5日ほど前の6月14日に、中国ヤマハの発表会があった。ここで、中国の排出ガス規制である国四対応の YS150 のお披露目と、同様に国四対応の YBR150Z の発売が発表された。
YBC150-5 2018 B2L2 [YBR150Z] |
YBR150 としては2016年に「天剣 2.0」が発売になっているが、YBR150Z は YBR150 をより実用向きにしたものとなっており、フレームは YS150 からほぼ共通である。
モデル名は中国では YBR150Z となっているが、ヤマハの呼び方では YBC150 となったようでドラムブレーキ版が YBC150-4 に、ディスクブレーキ版が YBC150-5 になる。モデルコードは B2L が割り振られ、ドラムブレーキ版が B2L1 に、ディスクブレーキ版が B2L2 となっている。表にするほどでもないが、いつものように一覧を。
code | name | year | country | remarks |
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B2L1 | YBC150-4 | 2018 | 中国 | YBR150Z |
B2L2 | YBC150-5 | 2018 | 中国 | YBR150Z |
この YBR150Z では YBR150 と比べ、より実用向きということで、シートとフラットになるキャリア、シーソーペダル、フォークブーツが装備されている。さらに、燃料タンクの容量が 15.4 リットルと大容量化していることで、かなりの距離が走れるようになった。
YBC150-4 2018 B2L1 [YBR150Z] |
エンジンは YBR150 と共通だが、国四対応ということでマフラーが変更になっている。そのため馬力・トルクともに減少しており、考え方を変えると YBR150 のマフラーに替えれば同じ性能が得られることになる。クラッチ枚数は4枚で同じ、プライマリや各ギア比も同じだが、ドリブンスプロケットが1丁増えて42丁となっている。これは馬力が落ちたためと、実用向きということで変更となったようである。
燃費は 52.6km/L (100km/1.9L) と発表されており、15.4 リットルの燃料タンク容量なので 800km 以上走れることになる。実燃費はもっと悪いと思われるので、航続距離は 600km ぐらいというところでしょう。
YBR150Z エンジン |
装備面で気になったのはリアキャリアで、荷物を載せる面の下側が横に少しはみ出している。これは転倒の際にウィンカーが折れないようにするためのもの。さらにその前方にも下向きの突起があり、ゴムのカバーがされている。この突起は、サイドボックスフレームなどのオプションを付けるためのようで、拡張性も考えられている。
YBR150Z リアキャリア |
これが 125cc だったらアトラス辺りの会社が日本に輸入しそうであるが、150cc という排気量のために少し難しそうである。装備や航続距離は魅力なので、惜しいところ。