一昨日、ヤマハ発動機は石川県輪島市で公道での実証実験として車両を提供したと発表した。
注目したいのが、ナンバープレートである。黄色の軽自動車のナンバープレートを付けている。
沖縄の北谷でも、同様の車両を使って実証実験を行っているが、このときはナンバープレートは付いていなかった。
沖縄北谷での YG-M |
しかし、輪島では公道を走るということもあって、ナンバーを取得しているのである。そもそも登録できるモデルだったのか、という驚きである。
このモデルは、YG-M という名前で、ヤマハの発表にあるようにゴルフカートを元に作られている。しかし、国内外のヤマハ発動機の web ページを見る限り、このようなフェイスをしたモデルは発売されていないため、ほぼ専用品と言っても良いでしょう。
先日の「テーマパークEXPO」などでも展示されたりしていて、ひょっとしたらヤマハ発動機はこれから軽自動車に参入するのではと思わせてくれるようなモデルである。
YG-M |
ところが、である。このモデルは写真を見ればわかるように左ハンドルのモデルで、シートベルトも付いていない。どのように軽自動車としてのナンバーをもらったのか少し不思議であるぐらい。
さらに最高時速は 20km/h しかなく、とても公道を流れに乗って走ることはできないし、高速道路も走行できない。軽自動車に参入するとの期待は、少し気が早いようである。
YG-M は電動車であるが、それ以外にヤマハは四輪車用の 1000cc, 850cc, 710cc, 690cc のエンジンを作っている。何れも公道走行モデルではないが、いざとなれば、660cc のエンジンを作ることは難しくない筈である。
YXZ10YESH 2017 B57G [YXZ1000R SS SE] |
これからヤマハは四輪車の流れをどうやって作っていくのか、注目していきたいと思う。実装実験を足掛かりに、これから軽自動車に参入するのではと期待をしながら、2017年も暮れていく。