台湾のFORCEについて

すっかり抜けていたけど、昨年末台湾で FORCE が発売された。

FORCE 2016 BH61
FORCE 2016 BH61

排気量は 155cc で、SMAX と同じエンジンを搭載している。モデル名は XC155R となっているところからも、SMAX の上位グレードと呼んでも良い感じかな。


モデルコードは BH61 になり、年式は2016年の扱い。カラーは4色のラインナップ。

MAT BLACK 2
WHITE METALLIC 1
GRAY METALLIC M
MAT RED METALLIC 2

ホイールの色も3色用意している気合の入ったモデルである。

せっかくなので簡単に台湾の SMAX と日本の Majesty S とのスペックを比較してみる。

model Force SMAX Majesty S
code BH61 1DK4 2LD2
台湾 台湾 日本
年式 2016年 2016年 2016年
全長 1990 mm 2030 mm 2030 mm
全幅 715 mm 715 mm 715 mm
全高 1115 mm 1115 mm 1115 mm
シート高 805 mm 795 mm 795 mm
軸間距離 1405 mm 1405 mm 1405 mm
最低地上高 90 mm 100 mm 90 mm
装備重量 141 kg 144 kg 145 kg
燃料容量 7.4 l 7.4 l 7.4 l
排ガス規格 六期 五期
B×S 58.0×58.7 58.0×58.7 58.0×58.7
圧縮比 11.0 : 1 11.0 : 1 11.0 : 1
最高出力 11 kW
最高トルク 14 Nm
前照灯 H7 55W×2 H4 60/55W H4 60/55W

SMAX と Majesty S はほぼ同じ諸元。Force は SMAX よりも全長が短くなって軽量化している。

カラーリングは少し派手だけど性能が良さそうなので、アトラス辺りが輸入してくれるかもしれないな。

FZ25の発売

昨日、ヤマハ発動機がインドで FZ25 を発売すると発表した。

FZ25 2017 B971
FZN250 2017 B971

名前からすると、これまでインドで発売している FZ シリーズの延長で、250cc 版ということのようである。


リアタイヤ後ろ側の泥よけは、ナンバープレートも付かないのに何であるのだろうと不思議に思ったが、左からの写真で判明した。ここにインドで必要なサリーガードが付けられている。これまでのモデルではフレーム側に付いていたので、どうしてもシルエットに大きな影響が出てしまうが、これだったらスタイリッシュで良さそう。

FZ25 サリーガード
FZN250 2017 B971

気になるモデル名は FZN250 でモデルコードは B971 となる。表にするまでもないが、一応。

code name year country remarks
B971 FZN250 2017 インド

せっかくなので、カラーリングを。カラーは3色でインドにしては地味な感じ。

CYAN METALLIC 6
FZN250 2017 B971
BLUISH WHITE COCKTAIL 1
FZN250 2017 B971
BLACK METALLIC X
FZN250 2017 B971

FZN の名前にピンと来る人は詳しい人だと思うが、インドネシアの BYSON やインドの FZS 、それを中南米向けに輸出したモデルなどで FZN150 のモデル名が使われている。

エンジンはセロー250などで採用されているものを流用している。よく考えたら、ヤマハの 250cc 空冷エンジンは、このセロー250系エンジンと XV250 などで使われているアメリカンスタイル用の2種類しか残っていない。TW200 のエンジンも現役だけど古い設計のものなので、空冷となるとこのエンジンしか選択肢がないのでしょう。
せっかくなので、同じエンジンを搭載しているモデルのエンジン比較をしてみる。

FZ25 B971 インド
FZ25 B971
SEROW 250 1YBN 日本
SEROW 250 1YBN
Tricker 5XTB 日本
Tricker 5XTB
XT250X 5C13 日本
XT250X 5C13
YBR250 12B3 中国
YBR250 12B3
YS250 2SL1 中国
YS250 2SL1
FAZER 250 44CG ブラジル
FAZER 250 44CG
LANDER 4B4D ブラジル
LANDER 4B4D
TENERE 250 53PA ブラジル
TENERE 250 53PA
YBR250 5D14 欧州
YBR250 5D14

製造国でのモデルを一覧にしたが、ヨーロッパ向けの YBR250 だけはブラジル製造のモデル。写真を見るとわかるように FZ25 だけフレームがダイヤモンドになっている。フレーム強度に影響するものなので、エンジン構造自体にも強度を増すような変更があるのかもしれない。

なぜ MT-25 ではなく、セロー250系のエンジンを使った FZ25 となったのか。水冷にすることで価格が上がり整備が大変になるという原因か、インドの SALUTO の売り文句が燃費を全面に押し出しているように燃費が原因なのか。
ブラジルには FAZER 250 があるので、このモデルと共通化しても良かったのではと少し思ってしまう。

FAZER 250 YS250 2016
FAZER 250 YS250 2016 44CG

FZ15/FZ16 のようにこれから派生モデルが出てくる可能性もあるので、しばらく注目していきたい。