昨日、ヤマハ発動機がインドで FZ25 を発売すると発表した。
FZ25 2017 B971 |
名前からすると、これまでインドで発売している FZ シリーズの延長で、250cc 版ということのようである。
リアタイヤ後ろ側の泥よけは、ナンバープレートも付かないのに何であるのだろうと不思議に思ったが、左からの写真で判明した。ここにインドで必要なサリーガードが付けられている。これまでのモデルではフレーム側に付いていたので、どうしてもシルエットに大きな影響が出てしまうが、これだったらスタイリッシュで良さそう。
FZ25 サリーガード |
気になるモデル名は FZN250 でモデルコードは B971 となる。表にするまでもないが、一応。
code | name | year | country | remarks |
---|---|---|---|---|
B971 | FZN250 | 2017 | インド |
せっかくなので、カラーリングを。カラーは3色でインドにしては地味な感じ。
CYAN METALLIC 6 |
BLUISH WHITE COCKTAIL 1 |
BLACK METALLIC X |
FZN の名前にピンと来る人は詳しい人だと思うが、インドネシアの BYSON やインドの FZS 、それを中南米向けに輸出したモデルなどで FZN150 のモデル名が使われている。
エンジンはセロー250などで採用されているものを流用している。よく考えたら、ヤマハの 250cc 空冷エンジンは、このセロー250系エンジンと XV250 などで使われているアメリカンスタイル用の2種類しか残っていない。TW200 のエンジンも現役だけど古い設計のものなので、空冷となるとこのエンジンしか選択肢がないのでしょう。
せっかくなので、同じエンジンを搭載しているモデルのエンジン比較をしてみる。
FZ25 B971 インド |
SEROW 250 1YBN 日本 |
Tricker 5XTB 日本 |
XT250X 5C13 日本 |
YBR250 12B3 中国 |
YS250 2SL1 中国 |
FAZER 250 44CG ブラジル |
LANDER 4B4D ブラジル |
TENERE 250 53PA ブラジル |
YBR250 5D14 欧州 |
製造国でのモデルを一覧にしたが、ヨーロッパ向けの YBR250 だけはブラジル製造のモデル。写真を見るとわかるように FZ25 だけフレームがダイヤモンドになっている。フレーム強度に影響するものなので、エンジン構造自体にも強度を増すような変更があるのかもしれない。
なぜ MT-25 ではなく、セロー250系のエンジンを使った FZ25 となったのか。水冷にすることで価格が上がり整備が大変になるという原因か、インドの SALUTO の売り文句が燃費を全面に押し出しているように燃費が原因なのか。
ブラジルには FAZER 250 があるので、このモデルと共通化しても良かったのではと少し思ってしまう。
FAZER 250 YS250 2016 |
FZ15/FZ16 のようにこれから派生モデルが出てくる可能性もあるので、しばらく注目していきたい。