しか出ないとの記述もあった。ヨーロッパの方が制限が厳しいけど、二人乗りは可能なのか。

個人的には 50cc に乗らないので、125cc エンジンを搭載した VOX があれば買っていただろうなと思う。