AF115FX TTX/X-RIDE の年式

今日は予告通り、AF115FX [TTX / X-RIDE] の年式についてを。
AF115FX [TTX / X-RIDE] はタイとインドネシアで製造されていたモデルで、タイで製造されたモデルは TTX と販売名が付けられ、カンボジア、ラオス、メキシコにも輸出されていた。タイの TTX はあまり売れなかったために年式が2年のみと短いモデルであったが、インドネシアで発売された X-RIDE は、その後に 125cc 化され LNX125-R として現在も発売中である。

AF115FX 2013 2BU1 [X-RIDE]
AF115FX 2BU1

FX が付かない AF115 は、2007年にタイで AF115S [MIO FINO]、ベトナムで AF115C [CLASSICO] として発売されたのが始まり。その後、2012年にタイで AF115FX [TTX] が発売されたが、エンジンとフレームは AF115 からではなく AT115 から流用された。それを考えると、モデル名が AT115FX ではなく AF115FX になったのが不自然な流れで、不思議に思っていた。翌年の2013年に MIO FINO が FINO へとなったタイミングで AF115S は AF115F となり、こちらもエンジンやフレームが AT115 からの流用となった。この AF115F の発売で AF115FX となった理由が判明した形となった。経緯を考えると、AF115FX と AF115F は同時開発であったか、少なくとも AF115FX の開発時には AF115F が視野にあったようである。


今日は珍しく前置きが長くなってしまったが、いつものように AF115FX のモデルコード一覧を。

code name year country remarks
1GS1 AF115FX 2012 タイ TTX
1GS2 AF115FX 2013 タイ TTX
1GS3 AF115FX 2013 タイ TTX
2BU1 AF115FX 2013 インドネシア X-RIDE
2FD1 AF115FX 2013 カンボジア TTX
2FD2 AF115FX 2013 カンボジア TTX
2FP1 AF115FX 2013 ラオス TTX
2FP2 AF115FX 2013 ラオス TTX
2BU2 AF115FX 2014 インドネシア X-RIDE
2SE1 AF115FX 2014 メキシコ TTX
2SE2 AF115FX 2014 メキシコ TTX
2BU3 AF115FX 2015 インドネシア X-RIDE
2BU4 AF115FX 2015 インドネシア X-RIDE
2SE3 AF115FX 2015 メキシコ TTX
2BU5 AF115FX 2016 インドネシア X-RIDE

タイで製造された TTX はホイールがワイヤースポークであるが、インドネシアで製造された X-RIDE はアルミホイールを採用している。写真で比較してみる。

AF115FX_2013 1GS2 [TTX]
AF115FX_1GS2
AF115FX 2013 2BU1 [X-RIDE]
AF115FX 2BU1

外見ではホイール以外に大きな違いはなく、エンジン周りでは変速比が異なっている。
次回は AF115FX のカラー一覧にしたいところだけど、タイ向け以外は無理な感じなので、やめるかもしれない。

YW50F BW’S/ZUMAのカラー

今日は YW50F [BW’S / ZUMA] のカラーについてを。微妙に数が多いので2回に分けようかと思ったが、それだと数が少なすぎなので、分けずに1回で。

YW50FX 2015 2DT4 [ZUMA 50FX]
YW50FX 2DT4

BW’S と言えば無骨なデザインに2灯のライト、太いタイヤというイメージなので、発売されている YW125 [BS’S 125] はちょっと物足りなさを感じてしまう。それに対して、YW50F [BW’S] は BW’S らしさが残っていて、遠くから見ても BW’S だとわかるシルエットだった。


まずは、日本向け YW50F [BW’S] のカラー一覧を。考えてみると、そもそも YW50F [BW’S] を街で見かけることはあまりなかった気がする。この年式と色数の少なさは、売上数からくるものなのでしょう。

code year photo
1VC1 2012 DEEP PURPLISH BLUE METALLIC C
YW50F 1VC1 A


WHITE METALLIC 1
YW50F 1VC1 B
1VC2 2015 DEEP PURPLISH BLUE METALLIC C
YW50F 1VC2 A


MAT TITAN 1
YW50F 1VC2 B
1VC3 2016 DEEP PURPLISH BLUE METALLIC C
YW50F 1VC3 A


MAT TITAN 1
YW50F 1VC3 B

続けて、USA 向けの YW50F [ZUMA 50F] のカラー一覧を。2013年の写真が横向きしか存在しないようなので、全て横向きの写真で揃えた。

code year photo
1CD1 2012 BLACK METALLIC X
YW50F 1CD1 A


DEEP PURPLISH BLUE METALLIC C
YW50F 1CD1 B


WHITE METALLIC 1
YW50F 1CD1 C
1CD3 2013 MAT BLACK
YW50F 1CD3 B


HEAT RED
YW50F 1CD3 C
1CD5 2014 VIVID YELLOWISH RED METALLIC 1
YW50F 1CD5 A


MAT TITAN 1
YW50F 1CD5 B
1CD7 2015 MAT TITAN 1
YW50F 1CD7 A


DARK GREENISH GRAY METALLIC 2
YW50F 1CD7 B
1CD9 2016 BLACK METALLIC X
YW50F 1CD9 A


LIGHT YELLOWISH GRAY SOLID 4
YW50F 1CD9 B
1CDB 2017 MIDNIGHT SILVER
YW50F 1CDB A


DULL RED METALLIC D
YW50F 1CDB B
1CDD 2018 MIDNIGHT SILVER
YW50F 1CDD A


DULL RED METALLIC D
YW50F 1CDD B
1CDF 2019 MIDNIGHT SILVER
YW50F 1CDF A


DULL RED METALLIC D
YW50F 1CDF B

カナダ向けは ZUMA ではなく BW’S なので、カナダ向けのカラー一覧も入れたいところなのだけど、手元に揃っていなかったため諦めた。
最後に、USA 向けの YW50FX [ZUMA 50FX] のカラー一覧を。カナダ向けでもカラーリングは共通である。

code year photo
2DT2 2014 DEEP PURPLISH BLUE METALLIC C
YW50FX 2DT2 A


BLACK METALLIC X
YW50FX 2DT2 B
2DT4 2015 DEEP PURPLISH BLUE METALLIC C
YW50FX 2DT4 A


WHITE METALLIC 1
YW50FX 2DT4 B
2DT6 2016 RADICAL WHITE
YW50FX 2DT5 A


STARDUST SILVER
YW50FX 2DT5 B
2DT7 2017 LIGHT GRAY METALLIC H
YW50FX 2DT7 A


HEAT RED
YW50FX 2DT9 B
2DT9 2019 LIGHT GRAY METALLIC H
YW50FX 2DT9 A


HEAT RED
YW50FX 2DT9 B

せっかくなので、日本向け、USA 向け、カナダ向けを比較してみる。年式は、日本向けの最終年式である2016年にすることに。

YW50F 1VC3 [BW’S] 日本向け
YW50F 1VC3 JAPAN
YW50F 1CD9 [ZUMA] USA向け
YW50F 1CD9 USA
YW50F 1CDA [BW’S] カナダ向け
YW50F 1CDA CANADA

左からの写真にしたのは、キックペダルがわかるようにしたため。キックペダル以外では、シートの形状やリフレクターの有無の違いがわかる。そもそも日本向けが他の日本向けスクーターと違ってウィンカーをビルトインにしなかったり、パッセンジャー用の足置きをそのままにしていたりと、海外向けに合わせている。

世界に目を向けてもヤマハが製造販売する 50cc クラスは、台湾製造の BX50 [GEAR] と、MBK 工場で製造されている YN50 [Neo’s] と NS50F [Aerox 4] ぐらいになってしまった。10年前には想像もできなかった寂しい状況である。
次回は AF115FX の年式一覧にしようかと考え中。