FascinoがモデルチェンジしてLCX125に

今日は予告通り、インドで発売されていた XC115C [Fascino] が、LCX125 へとモデルチェンジしたことについてを。

LCX125 2020 B7JG [Fascino]
LCX125 B7JG

前回書いた RAY ZR と同様に、2019年12月19日にインドで Fascino のモデルチェンジが発表され、Fascino 125 の発売となった。RAY ZR と同様に2020年4月から始まる排出ガス規制 BS6 のためのモデルチェンジで、排気量が 124.9cc になり FI 化された。


Fascino のモデル名が XC115C から LCX125 になり、モデルコードが B7J が割り振られた。XC115C のモデル名は台湾の Limi でも使われており、モデル名だけだとどちらかわからない状態であったが、これで判別できるようになった。
恒例の LCX125 のモデルコードの一覧を。

name code year country remarks
LCX125 B7J1 2020 インド Fascino
LCX125 B7J2 2020 インド Fascino
LCX125 B7J6 2020 インド Fascino
LCX125 B7J7 2020 インド Fascino
LCX125 B7JE 2020 インド Fascino
LCX125 B7JF 2020 インド Fascino
LCX125 B7JG 2020 インド Fascino
LCX125 B7JH 2020 インド Fascino

B7JE~B7JH については一旦置いて、B7J3~B7J5 の3つが空いた状態になっている。この3つには、発売取りやめになったモデルが入っていたのか、それともこれから発売になるモデルが入っているのか気になるところで、調べてみたものの不明であった。Monster Energy カラーのような特別色が出るようなモデルではないため、あるとすれば装備を追加した豪華版が妥当なところ。

それぞれのモデルにカラーや装備違いがあるので、簡単な表にしてみる。

code colour front brake
B7J1 DRUM
B7J2 DISC
B7J6 Special DRUM
B7J7 Special DISC
B7JE DRUM
B7JF DISC
B7JG Special DRUM
B7JH Special DISC

B7J1, B7J2 は通常カラー、B7J6, B7J7 は特別カラー。B7J1, B7J6 は前輪ドラムブレーキ、B7J2, B7J7 は前輪ディスクブレーキとなる。B7JE~B7JH は何かと言うと、最初期版の B7J1, B7J2, B7J6, B7J7 にフロントフェンダーの変更が加えられたもので、それ以外はそれぞれ B7J1, B7J2, B7J6, B7J7 と同じである。
そのフロントフェンダーの違いについて、見てみる。

LCX125 B7J2 フロントフェンダー
LCX125 B7J2
LCX125 B7JF フロントフェンダー
LCX125 B7JF

B7JE~ ではフロントフェンダーの横側にネジ穴があるのがわかる。写真では見えづらいが内側にインナーフェンダーが追加された影響で、このネジも追加となった。それ以外の装備については全く同じで、逆に B7J1, B7J2, B7J6, B7J7 は既に生産してないと思われるため、貴重な存在となっている。

せっかくなので、カラー一覧も付けておく。B7JE~B7JH での写真を使用しているが、前述の通り B7J1, B7J2, B7J6, B7J7 でも見た目はほぼ同じである。

code year photo
B7JE 2020 BLACK METALLIC X
LCX125 B7JE A


CYAN METALLIC 6
LCX125 B7JE B


MAT PURPLISH BLUE METALLIC 1
LCX125 B7JE C
B7JF 2020 BLACK METALLIC X
LCX125 B7JF A


CYAN METALLIC 6
LCX125 B7JF B


MAT PURPLISH BLUE METALLIC 1
LCX125 B7JF C


VIVID RED COCKTAIL 1
LCX125 B7JF D


REDDISH YELLOW COCKTAIL 1
LCX125 B7JF E
B7JG 2020 MAT DARK PURPLISH BLUE METALLIC 1
LCX125 B7JG A


MAT GRAYISH ORANGE METALLIC 1
LCX125 B7JG B
B7JH 2020 MAT DARK PURPLISH BLUE METALLIC 1
LCX125 B7JH A


MAT GRAYISH ORANGE METALLIC 1
LCX125 B7JH B

RAY ZR 同様、バリエーションとカラーの多さから、販売台数が多いことが伺える。RAY ZR と Fascino はエンジンや駆動系統、フロントフォーク、ホイール、燃料タンク、メットインボックスなどが共通で、フレームの基本構造も同じとなっており、RAY ZR は男性向け、Fascino は女性向けという外観で仕上げている。

モデルチェンジ前の2019年モデルの XC115C [Fascino] と LCX125 [Fascino] を写真で比較してみる。

XC115C-C 2019 B9C3 [Fascino]
XC115C B9C3
LCX125 2020 B7JE [Fascino]
LCX125 B7JE C

スリムになった印象である。

Fascino のフロントフェンダーの違いによるモデルコードの違いなんて、気にしている人は日本に何人いるのだろうかと考えてしまった。次回は今のところ未定。書きたいことは色々あるけど、資料が揃うかどうか。

RAY ZRがモデルチェンジしてLCG125に

今日は予告通り、インドで発売されていた RAY ZR がモデルチェンジしたことについてを。

LCG125 2020 B2U1 [RAY ZR]
LCG125 B2U1

先月の2019年12月19日に、インドで Fascino と RAY ZR のモデルチェンジの発表があり、Fascino 125 と Ray ZR 125 が発売となった。RAY ZR はこれまでのモデルでは一応、Cygnus RAY ZR と Cygnus の名前が入っていたが、今回の発表では Cygnus は取り払われ、RAY ZR となった。


モデルチェンジでモデル名が XC115B から LCG125 となり、モデルコードは B2U が割り当てられた。LCG125 になったことからもわかるように、排気量が 113.5cc から 124.9cc へとアップされ、さらにキャブレタから FI と進化している。これはインドでの排出ガス規制 BS6 が2020年4月から始まる影響で、同日に発表された Fascino も同様に排気量がアップされて FI 化されている。
まずは、恒例なのでモデルコードの一覧を。

name code year country remarks
LCG125 B2U1 2020 インド RAY ZR
LCG125 B2U2 2020 インド RAY ZR
LCG125D B2U3 2020 インド RAY ZR STREET RALLY

B2U2 は前輪がドラムブレーキとなる。また、B2U3 はブロックパターンのタイヤや、ハンドルガードが装備されている。
この LCG125 [RAY ZR] なのだが、何故かインドヤマハの商品ページにはまだ掲載されていない。発売はされてはいる様子なので、生産が追い付いていないのか、もしくは掲載が在庫を売り切ってからの切り替えなのかもしれない。

せっかくなので今回モデルチェンジされた LCG125 [RAY ZR] のカラー一覧を。

code year photo
B2U1 2020 MAT DARK PURPLISH BLUE METALLIC 1
LCG125 B2U1 A


BLACK METALLIC X
LCG125 B2U1 B


CYAN METALLIC 6
LCG125 B2U1 C


MAT DULL RED METALLIC 4
LCG125 B2U1 D


DEEP REDDISH YELLOC COCKTAIL 1
LCG125 B2U1 E
B2U2 2020 BLACK METALLIC X
LCG125 B2U2 A


CYAN METALLIC 6
LCG125 B2U2 B
B2U3 2020 DEEP PURPLISH BLUE METALLIC Y
LCG125 B2U3 A


NEW HIGH SPARKLE GREEN
LCG125 B2U3 B

バリエーションとカラーの多さからも、販売台数が多いことが伺える。インドの道路事情も良くなって、スクーターでの移動も苦ではない場所が増えたのでしょう。
2020年モデルの XC115B [RAY ZR] と LCG125 [RAY ZR] を写真で比較してみる。

XC115BD-C 2020 B62D [RAY ZR]
XC115BD B62D
LCG125 2020 B2U1 [RAY ZR]
LCG125 B2U1 A

かなり大胆に変更が加えられおり、別なモデルと言っても良いぐらいとなっている。一番最初の写真でも使ったが、この Y 型のポジションランプは必要だったのか?と思ってしまう。

XC115B [RAY ZR] は業者が輸入しているため、多くはないものの日本国内にも流通している。そのうちこの新しい LCG125 [RAY ZR] も国内で見られるかもしれない。
次回はインドでモデルチェンジした LCX125 [Fascino 125] のことを書く予定。