X-MAXシリーズ2017年モデル

EICMA では X-MAX シリーズも発表された。X-MAX 125 と X-MAX 400 は大きなモデルチェンジではないし、X-MAX 300 は先日発表されているので、あまり大きな報道はない感じだけど。

スポンサード リンク

早速、2016年モデルと2017年モデルを比較してみる。

2016 2017
X-MAX 125 X-MAX 125 2DM9
XMAX125 2DM9
X-MAX 125 2DMD
XMAX125 2DMD
X-MAX 250
X-MAX 300
X-MAX 250 2DL9
XMAX250 2DL9
X-MAX 300 2017
XMAX300 2017
X-MAX 400 X-MAX 400 1SDC
X-MAX 400 1SDC
X-MAX 400 1SDA
XMAX400 1SDA

ここまで画像を小さくしてしまうと、比較にならないな。

まずは、X-MAX 125 について。見た目では、フロントフォークにリフレクターが付いたぐらいで、ほとんど同じ。気になるのは X-MAX 400 も同じような感じだけど、モデルコードが少し戻っていること。X-MAX 125 は2016年モデルで 2DMJ まで進んでいたが、2017年モデルで 2DMD になっている(Evolis 125 の2017年モデルは 2DMK)。だいぶ前に2017年のモデルコードを予約していたことになる。

車体のスペックは共通だけどシート高が違うのでシート高と、エンジンのスペックを比較してみる。

X-MAX 125 2016 2DMG X-MAX 125 2017 2DMD
圧縮比 11.2 : 1 11.2 : 1
馬力 10.55 kW / 9000 rpm 10.6 kW / 8750 rpm
トルク 11.94 Nm / 6750 rpm 12.14 Nm / 6725 rpm
シート高 792 ㎜ 785 ㎜

馬力もトルクもあがっている。部品での変更はインジェクターが変更になって、吸気温度センサーと排気の O2 センサーの位置が変わった。

続けて、モデルチェンジして X-MAX 250 から X-MAX 300 になった中間モデル。

X-MAX 250 2016 2DL9
XMAX250 2DL9
X-MAX 300 2017
XMAX300 2017

BLUE CORE エンジンを搭載して、マフラーも大きくなった。詳しくは以前に書いたので、そちらを。

最後に X-MAX 400 について。見た目で違うのは、フロントフォークのリフレクターと、マフラーのヒートガードの形状。

X-MAX 400 2016 1SDC
X-MAX 400 1SDC
X-MAX 400 2017 1SDA
X-MAX 400 1SDA

これは、前の方が良かった。写真を見比べてみるとわかるように、2017年モデルのマフラーヒートガードは CG で描かれている。
見た目以外の大きな部品の違いは、2017年モデルにはキャニスターが付いたのと、マフラーの部品番号末尾の数字が上がったこと。マフラー形状はほぼ同じなので、だいぶ前のモデルから EURO4 を意識して制作していたのでしょう。

車体のスペックは同じなので、エンジン周りのスペックを比較してみる。

X-MAX 400 2016 1SDC X-MAX 400 2017 1SDA
圧縮比 10.6 : 1 10.6 : 1
馬力 23.18 kW / 7500 rpm 24.5 kW / 7000 rpm
トルク 33.88 Nm / 6000 rpm 36.0 Nm / 6000 rpm

驚くことに、こちらもエンジン性能があがっている。排ガス規制に対応させた上に性能も上げて、マフラーだけでここまでにしたのは凄いな。

TMAXの2017年モデル発表

ミラノの EICMA ショーで、いくつかの新モデルを発表した。今日はその中で TMAX についてを。


2017年モデルでは、TMAX DX, TMAX SX, TMAX の3つのバリエーションが発売される。モデルコードは未確認だけど、BC3 になるらしい。

2017年2月14日追記
モデルコードは、TMAX DX が BC3 、TMAX SX が BX3 、TMAX が BV1 となる。また、モデル名もそれぞれ XP530D, XP530, XP530E となる。

2016年モデルと、その3モデルを比較してみる。

TMAX 2016 2PWM
TMAX 2PWM
TMAX DX 2017
TMAX DX 2017
TMAX SX 2017
TMAX SX 2017
TMAX 2017
TMAX 2017

2016年との差はあるが、3つのモデルで大きな違いは無いように見える。ヤマハの発表から3つのモデルの違いを表にしてみる。

TMAX TMAX SX TMAX DX
トラクションコントロール
TFT 表示パネル
キーレススマートキー
センタースタンドロック
バッテリー充電ソケット
Dainese セーフティシステム
D-MODE
MY TMAX コネクト
内側パネル高品質仕上げ
クルーズコントロール
グリップ&シートヒーター
電動スクリーン

DX のクルーズコントロールはありがたいけど、日本では発売されないでしょう。
Dainese のセーフティシステムは何かと見てみると、Dainese の D-AIR と呼ばれるジャケットとリンクするようで、衝撃を感じるとジャケットに着いたエアバッグのようなものを膨らませる制御をしてくれるもの。

Dainese Safety System
Dainese Safety System

それとメーターが TFT パネルになっている。視認性がどうなるのか気になるところ。

TFT meter panel
TMAX 2017 Meter

2016年モデルと2017年モデルの諸元を比較してみる。

TMAX 2016 2PWM TMAX 2017
排気量 530 cc 530 cc
ボア×ストローク 13.1 : 1 13.1 : 1
圧縮比 10.9 : 1 10.9 : 1
馬力 34.2 kW 33.8 kW
トルク 52.3 Nm 53.0 Nm
全長 2200 mm 2200 mm
全幅 775 mm 765 mm
全高 1420~1475 mm 1420~1475 mm
シート高 800 mm 800 mm
ホイールベース 1580 mm 1575 mm
装備重量 222 kg 213 kg
燃料タンク量 15 リットル 15 リットル
前タイヤ 120/70-15 120/70-15
後タイヤ 160/60-15 160/60-15

どちらのモデルも ABS 付きで、9kg の軽量化は少し減った馬力以上にメリットになる。