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CP50E TRYの年式

今日は CP50E TRY の年式を。再発売が決まった XG250 トリッカーの話とか、再発売された XT250 SEROW の話の方がアクセス数が伸びるのだろうけど、そこを目指している訳ではないので。

CP50E 1985 52W [TRY]
CP50E 52W

CP50E TRY は1985年に日本で発売されたモデル。1986年モデルでは小変更されたが、パーツカタログは出なかったようである。日本以外では1986年に南アフリカでも発売されている。


モデルコードとしては日本向けの 52W と、南アフリカ向けの 1NR なので表にするまでもないが、いつものようにモデルコード一覧を。

code name year country remarks
52W CP50E 1985 日本 TRY
52W CP50E 1986 日本 TRY
1NR CP50E 1986 南アフリカ TRY

商業的には成功したとは言えなかったようで、1986年4月発売の SH50 MINT にバトンタッチした形となった。後継の SH50 MINT は海外でも多く展開されて、2001年まで発売された息の長いモデルとなる。

1985年と1986年の 52W を比較しようと思ったが、先にカラー一覧を。南アフリカ向けもカラーリングは同じ。

code year photo
4UX2 1985 STORMY RED
CP50E 52W A


SILKY WHITE
CP50E 52W B


SOPHIA YELLOW
CP50E 52W C


RESORT BLUE
CP50E 52W D

まず、1985年と1986年の違いで、確認できるのはリアキャリア。1986年7月から 50cc でもヘルメットの着用が義務化され、その影響でヘルメットの収納のためのボックスが必須アイテムとなったのもあるのでしょう。時代と言えば時代だなと感じる。

CP50E 1985 52W
CP50E 52W 1985
CP50E 1986 52W
CP50E 52W 1986

南アフリカ向けでは、この斜めのキャリアが装着されていた。その代わり、フロントバスケットが標準で装備されていた。このバスケットは日本でオプションで発売されていたファッションバスケットと同じもの。
他に、日本向けのスターティングモーターでは、ヤマハ製のものか日本デンソー製のものが使われていたが、南アフリカ向けでは日本デンソー製のもののみに変わったぐらいで、エンジンや駆動系を含めて同じようであった。

南アフリカ向けが何台売れたのか、ちょっと気になったので調べてみたけどわからなかった。果たして、どのぐらい南アフリカで受け入れられたのだろうか。

FZ600のカラー

今日は FZ600 の年式の続きで、FZ600 のカラーについて。カラーのページを書く準備をしていたら、あっさり終わってしまうことに気が付いて、どうしようかと考えながら書き始めている。

FZ600 1988 2XL
FZ600 2XL

FZ シリーズは FZ16 や FZ25 など、現在でも脈々と受け継がれているシリーズで、ヤマハを代表するような機種と言っても良いぐらい。その中でも、FZ600 はヤマハらしいカラーを纏っている。遠目に見ても、排気量はわからないかもしれないが、「ヤマハだ」と一目でわかる。


北米でもヨーロッパでも、カラーはそれぞれの年で1色のみ。色の少なさからも販売規模が窺える。各年式のわかりやすい区別は、ホイールの色を見れば良い。そんな FZ600 のカラー一覧を。US 向けのカラー一覧だけど、他の国向けも同じカラーリングとなる。

code year photo
2AX 1986 SILKY WHITE
FZ600 2AX 1986 A
2AX 1987 SILKY WHITE
FZ600 2AX 1987 A
2XL 1988 SILKY WHITE
FZ600 2XL A

前回、FZR600 と比較してしまったので、今回は FZ400 と FZ750 と比較することに。US のカタログにはトルクの表記はあるものの、馬力の表記がなかったため UK (ヨーロッパ)向けで比較することに。

モデル名 FZ400R FZ600 FZ750
モデルコード 3CD 3BX 3DX1
日本 UK UK
年式 1988 1988 1988
全長 2025 mm 2025 mm 2230 mm
全幅 705 mm 690 mm 755 mm
全高 1145 mm 1145 mm 1200 mm
軸距 1385 mm 1385 mm 1490 mm
装備重量 189 kg 202 kg 229 kg
燃料容量 18.0 l 16.0 l 21.0 l
エンジン種類 4ストローク水冷 4ストローク空冷 4ストローク水冷
馬力 43.4 kw 51 kw 78.7 kw
トルク 3.7 kgm 5.3 kgm 8.0 kgm
ボア×ストローク 54.0 × 43.6 mm 58.5 × 55.7 mm 68.0 × 51.6 mm
排気量 399 cc 599 cc 749 cc
圧縮比 11.5 : 1 10.0 : 1 11.2 : 1
1次減速比 22/21 × 68/25
(2.849)
22/21 × 65/28
(2.432)
91/48 (1.896)
2次減速比 46/16 (2.875) 45/16 (2.813) 43/16 (2.687)
キャブレター BS30 BS30 BDS34
キャスター 26.0゜ 26.0゜ 25.5゜
トレール 101 mm 101 mm 92 mm
Fタイヤサイズ 100/90-16 54H 100/90-16 54H 120/80V16 V250
Rタイヤサイズ 120/80-18 62H 120/80-18 62H 130/80V18 V250
Fブレーキディスク径 267 mm 267 mm 267 mm
Rブレーキディスク径 245 mm 245 mm 267 mm

FZ600 の車体に関するスペックはフレームを FZ400 から流用しているため、かなり似通ったものとなっている。燃料タンクについては同じ部品を使っているため、計測方法の違いから差が出ているようである。

FZ750 のブレーキディスクが気になったので調べてみると、前はダブルだけど、前後共通なんだと知った。ちょっとびっくり。