FZ(FZN150) Ver3の発売

発表から3週間以上経ってしまったが、今日は FZN150 [FZ FI Version 3.0 / FZ-S FI Version 3.0] についてを。

FZN150 2019 B4G2 [FZ FI Version 3.0]
FZN150 B4G2

1月22日に FZ FI Version 3.0 / FZ-S FI Version 3.0 発売が発表された。インドで発売されるモデルで、これまで通りからいくとインドから中南米などに輸出されるでしょう。
この FZ-FI Version 3.0 を見てまず思ったのは、エアスクープからタンクにかけて1枚のパネルで形成されているため、綺麗な流れになっているなと。


FZ FI Version 3.0 / FZ-S FI Version 3.0 のモデル名は FZN150-A / FZN150D-A となり、モデル名からもわかるように ABS が装着されている。モデルコードは、B4G が割り当てられたのだけど、さらに調べてみると B8T も割り当てられている。両者の違いはエンジン周り、マフラー、メーターで、実際にどちらが発売されいるか、両者が発売されている場合はどのように販売分けを行っているかなど、不明である。モデルコードがわかったので、いつものように一覧にしてみる。

code name year country remarks
B4G1 FZN150-A 2019 インド FZ
B4G2 FZN150D-A 2019 インド FZ-S
B8T1 FZN150-A 2019 インド FZ
B8T2 FZN150D-A 2019 インド FZ-S

FAZER FI の方は未だ Version 2.0 のままで、時期をみて FAZER もモデルチェンジされると思われる。

細かい部品をみていく。まず、フロントホイールは YZF155-A B9E1 からの流用で、そのためにフロントブレーキ周りから右側フロントフォークまで YZF155-A B9E1 と共通になっている。リアホイールは FZ-S FI Version 2.0 での最終のときと同じく FZN250 B97 [FZ25] と共通で、リアブレーキも共通になっている。
FZ シリーズを Version ごとに並べてみる。

FZ16 2008 21C1 [FZ Version 1.0]
FZ16 21C1
FZN150 2015 2GS1 [FZ FI Version 2.0]
FZN150 2GS1
FZN150-A 2019 B4G1 [FZ FI Version 3.0]
FZN150 B4G1

ライト位置やエアスクープを見ると、MT シリーズに近づいているようにも感じる。
続けて、FZ-S シリーズを Version ごとに並べてみる。ホイールの流用を見るため Version 2.0 の最終モデルも入れてみる。

FZN150D 2009 21C2 [FZ-S Version 1.0]
FZ16S 1C2 B
FZN150D 2015 2GS2[FZ-S FI Version 2.0]
FZN150 2GS2 C
FZN150D 2018 B3N1 [FZ-S FI Version 2.0]
FZN150 B3N1 A
FZN150D-A 2019 B4G2 [FZ-S FI Version 3.0]
FZN150 B4G2 B

リアにディスクブレーキを装備した Version 2.0 は、ブレーキとホイール周りが Version 3.0 と共通で、Version 2.1 とか Version 2.5 と呼びたいぐらいのモデルである。
せっかくなので、FZ の各バージョンについて、スペックを比較してみる。

code 21C1 2GS1 B4G1
model FZ16S FZN150 FZN150-A
Version (1.0) 2.0 3.0
年式 2008 2015 2019
全長 1975 mm 1990 mm 1990 mm
全幅 770 mm 770 mm 780 mm
全高 1045 mm 1030 mm 1080 mm
軸距 1335 mm 1330 mm 1330 mm
最低地上高 160 mm 160 mm 165 mm
シート高 790 mm 790 mm 790 mm
装備重量 137 kg 132 kg 137 kg
燃料容量 12 l 12 l 12.8 l
ボア×ストローク 58.0 × 57.9 57.3 × 57.9 57.3 × 57.9
排気量 153.0 149.3 149.3
圧縮比 9.5 : 1 9.5 : 1 9.5 : 1
馬力 14 PS 13.1 PS 13.2 PS
トルク 14 Nm 12.8 Nm 12.8 Nm
前タイヤ 100/80-17 100/80-17 100/80-17
後タイヤ 140/60-17 140/60-17 140/60-17

Version 3.0 では ABS の装備で重量が重くなっているものの、基本的に Version 2.0 の延長と言えなくもない。
スタイルが良くなったが、排気量が日本での制限と一致しないため、販売業者が輸入するのは難しいところ。125cc の YC125 [SALUTO] さえ輸入されていない状況でもあるし。

XVS1300のカラー4

今日は1月から書いている XVS1300 のようやく最後、XVS1300C / XVS1300CU のカラー一覧を。

XVS1300C 2011 27D1 [STRYKER]
XVS1300C 27D1

北米向けが多かったので、ヨーロッパ向けとオーストラリア向けは別ページにしようとも考えていたが、ヨーロッパ向けがかなり少なかったので1つのページにまとめることに。


XVS1300C [STRYKER] では 27D, 1GP, 1SJ, BJ3 とモデルコードで4つの括りがあり、バラバラに一覧にしてみるものの却ってわかり辛くなったので、まとめて一覧にした。その北米向け XVS1300C [STRYKER] のカラー一覧を。

code year photo
27D1 2011 VIVID PURPLISH BLUE COCKTAIL 5
XVS1300C 27D1 A


DULL YELLOWISH RED COCKTAIL 4
XVS1300C 27D1 B
27D2
27D3
1GP1 2011 BLACK METALLIC X
XVS1300C 1GP1 A
1GP2
1GP3
27D4 2012 DEEP RED METALLIC K
XVS1300C 27D4 A
27D5
27D6
1GP4 2012 DULL YELLOWISH RED COCKTAIL 4
XVS1300C 1GP4 A
1GP5
1GP6
1SJ1 2012 BLACK METALLIC X
XVS1300C 1SJ1 A
1SJ2
1SJ3
27D7 2013 BLUISH WHITE COCKTAIL 1
XVS1300C 27D7 A
27D8
27D9
1GP7 2013 BLACK METALLIC X
XVS1300C 1GP7 A


DEEP RED METALLIC K
XVS1300C 1GP7 B
1GP8
1GP9
27DA 2014 DEEP RED METALLIC K
XVS1300C 27DA A


VIVID PURPLISH BLUE COCKTAIL 5
XVS1300C 27DA B
27DB
27DC
1GPA 2014 MAT GRAY METALLIC 3
XVS1300C 1GPA A
1GPB
1GPC
27DD 2015 DEEP RED METALLIC K
XVS1300C 27DD A
27DE
27DF
1GPD 2015 NEW HIGH SPARKLE GREEN
XVS1300C 1GPD A
1GPE
1GPF
1GPG 2015 MAT SILVER 1
XVS1300C 1GPG A
1GPH
1GPJ
27DG 2016 DARK PURPLISH BLUE METALLIC L
XVS1300C 27DG A
27DH
27DJ
1GPK 2016 VIVID ORANGE METALLIC 2
XVS1300C 1GPK A
1GPL
1GPM
BJ31 2016 MAT GRAY METALLIC 3
XVS1300C BJ31 A
BJ32
BJ33
BJ34 2017 BLACK METALLIC X
XVS1300C BJ34 A
BJ35
BJ36

続けて、ヨーロッパ向け XVS1300CU [XVS1300 CUSTOM] のカラー一覧を。実質3年しか発売されていなかったため、かなり寂しい一覧になった。

code year photo
2SS1 2014 BLACK METALLIC X
XVS1300CU 2SS1 A


DULL YELLOWISH RED COCKTAIL 4(2SS1のみ)
XVS1300CU 2SS1 B
2SS3
2SS4 2015 BLACK METALLIC X
XVS1300CU 2SS1 A


DULL YELLOWISH RED COCKTAIL 4
XVS1300CU 2SS1 B
2SS6
2SS8 2016 MAT GRAY METALLIC 3
XVS1300CU 2SS8 A
2SSA

最後にオーストラリア向けの XVS1300CU のカラー一覧を。オーストラリア向けは昨年まで発売されていたので、ヨーロッパ向けよりも年数は多い。

code year photo
2SS2 2014 BLACK METALLIC X
XVS1300CU 2SS2 A


MAT GRAY METALLIC 3
XVS1300CU 2SS2 B
2SS5 2015 BLACK METALLIC X
XVS1300CU 2SS2 A
2SS7 2015 NEW HIGH SPARKLE GREEN
XVS1300CU 2SS7 A
2SS9 2016 DARK PURPLISH BLUE METALLIC L
XVS1300CU 2SS9 A
2SSB 2016 MAT GRAY METALLIC 3
XVS1300CU 2SSB A
2SSC 2017 BLACK METALLIC X
XVS1300CU 2SSC A
2SSD 2018

オーストラリアでは、発売当初ヨーロッパでのペットネーム [XVS1300 CUSTOM] で発売していたが、2015年頃より [STRYKER] と変更になっている。これは年式一覧を見ればわかるように、2015年にヨーロッパ向けが発売終了となり、北米向けとカラーを共通化したことにより、STRYKER となった。とは言っても、北米向けと完全に同じカラーではなく、ラインの都合が許す限り変更を加えている。写真で STRYKER BULLET COWL を比較してみる。

XVS1300CU 2015 2SS7 オーストラリア
XVS1300CU 2SS7
XVS1300C 2015 1GPD USA
XVS1300C 1GPD

サイドパネルにある80の文字はなく、タンクの STRYKER の文字も貼られていない。80は cubic inch の単位で排気量を表しているが、メトリック基準を使っている国からするとピンとこないのもあり、使われなかった。とは言っても、ヨーロッパやオーストラリア向けのカラーを見るとわかるようにタンクにデザインとして入っているのは消されてなかったりと、完全ではない。

STAR シリーズの中でも水冷を採用している珍しい XVS1300 であったが、今年のモデルが発売されず生産終了となっている。北米でもクルーザータイプのラインナップがほとんど消えてしまっている状況を見ると、時代とは言え寂しい気分になる。