SR400の年式 その2

前回、久しぶりに複数ページに跨る年式一覧を書いたので、「その1」をつけ忘れてしまった。この文を書いてから気付いて、追加した。今日はその SR400 の年式の続きで、FI 化した後からのモデル一覧となる。

SR400 2016 3HTY
SR400 3HTY

FI 化するぐらいのモデルチェンジがあったものの、FI 化前とは同じモデルコードの 3HT を継続使用していた。2014年からは、レトロブームに乗って海外でも再発売され、タイでは2019年まで継続して発売されていた。時代は繰り返す、という言葉を思い出してしまう。


その FI 化された SR400 の年式一覧を。海外向けは分けようか悩んだところだけど、B9F のモデルコードが日本とタイで共用していたので、混ぜることに。

code name year country remarks
3HTR SR400 2010 日本
3HTU SR400 2012 日本
3HTV SR400 2013 日本 35th Anniv.
2RD1 SR400 2014 欧州
2RD4 SR400E 2014 豪州
3HTW SR400 2014 日本
B271 SR400 2014 タイ
B272 SR400 2014 タイ
2RD2 SR400F 2015 USA
2RD3 SR400FC 2015 カリフォルニア
2RD8 SR400F 2015 豪州
B273 SR400 2015 タイ
2RD9 SR400G 2016 USA
2RDA SR400GC 2016 カリフォルニア
2RDB SR400 2016 欧州 60th Anniv.
2RDC SR400G 2016 豪州 60th Anniv.
3HTX SR400 2016 日本
3HTY SR400 2016 日本 60th Anniv.
B274 SR400 2016 タイ
B275 SR400 2016 タイ 60th Anniv.
2RDD SR400H 2017 USA
2RDE SR400HC 2017 カリフォルニア
2RDF SR400H 2017 豪州
B0H1 SR400 2017 日本
2RDG SR400J 2018 USA
2RDH SR400JC 2018 カリフォルニア
2RDJ SR400J 2018 豪州
B277 SR400 2018 タイ
B9F1 SR400 2019 日本
B9F2 SR400 2019 タイ
B9F3 SR400 2019 日本
B9F4 SR400 2019 タイ
B9F5 SR400 2021 日本 Final Edition
B9F6 SR400 2021 日本 Final Edition Limited

せっかくなので、欧州で SR400 が発売されていた最終年式の2016年モデルで、各国モデルの比較をしてみる。書く前から、ほとんど違いが無いのはわかっているが、ざっと気になる部分を中心に。

code 3HTX 2RD9 2RDB B274
model SR400 SR400G SR400 SR400
country 日本 USA 欧州 タイ
year 2016 2016 2016 2016
車体寸法
全長 2085 mm
全幅 750 mm
全高 1110 mm 1095 mm
軸間距離 1410 mm
最低地上高 140 mm 130 mm
装備重量 174 kg
タイヤ
前サイズ 90/100-18
後サイズ 110/90-18
前銘柄 BRIDGESTONE / BT-45F
後銘柄 BRIDGESTONE / BT-45R
サスペンション
前ホイール
トラベル
150 mm
後ホイール
トラベル
105 mm
変速比
一次変速比 2.567 (77/30)
二次変速比 2.947 (56/19)

日本向けだけ全高が違っていたため、タイヤサイズやホイールトラベルなどを入れた。どちらも同じだったので、シートの差によるものかと思ったが、写真での比較でも部品番号でも同じ。サスペンションも部品番号が同じなので、この全高の違いがどこからくるものなのか、良くわからなかった。それ以外の違いとして、欧州向けとタイ向けではパーキングランプがあるため、そのための配線とヒューズが追加となっている。

次回は SR400 のカラー一覧にしようかどうか。長くなるのとチェックに時間も必要なので、時間がとれるかどうか。

SR400の年式 その1

SR400 がとうとう生産終了になり、44年の歴史に終止符を打った。この SR400 の生産終了にはさらに意味があり、SR400 はヤマハが作っていた最後の 400cc クラスで、普通自動二輪免許向けの排気量に合わせたモデルが無くなった。これまで 400cc クラスでのラインナップがそれほど多くはなかったものの、いざ無くなってしまうと日本の自動二輪車の現状を叩き付けられたような気分である。

SR400 1980 3X6
SR400 3X6

そんな意味もあった SR400 は、販売店在庫の新車もほとんど無くなってしまい、もう新車では手に入れるのが難しくなってきてしまった。タイ向けは2019年が最後であるため、世界的に見ても最後となっている。長い間発売されてきたモデルであったので、きりの良い50周年でピリオドとしたり、電動化するなど、もう一息の模索をして欲しかった気分もある。


44年分もあると、長くなってしまうため、どこかで区切って分けたいところなのだけど、大きく見た目を変えていないためにどこで分けるか悩むところ。ちょっとバランスが良くないが、後半は FI 化したところで分けるとして、今回は前半の2008年のモデルコードでいうところの 3HTS までとする。その 3HTS までの SR400 の年式一覧を。

code name year country remarks
2H6 SR400 1978 日本
3X6 SR400 1980 日本
4G4 SR400 1981 欧州
3X7 SR400 1982 日本
34E SR400SP 1983 日本
34F SR400 1983 日本
34F SR400LTD 1984 日本 7th Anniv.
1JR SR400C 1985 日本
3HT1 SR400C 1988 日本
3HT3 SR400C 1992 日本
3HT4 SR400S 1992 日本
3HT5 SR400 1993 日本
3HT6 SR400 1994 日本
3HT7 SR400S 1995 日本
3HT8 SR400 1997 日本
3HT9 SR400 1998 日本
3HTA SR400 1999 日本
3HTB SR400 2000 日本
3HTC SR400 2001 日本
3HTD SR400 2002 日本
3HTE SR400 2002 日本
3HTF SR400 2003 日本
3HTG SR400 2003 日本
3HTH SR400 2003 日本 25th Anniv.
3HTJ SR400 2004 日本
3HTK SR400 2005 日本
3HTL SR400 2005 日本 50th Anniv.
3HTM SR400 2006 日本
3HTN SR400 2006 日本 YSP black sp
3HTP SR400 2007 日本
3HTS SR400 2008 日本 30th Anniv.

海外では SR500 がメインだったため、1981年の 4G4 や、その他の一部年式を輸出していたのみと限られている。発売初期には、キャストホイールや19インチタイヤ、ディスクブレーキからドラムブレーキになったりと、見た目でわかる変化もあった。
少し違う言い方をすると、44年前から見た目上はそれほど大きな変更をしていないことになる。もう関心を通り越して、呆れるぐらいの拘りである。とっととセルフスターティングモーターを付ければ良いのに、と思う人も多いのじゃないかと思う。

SR400 1978 2H6
SR400 2H6
SR400 2021 B9F6
SR400 B9F6

次回は今回の表の続きで、2010年から排出ガス規制のために FI 化されたモデルの一覧。発売が継続されていくとともに、クラシックスタイルのリバイバルということで海外での再発売となっていく。