SR400 がとうとう生産終了になり、44年の歴史に終止符を打った。この SR400 の生産終了にはさらに意味があり、SR400 はヤマハが作っていた最後の 400cc クラスで、普通自動二輪免許向けの排気量に合わせたモデルが無くなった。これまで 400cc クラスでのラインナップがそれほど多くはなかったものの、いざ無くなってしまうと日本の自動二輪車の現状を叩き付けられたような気分である。
SR400 1980 3X6 |
そんな意味もあった SR400 は、販売店在庫の新車もほとんど無くなってしまい、もう新車では手に入れるのが難しくなってきてしまった。タイ向けは2019年が最後であるため、世界的に見ても最後となっている。長い間発売されてきたモデルであったので、きりの良い50周年でピリオドとしたり、電動化するなど、もう一息の模索をして欲しかった気分もある。
44年分もあると、長くなってしまうため、どこかで区切って分けたいところなのだけど、大きく見た目を変えていないためにどこで分けるか悩むところ。ちょっとバランスが良くないが、後半は FI 化したところで分けるとして、今回は前半の2008年のモデルコードでいうところの 3HTS までとする。その 3HTS までの SR400 の年式一覧を。
code | name | year | country | remarks |
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2H6 | SR400 | 1978 | 日本 | |
3X6 | SR400 | 1980 | 日本 | |
4G4 | SR400 | 1981 | 欧州 | |
3X7 | SR400 | 1982 | 日本 | |
34E | SR400SP | 1983 | 日本 | |
34F | SR400 | 1983 | 日本 | |
34F | SR400LTD | 1984 | 日本 | 7th Anniv. |
1JR | SR400C | 1985 | 日本 | |
3HT1 | SR400C | 1988 | 日本 | |
3HT3 | SR400C | 1992 | 日本 | |
3HT4 | SR400S | 1992 | 日本 | |
3HT5 | SR400 | 1993 | 日本 | |
3HT6 | SR400 | 1994 | 日本 | |
3HT7 | SR400S | 1995 | 日本 | |
3HT8 | SR400 | 1997 | 日本 | |
3HT9 | SR400 | 1998 | 日本 | |
3HTA | SR400 | 1999 | 日本 | |
3HTB | SR400 | 2000 | 日本 | |
3HTC | SR400 | 2001 | 日本 | |
3HTD | SR400 | 2002 | 日本 | |
3HTE | SR400 | 2002 | 日本 | |
3HTF | SR400 | 2003 | 日本 | |
3HTG | SR400 | 2003 | 日本 | |
3HTH | SR400 | 2003 | 日本 | 25th Anniv. |
3HTJ | SR400 | 2004 | 日本 | |
3HTK | SR400 | 2005 | 日本 | |
3HTL | SR400 | 2005 | 日本 | 50th Anniv. |
3HTM | SR400 | 2006 | 日本 | |
3HTN | SR400 | 2006 | 日本 | YSP black sp |
3HTP | SR400 | 2007 | 日本 | |
3HTS | SR400 | 2008 | 日本 | 30th Anniv. |
海外では SR500 がメインだったため、1981年の 4G4 や、その他の一部年式を輸出していたのみと限られている。発売初期には、キャストホイールや19インチタイヤ、ディスクブレーキからドラムブレーキになったりと、見た目でわかる変化もあった。
少し違う言い方をすると、44年前から見た目上はそれほど大きな変更をしていないことになる。もう関心を通り越して、呆れるぐらいの拘りである。とっととセルフスターティングモーターを付ければ良いのに、と思う人も多いのじゃないかと思う。
SR400 1978 2H6 |
SR400 2021 B9F6 |
次回は今回の表の続きで、2010年から排出ガス規制のために FI 化されたモデルの一覧。発売が継続されていくとともに、クラシックスタイルのリバイバルということで海外での再発売となっていく。