「モデル研究」カテゴリーアーカイブ

SRV250の年式

今日は SRV250 の年式について。SRV250 は XV250 ビラーゴのエンジンを登載した独特のスタイリングのモデルで、マイナーチェンジ後はルネッサの名前が付けられた。

SRV250 1992 4DN1
SRV250 4DN1

日本とオセアニアで販売され、オセアニアではマイナーチェンジ後の車体に「RENAISSA」と記されていたが、SRV250 の名前のままで発売されたようである。


「時代にこびないトラディショナルVツイン」とのキーワードで発売されたが、こびなさ過ぎたのか6年で発売終了となってしまった。当時は FZX250 ZEAL も発売されていたし、ちょっと影が薄かったのかもしれない。そんな SRV250 の年式一覧を。

code name year country remarks
4DN1 SRV250 1992 日本
4DN2 SRV250 1993 日本
4DN3 SRV250S 1993 日本
4DN4 SRV250T 1993 日本
4RK1 SRV250G 1995 オセアニア
4DN5 SRV250 1996 日本 ルネッサ
4DN6 SRV250 1997 日本 ルネッサ
4RK3 SRV250J 1997 オセアニア
4RK4 SRV250K 1998 オセアニア

オセアニア向けとして、SRV250H/4RK2, SRV250L/4RK5 の情報もあったが、確認できなかったため上記表には入れなかった。

ちょっと調べて、販売台数を割り出してみた。ヤマハが発表したものではなく、私が数えたものなので正確性についてはそれなりのものと考えてもらいたい。まずは、日本向けから。

code year units
4DN1 1992 4900
4DN2 1993 1860
4DN3 1993 2433
4DN4 1993 270
4DN5 1996 4506
4DN6 1997 1181

他のモデルと比較しないと、多いのか少ないのかの判断がし辛いところ。1994年の XJR400S は4000台限定発売だった、と聞けばなんとなく少ないとわかる。
続けて、オセアニア向けの 4RK の発売台数。

code year units
4RK1 1995 172
4RK3 1997 110
4RK4 1998 42

オセアニア向けの台数が少ないこと。次回は SRV250 のカラーについてを。せっかくなので、日本向けとオセアニア向けの比較なんかもしてみようかと。

TZM50Rの年式

今日は TZM50R の年式についてを。本当は TZR50 についてを書こうかと思ったが、とんでもなく年式があるので挫折したのもあって。

TZM50R 1997 4KJ3
TZM50R 4KJ3

TZM50R は YSR50 の実質的な後継として、1994年2月末に発売された。翌月には前年の GP250 優勝を受けて Telcor カラーモデルも発売される。発売の裏には NSR50 の存在があり、良くも悪くもホンダとの争いをしていた時期であった。


1994年に 4KJ1 / 4KJ2 の2つのモデルが出て、次のモデルは1997年の 4KJ3 となる。海外での発売はなかったため、その3モデルのみの発売。いつものように、モデル一覧を。

code name year country remarks
4KJ1 TZM50R 1994 日本
4KJ2 TZM50R 1994 日本 Telcor
4KJ3 TZM50R 1997 日本

各モデルの諸元を確認したが、カラー以外の違いはなかった。YSR50 では排気量違いの YSR80 が発売されていたが、TZM50R では 80cc モデルなどのバリエーションは発売されなかった。ほぼ同時期にタイやマレーシアで TZM150 が発売されていたが、こちらは共通点がない全く別のモデルである。

あっさり終わってしまったので、カラー一覧も。YSR50 ではマルボロカラーや TECH21 カラーなど、目を惹くカラーリングがあったが、TZM50R では特殊なカラーリングは Telcor カラーのみで少し寂しい感じである。

code year photo
4KJ1 1994 RADICAL WHITE(/ RED)
TZM50R 4KJ1 A


RADICAL WHITE(/ VIOLET)
TZM50R 4KJ1 B
4KJ2 1994 VIVID RED COCKTAIL 1
TZM50R 4KJ2 A
4KJ3 1997 RADICAL WHITE
TZM50R 4KJ3 A

最近の日本では 50cc の12インチフルカウルモデルどころか、フルカウルのモデルさえ発売されていない状況なので悲しい限りである。これではどんどん自動二輪車離れが起きてしまうのではと感じてしまう。なんとか持ち直して欲しいと今年も願うばかり。