今日、ヤマハ発動機で発表された CRUX Rev を書きたかったところだけど、その前にフィリピンヤマハで YTX125 が発売になったのでその話を。
YTX125 |
今日、フィリピンヤマハのページに YTX125 が掲載された。まだフィリピンヤマハのページに STX125 があるが、YTX125 は実質的に STX125 の後継となるようである。
STX125 もそうなのだけど、YTX125 はフィリピンでよく見かける Tricycle 用に発売されるモデルで、Tricycle はタイなどでの tuktuk のように、タクシーの用途で使われる。実際には右側に船を付け、さらに屋根なども装着される。
BAJAJ CT100 Tricycle |
YTX125 のページでもその Tricycle でのイメージ写真があり、屋根などが付けられている。
YTX125 Tricycle |
運転者の後側にも人を乗せるため、後サスペンションが2本付けられ、さらにパッセンジャー用の足置きが付けられている。
YTX125 サスペンション |
エンジン前のフレームには、船を接続する用の穴まで開いている。
YTX125 フレーム |
モデル名は YTX125 になるようだけど、モデルコードは今のところ不明。
エンジンは STX125 で使われている YBR125 系エンジンではなく、インドの SALUTO と同じものを使っている。SALUTO の燃費を考えるとこのエンジンの採用は納得がいくが、YBR125 系エンジンが無くなって行くことには寂しさを感じる。
Saluto YC125 2015 2LP1 |
これまでフィリピンのモデルのいくつかはインド製造のノックダウン生産のようだったので、この YTX125 もノックダウン生産じゃないかと思われる。インドの SALUTO とスペックの比較をしてみる。
model | YTX125 | SALUTO |
---|---|---|
code | 不明 | 2LP9 |
国 | フィリピン | インド |
年式 | 2017年 | 2017年 |
全長 | 2040 mm | 2035 mm |
全幅 | 700 mm | 700 mm |
全高 | 1070 mm | 1080 mm |
シート高 | 800 mm | 805 mm |
軸間距離 | 1265 mm | 1265 mm |
最低地上高 | 170 mm | 180 mm |
装備重量 | 114 kg | 112 kg |
燃料容量 | 7.6 l | 7.6 l |
B×S | 52.4×57.9 | 52.4×57.9 |
圧縮比 | 10.0 : 1 | 10.0 : 1 |
最高出力 | 6.0 kW | 6.1 kW |
最高トルク | 10.2 Nm | 10.1 Nm |
ギア | 4速 | 4速 |
多少出力が異なるが、エンジンは共通である。フレームも写真を見比べた限り後サスペンション部分以外は同じようである。
YTX125 フィリピン |
Saluto 2LP9 インド |
SALUTO ではチェーンケースが付いているが、YTX125 では採用を見送ったようである。BAJAJ の CT100 では採用されているし、スコールの多い地域なのであっても良いと思うのだけど、採用しないのは何か理由があるのだろうか。
数年したらフィリピンの Tricycle タクシーは YTX125 で溢れているかもしれない。少し楽しみである。
2017年6月25日追記 このフィリピン向け YTX125 は、モデル名が YD125U になり、モデルコードは BR2 となるようである。 |