「モデル研究」カテゴリーアーカイブ

XT400の年式

XT シリーズの続きで、今日は XT400 についてを。

XT400 1982 5Y7
XT400 5Y7

XT400 は大きく分けて2つの世代があり、1つは1980年代前半に発売された XT400 と、もう1つは1990年代に発売された XT400E と。399cc と日本以外では特殊な排気量だったため、発売されたのは日本とヨーロッパのみであった。


1980年代の XT400 は XT500 の発売されていない数年間に発売され、その後の XT350 に繋がった。1990年代の日本の XT400E は、XT600E の日本向けとして排気量を日本市場に合わせて発売された。そんな XT400 の年式を。

code name year country remarks
5F0 XT400 1981 フランス
5Y6 XT400 1982 欧州
5Y7 XT400 1982 日本
28L XT400 1983 フランス、スウェーデン
4DW1 XT400E 1991 日本 ARTESIA
4DW2 XT400E 1992 日本 ARTESIA

XT400E では ARTESIA(アルテーシア) のペットネームが付けられていた。発売当初は「アルティシア」とカタログにあったのだが、web 版パーツカタログの部品情報検索では、「アルテーシア」となっていて統一感がない。さらに間違いだと思うが、ヤマハ発動機の Product History のページでは「Attesia」となっていたりして、そんなことからも人気が無かったのかなと思ってしまう。

YAMAHA PRODUCT HISTORY

ガンダムブームの影響もあるのか、「アルテシア」と表記している web ページを散見できる。そもそもの ARTESIA はヤマハの説明によると、「フランス北部のアルトア地方の人々」の意味とのことらしく。遠い異国の地で自分達の呼称を付けられた自動二輪車が発売されるというのは、どんな気分なのだろうか。例えばブラジルで「浜っ子」と付けられた自動二輪車が発売されたとしても、ピンとこないけど。

モデル数が少ないので、今日はカラーリングも入れてしまおうかと。

code year photo
5F0 1981 NEW YAMAHA BLACK
XT400 5F0
5Y6 1982 WHITE
XT400 5Y6


AROMA GREEN
(写真なし)
5Y7 1982 WHITE
XT400 5Y7
28L 1983 CHAPPY RED
XT400 28L


WHITE
(写真なし)


YAMAHA BLACK
XT400 28L
4DW1 1991 FARAWAY BLUE
XT400E 4DW1
4DW2 1992 STRONG BLUE
XT400E 4DW2

10年経つとこうやって進化するのかとわかる。
この流れで、次も XT シリーズにしようか、どうしようか。

ヤマハの軽自動車

一昨日、ヤマハ発動機は石川県輪島市で公道での実証実験として車両を提供したと発表した。

YG-M 石川県輪島市

注目したいのが、ナンバープレートである。黄色の軽自動車のナンバープレートを付けている。


沖縄の北谷でも、同様の車両を使って実証実験を行っているが、このときはナンバープレートは付いていなかった。

沖縄北谷での YG-M
YG-M 沖縄北谷

しかし、輪島では公道を走るということもあって、ナンバーを取得しているのである。そもそも登録できるモデルだったのか、という驚きである。

このモデルは、YG-M という名前で、ヤマハの発表にあるようにゴルフカートを元に作られている。しかし、国内外のヤマハ発動機の web ページを見る限り、このようなフェイスをしたモデルは発売されていないため、ほぼ専用品と言っても良いでしょう。
先日の「テーマパークEXPO」などでも展示されたりしていて、ひょっとしたらヤマハ発動機はこれから軽自動車に参入するのではと思わせてくれるようなモデルである。

YG-M
YG-M

ところが、である。このモデルは写真を見ればわかるように左ハンドルのモデルで、シートベルトも付いていない。どのように軽自動車としてのナンバーをもらったのか少し不思議であるぐらい。
さらに最高時速は 20km/h しかなく、とても公道を流れに乗って走ることはできないし、高速道路も走行できない。軽自動車に参入するとの期待は、少し気が早いようである。

YG-M は電動車であるが、それ以外にヤマハは四輪車用の 1000cc, 850cc, 710cc, 690cc のエンジンを作っている。何れも公道走行モデルではないが、いざとなれば、660cc のエンジンを作ることは難しくない筈である。

YXZ10YESH 2017 B57G [YXZ1000R SS SE]
YXZ10YESH B57G

これからヤマハは四輪車の流れをどうやって作っていくのか、注目していきたいと思う。実装実験を足掛かりに、これから軽自動車に参入するのではと期待をしながら、2017年も暮れていく。