CV50 のカラー1

今日は1980年代の CV50 のカラーについてを。と言っても、海外向けの CV50 は不明なところが多いため、日本向けに限定することにした。

CV50 1984 44F [HERCULES CITY 50]
CV50 44F

海外向けは日本向けと同じカラーラインナップであるが、44F では日本向けにはない黒色があった。日本では車名が車名なので白は外せないし、当時赤は外せない色だったようなので、日本で黒が発売される余地がなかったのかもしれない。


1980年代の CV50 [BELUGA] 日本向けのカラー一覧を。5G6 と 5G7 ではカラーが同じなため、まとめている。

code year photo
5G6 1981 RAIN BLUE
CV50E 5G6 A


CLEAN WHITE
CV50E 5G6 B


SUNSHINE RED
CV50E 5G6 C
5G7 1981
17L 1982 CHAPPY RED
CV50E 17L A


ROYAL SILVER
CV50E 17L B


CLEAN WHITE
CV50E 17L C

17L が発売されたときは上記の3色の設定だったが、パーツカタログでは COSMIC BLUE が書かれている。後日追加で発売されたか、発売予定であったが中止されたか、調べてみたがわからなかった。今となっては市場に出回って数も少なく確認もできなかったので、どこかで新しい資料を見かけたらまた追記したいと思う。

ヤマハでの量産市販車で初めて V ベルトを使った CVT の変速機を搭載し、S50 [PASSOL] が確立したスクーターの位置付けを CV50 [BELUGA] で不動のものとした形となった。販売台数はライバル車に及ばなかったようで、BELUGA もそうだし SALIENT も名前の付け方が販売に影響したのではと思ってしまう。

1984年の 17L [BELUGA D] では、以下の装備が変更・追加されている。

・フロントトランクを追加
・シート形状変更
・左バックミラーを追加
・リアキャリア形状変更
・オートチョークの変更
・点火時期の変更

上記以外のその他にも多くの改良が加えられており、カタログ上の最大馬力やトルクの変更はないものの、始動性や利便性が向上している。

CV50E 1982 17L [BELUGA D]
CV50E 17L

次回は21世紀に入ってからの CV50 [JOG] のカラー一覧にしたいところなのだけど、かなり長くなりそうなので2つに分けるかもしれない。

CV50 の年式2

今日は CV50 のうち、21世紀に販売されたモデルについて。21世紀に発売された CV50 の販売名は全て JOG で、日本以外でも海外で一部発売されていた。

CV50ZR 2001 5PT1 [JOG ZR]
CV50ZR 5PT1

CE50 と違い ZR は別モデルコードとなっている。2003年から生産が台湾となっており、フレーム形式は引き続き SA16J だったが、モデルコードが変更となっている。


いつものように、モデルコード一覧を。販売名は全て JOG なので、備考欄は削除してフレーム型式を入れた。それと、これまでは同じ年に発売されたモデルの場合はモデルコード順にしていたが、排出ガス規制に絡むところもあるため、今回は厳密に発売日での順番にした。

code name year country frame
5KN1 CV50R 2001 日本 SA16J
5KN2 CV50 2001 日本 SA16J
5KN3 CV50A 2001 日本 SA16J
5PT1 CV50ZR 2001 日本 SA16J
5KN4 CV50R 2002 日本 SA16J
5KN5 CV50 2002 日本 SA16J
5KN6 CV50A 2002 日本 SA16J
5PT2 CV50ZR 2002 日本 SA16J
5SU1 CV50R 2003 日本 SA16J
5SU2 CV50A 2003 日本 SA16J
5SW1 CV50ZR 2003 日本 SA16J
5SU3 CV50R 2004 日本 SA16J
5SU4 CV50A 2004 日本 SA16J
5SW2 CV50ZR 2004 日本 SA16J
5SU5 CV50R 2004 日本 SA16J
5SU6 CV50A 2004 日本 SA16J
5SW3 CV50ZR 2004 日本 SA16J
5SW4 CV50Z2 2004 日本 SA16J
5SU7 CV50R 2006 日本 SA16J
5SU8 CV50A 2006 日本 SA16J
5SU9 CV50 2006 オセアニア SA32T
5SW5 CV50ZR 2006 日本 SA16J
5SW6 CV50Z2 2006 日本 SA16J
5SUA CV50 2007 南アフリカ SA32T
5SUB CV50R 2007 日本 SA16J
5SUC CV50A 2007 日本 SA16J
5SW7 CV50ZR 2007 日本 SA16J
5SW8 CV50Z2 2007 日本 SA16J

オセアニア向けではウィンカー位置・大きさが法規的に引っかかるため、別途追加している。そこまでは良くある話なのだが、日本向けで使われていたウィンカーを隠したり取り外したりせず、そのまま別のウィンカーを追加した対応だった。良く言えばコストを抑えた、悪く言えば手を抜いた装備になっている。最初見たときは、教習仕様かと思ったぐらい。

CV50 2006 5SU9 [JOG]
CV50 5SU9 A

南アフリカ向けでは、この追加ウィンカーは装備されていなかった。ざっと眺めた感じでは、海外向けでも駆動系などの変更はないため、特別最高速度があるわけではなさそうである。

2004年に JOG Z-II が発売されたので、2004年の各モデルについて写真で比較してみる。

CV50R 2004 5SU5 [JOG]
CV50R 5SU5
CV50A 2004 5SU6 [JOG]
CV50A 5SU6
CV50ZR 2004 5SW3 [JOG ZR]
CV50ZR 5SW3
CV50Z2 2004 5SW4 [JOG Z-II]
CV50Z2 5SW4

5SU6 は 5SU5 のリモコンレスモデルなので、エンブレム以外で外見を見分けるのが困難である。JOG Z-II では色々な装備に手が加えられており、駆動系も加速よりに変更となっている。そのため JOG ZR よりも値段が3000円も高くなっている。

次回は1980年代の CV50 のカラー一覧としたいのだけど、全く不明だったり揃ってなかったりなので、21世紀に入ってからの CV50 のカラー一覧にしようかと。