「BW’s」タグアーカイブ

YW125の年式 その1

今年は鈴鹿8時間耐久レースが11月に延期になってしまったため、昨年に引き続き、この時期としては何だか物足りない気がしてくる。
そんなことを感じながら、今日は製造終了となってしまった YW125 の年式についてを。まだメキシコなどでラインナップにあがっているものの、台湾での製造は終了したという話なので、一覧を書くことにした。

YW125T 2008 5S91 [BW’S]
YW125 5S91

全ての年式が1回で収まると思っていたところ、想像以上に多かったために2回に分けることにして。問題は、どうやって分けるか。年式で分けると、台湾では2015年モデル、他の国では2016年モデルから見た目が大きく変わったので、ここで分けることができる。しかし、そのモデルチェンジで分けると、前半部分が長くなってしまう。なので、今回は国ごとに分けることにして、今日は北中南米以外、アジアとヨーロッパ向けの一覧にする。


まずは製造国の台湾向けについてを。台湾では外見の違いなどにより BW’S, BW’S X, BW’S R と3種類発売された。

code name year country remarks
5S91 YW125T 2008 台湾 BW’S
5S92 YW125TA 2008 台湾 BW’S
46P1 YW125X 2009 台湾 BW’S X
46P2 YW125XA 2011 台湾 BW’S X
5S97 YW125A 2011 台湾 BW’S
46P3 YW125XA 2012 台湾 BW’S X
5S98 YW125A 2012 台湾 BW’S
46P4 YW125XA 2013 台湾 BW’S X
46P5 YW125XA 2014 台湾 BW’S X
2JS1 YW125M 2015 台湾 BW’S R
2JS2 YW125ML 2017 台湾 BW’S R
2JS3 YW125ML 2018 台湾 BW’S R
2JS4 YW125MS 2018 台湾 BW’S R
2JS5 YW125MS 2019 台湾 BW’S R

続けて、日本向けの年式を。日本向けは2016年より BW’S として発売された。排出ガス規制により、2020年が最終となって発売期間は5年と短かった。

code name year country remarks
BG11 YW125X 2016 日本 BW’S
BG12 YW125X 2018 日本 BW’S
BG13 YW125 2020 日本 BW’S

2010年にはヨーロッパでも販売名 BW’S で発売された。台湾製造であるものの、MBK ブランドでも発売されて、X OVER という販売名であった。人気が出なかったようで、年式としては2年のみという短い期間となる。そのヨーロッパ向け一覧を。

code name year country remarks
1CE1 YW125 2010 欧州 BW’S
1CE2 YW125 2010 フランス、ベルギー X OVER
1CX1 YW125EB 2011 欧州 BW’S
1CX2 YW125EC 2011 フランス、ベルギー X OVER

今日の最後、台湾と日本以外のアジア各国向けの一覧を。各国と言っても、ベトナムと韓国のみで、どちらも販売名は BW’S だった。

code name year country remarks
1CN1 YW125 2010 ベトナム BW’S
1JB1 YW125 2010 韓国 BW’S

台湾向けの BW’S, BW’S X, BW’S R を写真で見てみる。何れも発売初年度の写真。

YW125T 2008 5S91 [BW’S]
YW125X 2009 46P1 [BW’S X]
YW125M 2015 2JS1 [BW’S R]

BW’S X は BW’S のバリエーションモデルということがわかる。

書いてから気が付いたけど、この国の分け方だと後半が多くなってしまうな。特に南米向けが多いので、ちょっと失敗したかも。ということで、次回は YW125 の北中南米向けについての年式を。

GQX125 BW’Sの発売

モデルチェンジした MT-09 のことを書きかけたのだけど、他の web ページに書いてあること以上の情報がなかったため諦めた。なので、今日は台湾で発売された GQX125 [BW’S] についてを。

GQX125 2021 BBJ1 [BW’S]
GQX125 BBJ1

台湾では、新しい排出ガス規制、所謂七期が始まることにより、新モデル発売ラッシュとなっている。BW’S もモデルチェンジを行って、新しく発売された。


モデル名は GQX125 となり、モデルコードは BBJ が割り当てられて BBJ1 となった。表にするまでもないけど、恒例なのでいつもの表を。

code name year frame remarks
BBJ1 GQX125 2021 SEH51 BW’S

事前情報では5色の予定であったが、MAT BLACK 2 がなくなった4色の展開での発売となった。プラットフォームは GQR125 [CYGNUS GRYPHUS] と共通で、台湾ヤマハで云うところの M プラットフォームとなる。先日書いた LSF125 [Vinoora] ほどではないが、この新しい GQX125 [BW’S] もかなり特徴的なデザインとなっている。

GQX125 BBJ1

目を惹くのが、異径2灯のヘッドライトで、LED のように見えるけど両方とも 55W の H7 バルブとなっている。前ウィンカーは、前モデルから引き続きハンドルマウントされていて、この辺りは北米向けとの共通化のための意図もある。まだ継続発売されている YW125MS [BW’S R] と写真で比較してみる。

YW125 2019 2JS5 [BW’S R]
YW125 2JS5
GQX125 2021 BBJ1 [BW’S]
GQX125 BBJ1

丸目2灯やタイヤパターンの影響もあって、前の YW125MS [BW’S R] よりも BW’S らしくなった印象である。YW125MS [BW’S R] と諸元も比較してみる。せっかくなので、GQR125 [CYGNUS GRYPHUS] も入れて。

code 2JS5 BBJ1 B8R1
model YW125MS GQX125 GQR125A
frame SE734 SEH51 SEH11
country 台湾 台湾 台湾
year 2019 2021 2020
写真 YW125 2JS5 GQX125 BBJ1 GQR125 B8R1
車体寸法
全長 1910 mm 1920 mm 1935 mm
全幅 725 mm 760 mm 690 mm
全高 1100 mm 1150 mm 1160 mm
シート高 780 mm 785 mm 785 mm
最低地上高 125 mm 125 mm 125 mm
軸間距離 1305 mm 1340 mm 1340 mm
最小回転半径 2.0 m 2.0 m 2.0 m
重量
装備重量 118 ㎏ 127 kg 124 ㎏
タイヤ
前タイヤサイズ 120/70-12 51L 120/70-12 51L 120/70-12 51L
前タイヤ銘柄 KENDA K761A DURO HF903 DURO DM1203F
後タイヤサイズ 130/70-12 56L 130/70-12 56L 130/70-12 56L
後タイヤ銘柄 KENDA K761 DURO HF903 DURO DM1203
ブレーキ
前ブレーキ形式 油圧式シングルディスク 油圧式シングルディスク 油圧式シングルディスク
前ブレーキディスク径 245.0 mm 245.0 mm 245.0 mm
後ブレーキ形式 油圧式シングルディスク 油圧式シングルディスク 油圧式シングルディスク
後ブレーキディスク径 200.0 mm 230.0 mm 230.0 mm
エンジン
排気量 124.9 cc 124.7 cc 124.7 cc
ボア×ストローク 52.4×57.9 mm 52.0×58.7 mm 52.0×58.7 mm
圧縮比 10.0 : 1 11.2 : 1 11.2 : 1
オイル量(分解時) 0.90 L 1.00 L 1.00 L
オイル量(交換時) 0.85 L 0.90 L 0.90 L
変速比
1次変速比 1.000 1.000 1.000
変速比 2.500-0.768 : 1 2.384-0.749 : 1 2.384-0.749 : 1
2次変速比 10.677 10.208 10.208

重量がかなり増えてしまっているのが残念なところ。これまでの発売状況から、日本や北米でも発売されると思うので、来年あたりに日本でも見られるでしょう。

次回は、まだ決めていないけれど、ボヤボヤしていたら、MT-07 もモデルチェンジしてしまった。この時期は比較的落ち着いている筈なのだけど、COVID-19 の影響や排出ガス規制の影響で次々と新モデルが出ている状況。嬉しい悲鳴かな。