本当は昨日書きあげる予定だったのだけど、1970年代の古さと XT500 の位置付けのために時間がかかってしまった。そんな XT500 のカラーを。

XT500 1986 55A

写真を見るとわかるが、XT500 には大きく3種類に分けることができる。丸みを帯びた最初のスタイルのモデルと、XT400E のようなライトカウルを装備した少し新しい見た目のモデルと、Tenere となっているモデルと。初期のモデル以外は XT600 のエンジン違いと言っても良いぐらいの存在で、規制の問題により 500cc 版を出していた感じであった。

いつもは写真がないモデルについては「写真なし」と表記しているが、かなり写真がないのと、ここまで古いと確認が取れないのもあって、あるものだけで一覧にすることに。

code	year	photo
1E6	1976	CHAPPY RED
1T2	1977	CHAPPY RED
1U6	1977	WHITE
2H0	1978	CRYSTAL SILVER
2H1	1978	WHITE
1E6	1979	不明
2H0	1979	WHITE
2H1	1979	WHITE
2H2	1979	WHITE
3H6	1980	NEW YAMAHA BLACK
3H7	1980	NEW YAMAHA BLACK
4E5	1981	NEW YAMAHA BLACK
4T9	1981	CRYSTAL SILVER
5R1	1981	CRYSTAL SILVER
55A	1984	YAMAHA BLACK WHITE
55A	1986	WHITE YAMAHA BLACK
2RX	1987	WHITE FARAWAY BLUE
3BH2	1988	SHINY BLACK

だいぶ抜けていて、特に XT600 の 500cc 版としての XT500 は揃っていない。
せっかくなので、XT600Z と、その 500cc 版の XT500Z の比較をしてみる。

XT500 1987 2RX

XT600 1986 1VJ

排気量の数字が無ければ区別するのが難しいぐらいの違い。

この流れで、次回は XT600 をと言いたいところだけど、だいぶ XT シリーズに飽きてきたので、また別の機会にでも。

今日は予告通り、XT500 の年式について。XT500 は1976年から2002年まで発売された息の長いモデルだった。

XT500 1976 1E6

XT500 は日本でも1976年に発売された。このエンジンは、後の SR500/SR400 に繋がる今となっては重要な意味を持ったモデル。

いつもは資料2つ以上で確認されれば掲載しているのだけど、1970年代が入っていて2つ以上での確認ができなかったので資料1つでも掲載するようにした。やっぱり、1970年代は難しい。

XT550 もそうなのだが、XT500 の裏にはパリダカの存在がある。1979年、1980年の第一回、二回で XT500 の優勝を機に XT550 の発売へと繋がるが、パリダカでの結果は芳しくなかったために XT600 の発売となった。Tenere の冠も XT600 に付けられてモデル名が XT600Z になったが、法規的な関係なのかオーストリアでは XT500Z Tenere となった。

XT500Z 1988 3DT1

XT600 に位置付けを譲った後も、そんな形で存続されていた。世界の中の日本で言うところの 400cc のような感じであった。
次回は XT500 のカラーを、と言いたいところだけど古すぎるので無かったことにするかも。