XVS1300の年式の前に

今日は去年で生産終了されたと思われる XVS1300 の年式についてを、と思ったがその前にペットネームの分類などが必要そうなので、XVS1300 の分類なんかについてを。

XVS1300A 2007 11C1 [MIDNIGHT STAR]
XVS1300A 11C1 A

本当は XVS650 についてを書こうと思ったが、XVS650 は1997年発売のモデルコードの括りで 15 もあるため、数の多さにやめることにした。XVS1300 の方は2007年発売のモデルコードの括りは 12 で、発売期間は XVS650 の半分である。XVS650 も XVS1300 もオーストラリアではまだラインナップに残っているが、販売されているのは2018年モデルで、2019年モデル以降は出ないようである。


XVS1300 は 1304cc の V ツインエンジンにベルトドライブの組み合わせで、全長は 2500mm 前後のロー&ロングなスタイルが特徴。ヨーロッパや北米で発売されており、日本では正式発売されなかったがプレストが輸入していたこともあって、日本で見かける機会もある。

ざっとモデル名とペットネーム(販売名)との対比を行う。北米でのモデル名は XVS1300 ではなく XVS13 となるが、少しややこしくなるためここでは特に記述がない限り XVS1300 とする。モデル名とペットネームのバリエーションは、以下になる。

モデル名 欧州 USA
XVS1300A MIDNIGHT STAR V-STAR
XVS1300BG V-STAR DELUXE
XVS1300C STRYKER
XVS1300C-B STRYKER
XVS1300CT V-STAR TOURER
XVS1300CTF V-STAR DELUXE
XVS1300CTB (V-STAR DELUXE SE)
XVS1300CU XVS1300 CUSTOM

見るとわかるように、欧州では XVS1300A と XVS1300CU のみの発売で、STRYKER の名前での発売はなかった。XVS1300C-B は、1GP のモデルコードでの黒い STRYKER のホイールを、27D の STRYKER に装着したもので、意味的には Black の B となるようである。XVS1300CTB はカナダ向け2015年向けに付けられたモデル名で、同年の US 向けは XVS1300BG で、カナダ向けと装備は同じ。カナダ向けも翌年から XVS1300BG となったことから、一時的な使用、もしくは変更前のモデル名だと思われる。

写真でそれぞれのモデルについてみてみる。比較なので XVS1300CU 以外については USA 向けで統一した。上記表はアルファベット順にしてあるが、ここではタイプ別順にして。

XVS1300A 3D81
XVS1300A 3D81 A
XVS1300CT 5S61
XVS1300CT 5S61 A
XVS1300CTF 2CA7
XVS1300CTF 2CA7 A
XVS1300BG 2CAG
XVS1300BG 2CAG A
XVS1300C 1GP1
XVS1300C 1GP1 A
XVS1300C-B 27DA
XVS1300C-B 27DA B
XVS1300CU 2SS1
XVS1300CU 2SS1 A

モデルコードの分類で12あると書いたが、それぞれのモデルコードは以下のような対比となる。

モデル名 欧州 豪州 北米
XVS1300A 11C, 1CS 12C 3D8
XVS1300BG 2CA
XVS1300C 27D, 1GP, 1SJ, BJ3
XVS1300C-B 27D
XVS1300CT 5S6, BH9
XVS1300CTF 2CA
XVS1300CTB 2CA
XVS1300CU 2SS 2SS

北米向け 27D の最終2016年モデルではモデル名が XVS13CGL となっており、年式を表す G を除くと XVS13CL となる。パーツレベルで前年の XVS13CF と比較してみたが、カラーリング以外の差異が見つけられなかったので、この CL については除外している。

冒頭に少し書いたが、プレストが STRYKER を輸入していた。このときに XVS1300CA という名前で発売している。

PRESTO 2011 XCS1300CA Catalogue

きちんと言うと、XVS1300CA というモデル名は存在せず、まずカナダ向けなので XVS13 になり、STRYKER ということなので XVS13C となるのがモデル名区分として正しくなる。しかし、XVS13 だと排気量帯を勘違いされそうであり、日本で正式に発売していた XVS1100 などでの慣れもあるため、XVS1300 としたようである。そして、XVS1300CA の CA は、STRYKER を示す C に加えて、北米向けやオーストラリア向けで 2011年式を示す A を付けたもので、モデル年に沿うと2012年は CB, 2013年は CD, 2014年は CE となる筈である。実際には CB などとモデル名を変更せずに、2014年まで CA と付けたままで発売されていた。発売初年の2011年モデルの CA をそのまま勘違いして名前を付け、後年モデルはそのままにしたのか、あえて CA としたのかは不明であるが、わかり辛さの元となっている。

実は、上記ペットネーム一覧表や、モデルコード一覧表を埋めるために、既にモデルコードの年式や国をまとめてある。ざっと眺めるとどうやって分類したら良いのか悩ましく、どんな順で年式表にするか考え中の状態。
STAR シリーズは毎回悩まされる感じである。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*