最近はあまり発売前のことは書かないようにしているが、少し気になったので。XG250 Tricker の再発売が決まった。モデルコードは B8C が使われて、B8C1 となる。
XG250 2018 B8C1 [Tricker] |
実は SEROW と同じようにリア周りを変更してくると予想していた。しかし、発表の写真を見る限りリア周りは以前と変わらない形状をしている。
Tricker の話をする前に、SEROW の話をすることに。先日発売になった SEROW では XT250X のリア周りを流用して、発売することになった。
XT250 2018 B7C1 [SEROW] |
これは何故かと言うと、一昨年施行された法規により平成33年(は来ないが)4月から適用されるナンバープレートの表示に準拠させるためである。2021年4月以降に最初に登録される車両については、ナンバープレート取り付けで許容される角度について決められ、下側15度、上側40度となった。
そのため、これに適用できる XT250X のリア周りを流用することになった。今発売されている SEROW のナンバープレートの角度は上36度(私調べ)となっている。
XT250 2018 B7C1 ナンバープレートの角度 |
では以前はどのぐらいの角度であったかと言うと、54度(私調べ)となっていた。これだと、違反になってしまう。
XT250 2017 B1H1 ナンバープレートの角度 |
もし手元に未登録の2017年式以前のセローがある場合は、2021年4月より前に一度登録しておかないと、違反の状態となってしまう。
前にちょっと触れたが、北米でも同じように角度の決まりがあるようで、北米向けではナンバーが垂直に近くなるようになっている。
XT250 2019 B1U1 ナンバープレートの角度 |
話を Tricker に戻して、何故 Tricker のリア周りが変更されるかと考えていたかと言うと、Tricker のナンバープレートの取り付け角度が40度を越えて56度(私調べ)であるからである。
XG250 2018 B8C1 ナンバープレートの角度 |
この角度だと2021年4月以降に登録する際は改造が必要になってくる。2年半後ではあるが、販売店としてもできれば在庫を抱えないようにしたりと考えてしまう。
この再発売された Tricker のリア周りについては、この形状になると考えていた。
XG250 4D61 [Tricker] |
これはヨーロッパで発売されていた Tricker で、ヨーロッパの法規に合わせてリア周りが日本向けとは異なっている。
トリッカーのリア周りが以前と同じ形状で発売されたということは、来年か再来年に発売中止となるか、リア周りを変更するモデルチェンジになるかである。今後の売り上げ次第なのかもしれないが、できればラインナップに残っていて欲しいところ。