今日は TDR250 についてを。
TDR250 1988 2YK1 |
TDR250 は1988年に発売されたモデルで、分類としてはデュアルパーパスと呼ばれていた。今で言うところのモタードのような感じ。しかし、他のモデルとは一線を画していて、TZR250 と同じエンジンを積んでおり、今で言う WR250 のようにパワーを持つ。
TDR250 は日本、ヨーロッパ、カナダで発売されていた。そのモデルコードの一覧を。
code | name | year | country | colour |
---|---|---|---|---|
2YK1 | TDR250 | 1988 | Japan | YAMAHA BLACK FARAWAY BLUE |
3CK1 | TDR250 | 1988 | Europe | YAMAHA BLACK FARAWAY BLUE |
3NR1 | TDR250W | 1989 | Canada | YAMAHA BLACK |
3CK2 | TDR250 | 1990 | Europe | YAMAHA BLACK SWEET BLUE |
3NR2 | TDR250A | 1990 | Canada | SWEET BLUE |
この TDR250 には、非常に近い兄弟として TDR240 というモデルがある。
TDR240 1988 3CL1 |
フランスで発売されていて、ボアを 56.4mm から 55.2mm に縮小して排気量が 239.3cc になったモデル。その TDR240 3CL の一覧を。
code | name | year | country | colour |
---|---|---|---|---|
3CL1 | TDR240 | 1988 | France | YAMAHA BLACK FARAWAY BLUE |
3CL2 | TDR240 | 1990 | France | YAMAHA BLACK SWEET BLUE |
なぜボアダウンして排気量を 240cc にしたのか、少し調べてみたけどわからなかった。外見は TDR250 と全く同じで、見ただけで判別するのはほぼ不可能。キャブレタは TM28SS で共通、CDI も同じなので馬力のせいで 10cc 小さくした訳ではなさそうである。
TDR250 の日本向けの馬力は、自主規制の関係で45馬力となっているが、ヨーロッパやカナダのモデルは50馬力あった。日本向けとヨーロッパ・カナダ向けを比較すると、CDI は共通で給排気についても大きな違いがないように見えるがキャブレタの部品番号が異なっていてパワージェットの番数にも違いがある。この辺りで差を出しているようである。
日本向けでは速度リミッターは付いていないが、ドリブンスプロケットがヨーロッパ・カナダ向けより1丁増やして低速寄りになっている。ヨーロッパ向けの速度メーターは 200km まであった。そこまでの速度は出なかったらしいけど。
ヨーロッパ向け TDR250 のメーター周り |
回転数メーターと燃料メーターの位置を変えた方が見やすそうな気がする。(燃料メーターじゃなく、水温計だそうです。3yk@山形大さんありがとうございます。)
もう少し長く売っていたイメージがだったが、日本向けはモデルチェンジもせずに、数年で発売終了となってしまった。