今日は、日本でしか発売されなかった XZ400 の年式について。XZ550 を流用して作られたモデルで、400cc クラスとしては珍しく水冷 DOHC V ツインエンジンを搭載していた。さらにシャフトドライブにモノクロスサスペンションを採用して、当時からすると豪華な装備。
XZ400 1982 14X |
XZ400 は日本でのみ発売されたモデルで、さらに年式としては1982年のみというかなり特殊。別な言い方をすると売れなかった、ということなのでしょう。今見ると悪くないと思うのだけど、時代は4気筒全盛時代なので、その流れに抗えなかった。
1982年に日本でフェアリングが解禁となった。そこでヤマハは XZ400 と XJ750 にフルフェアリングを装着して XZ400D と XJ750D を発売した。ヤマハとしては記念すべきモデルなのだけど、XZ400 としてはこのモデルが最後となってしまう。その XZ400 のモデル一覧を。
code | name | year | country | remarks |
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14X | XZ400 | 1982 | 日本 | |
24R | XZ400D | 1982 | 日本 |
1982年7月に YSP 特別仕様が発売され、モデルコードは 14X のまま使われた。その YSP 特別仕様も含めたカラー一覧を。
code | year | photo |
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14X | 1982 | NEW YAMAHA BLACK STAR SILVER BRILLIANT RED MAXIM RED / WHITE (YSP Limited) FRENCH BLUE / WHITE (YSP Limited) |
24R | 1982 | MAXIM RED / WHITE FRENCH BLUE / WHITE |
フルフェアリングの XZ400D は、YSP 特別仕様のカラーをそのまま流用したカラーとなっている。
この XZ400 のせっかくの新しいエンジンは、1年でお役御免になってしまう。XZ550 の流用とはいえ、かなりもったいない。
XZ400 が売れなかったにも関わらず、1983年には XZ550 が日本でも発売された。売れ行き結果は、ここに書くまでもなく。決して何かが悪いということではなかったのだけど。個人的に、日本で発売していたのを知らなかったぐらい。