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暑い日が続いているが、予告通り今日は RZ50 のカラーについてを。
RZ50 1985 1HK |
RZ と聞くだけで2ストロークの排気臭を思い浮かべてしまう人は、それなりの年輪を重ねた人なのだろうけど、10年前まで販売していたヤマハ日本での最後の2ストロークモデルの1つなので、貴重と言えば貴重なモデル。交通規則の制限で、あえて 50cc には乗ろうとは思わないけど、2ストロークの楽しさを考えると、良好な車体が売られていたら思わず買ってしまうかもしれない。そんな時代の貴重なモデル。
一部装備に違いがあるが、基本的にカラーリングは同じなので、香港向けや南アフリカ向けをまとめて、いつものようにカラー一覧を。
code | year | photo |
---|---|---|
5R6 | 1981 | CLEAN WHITE YAMAHA BLACK SUNSHINE RED |
5R6 | 1982 | |
55N | 1985 | CLEAN WHITE / SUNRISE RED CLEAN WHITE / SPACE BLUE |
1HK | 1985 | CLEAN WHITE / CHAPPY RED |
5FC1 | 1998 | RADICAL WHITE YAMAHA BLACK |
5FC2 | 2000 | RADICAL WHITE YAMAHA BLACK |
5FC3 | 2006 | DEEP PURPLISH BLUE METALLIC C YAMAHA BLACK |
写真を見るとわかるが、5FC でのモデルチェンジでそれまでの RZ50 とはフレームもエンジンも違っており、共通部品が無いと言って良いぐらいの別物となっている。
ここで少しフレーム型式の話を。ヤマハは1998年からフレーム形式を5桁にして、フレーム形式を見るとどのようなモデルかわかるようになっている。例えばスクーターで 50cc の場合は、S で始まり、50cc を意味する A が続き、2桁の通番があって、さらに仕様のアルファベットや数字が続く。前々回取り上げた YG50 JOG の場合は、2000年の排出ガス規制モデルからこのルールのフレーム形式が振られて、SA13J となっている感じである。
RZ50 では、1998年に発売された 5FC1 では、RA01J が振られた。R はロードモデルを意味していて、50cc の A が付いて、最初の 01 が振られたフレーム形式である。2000年の 5FC2 では排出ガス規制対策が入ったために、フレーム形式が振り直しとなり、RA02J となった。5FC の各モデルのフレーム番号と、予想製造台数を表にしてみる。
code | year | frame | count |
---|---|---|---|
5FC1 | 1998 | RA01J 0000101~RA01J 0004567 | 4467 |
5FC2 | 2000 | RA02J 0000101~RA02J 0000710 RA02J 0000811~RA02J 0002882 |
2682 |
5FC3 | 2006 | RA02J 0002883~RA02J 0003562 | 680 |
5FC3 は2008年までラインナップに上がっていたが、製造台数をみると販売終了になるのが納得できるぐらいの数だった。
フレーム型式の話に戻ると、その後2003年にヨーロッパで TZR50 に RA03 が、同じく2012年の TZR50 に RA04 が振られていく。
これを見ると、この20年でヤマハは 50cc のロードモデルを4モデルしか発売していないことになる。ペットネームで絞ると、2モデルとなる。非常に寂しい限りである。