先日、古い YZF-R1 のパーツカタログがあったので、眺めていた。
YZF-R1 のタイヤは年式によって DUNLOP, MICHELIN, BRIDGESTONE, PIRELLI があるのだけど、5VYE/5VYF/5VYR/5VYS のパーツカタログのイラストには、こんなことが描いてあった。
英国とアイルランドと南アフリカは DUNLOP で、それ以外は MICHELIN とある。つまり、左側走行の国は DUNLOP を採用し、右側走行の国は MICHELIN を採用していることになる。前年のパーツカタログでは、英国、イタリア、アイルランド、南アフリカが DUNLOP なので、走行車線によってタイヤが異なるというのは無い気もするが。
やっぱり気になったので MICHELIN と DUNLOP と BRIDGESTONE に訊いてみることにした。PIRELLI に聞かなかったのは、今後 PIRELLI のタイヤを買わない気がしたので。
MICHELIN への質問
YZF-R1 欧州向け(5VYE)のパーツカタログを眺めると、純正タイヤでは、 YZF-R1 のタイヤ限定ではなく、一般的な自動二輪車用タイヤについてで質問なのですが、右車線走行国向けと左車線走行国向けでは、タイヤパターンなど何かしら異なることがあるのでしょうか。 |
続けて、DUNLOP への質問はこうなった。
DUNLOP への質問
YZF-R1 のタイヤ限定ではなく、一般的な自動二輪車用タイヤについてで質問なのですが、右車線走行国向けと左車線走行国向けでは、タイヤパターンなど何かしら異なることがあるのでしょうか。 |
なぜ前半部分を省いたかと言うと、200文字の制限があるとか文句を言われたので。
多分、彼らは自分達でこのシステムを使ったことがないか、ユーザからの質問を軽視しているのでしょう。おかげで少し変な文になった。
最後に、BRIDGESTONE への質問。
BRIDGESTONE への質問
YZF-R1 欧州向けのパーツカタログを眺めると、純正タイヤでは右車線走行国と左車線走行国で採用しているタイヤメーカが異なっていることがあります。 YZF-R1 のタイヤ限定ではなく、一般的な自動二輪車用タイヤについてで質問なのですが、右車線走行国向けと左車線走行国向けでは、タイヤパターンなど何かしら異なることがあるのでしょうか。 |
ちょっと気を使って、他社の名前はあげないでおいた。
上記の質問を2016年6月9日の9:10から9:12にかけて3社に送信した。それぞれの会社の回答日時は、以下のようになった。
MICHELIN | 2016年6月9日 13:31 |
DUNLOP | 未だ回答なし |
BRIDGESTONE | 2016年6月9日 11:53 |
MICHELIN と BRIDGESTONE からの回答内容を見てみる。回答からの抜粋。
MICHELIN からの回答(抜粋) 早速にお問い合わせの件でございますが、弊社モーターサイクル用タイヤに右車線走行国向け、左車線走行国向けと云った区別はございません。 同一銘柄、同一タイヤ規格(ラジアル/バイアス・サイズ・ロードインデックス・速度記号など・・・)であれば全て同じ仕様の製品でございます。 |
BRIDGESTONE からの回答(抜粋) 弊社の、モーターサイクル用タイヤは、出荷国の右側通行、左側通行により、 タイヤパターン、構造などが異なる事はございません。 |
と言うことで、違いがないそうである。
今回の件で、質問フォームの文字数制限や、返信が無いことで DUNLOP の株がだいぶ下がった。今後 BRIDGESTONE と DUNLOP のタイヤで迷ったら、間違いなく BRIDGESTONE のタイヤを買うでしょう。
日本ミシュランタイヤ株式会社のお客様相談室の方、株式会社ブリヂストンのお客様相談室の方、ありがとうございました。