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昨日、WR250R / WR250X の年式について書いた。一覧を見るとわかるように、WR250X は北米などから販売を取りやめてしまい、今は日本だけのモデルになってしまった。
XR250X は販売終了になって、XR250R が継続的に販売されているところを見ると、モタードブームの終焉なのだろうか。販売台数から考えてみることにした。
WR250R 2007 3D71 |
昨年、WR250R / WR250X はリコールがあった。USA でも同様にリコールとなり、NHDSA が資料を出している。資料には年式ごとに対象の車体番号 (VIN) が出ているので、これを参考に販売台数を割り出してみた。単純な引き算なので、車体番号に抜けがある可能性を考えて、参考程度に。
U49 とはカリフォルニア州以外の49州のことで、CAL はカリフォルニア州のこと。
初年の2008年、U49 の WR250X は1764台だったが、3年後の2011年には139台にまで落ち込んでいる。カリフォルニア向けを含めても200台を切ってしまう状況のため、2012年から発売をやめてしまった。結果的に2012年から WR250R の台数が伸びたため、WR250X の販売終了はひょっとしたら時期尚早だったのかもしれない。
カリフォルニア州では、州法により排気ガス規制などが厳しいことで有名である。そのため、WR250R / WR250X などを含め色々なモデルで USA 向け以外にカリフォルニア州向けも設けている。カリフォルニア向けは、それ以外の USA 向けに比べてどのぐらいの需要があるのか疑問だったが、上記の資料でなんとなく数が掴めた。
台数の話に戻って、同様のリコールがオーストラリアやカナダでも出たので、対象の台数を比較してみようかと。WR250R と WR250X を合わせた数で。
国・地域 | 台数 | 参照元 | 備考 |
---|---|---|---|
U49 | 10528 | NHDSA | 計算数 |
カリフォルニア | 2051 | NHDSA | 計算数 |
USA 計 | 12579 | NHDSA | 計算数 |
豪州 | 2096 | ACCC | 計算数 |
カナダ | 1815 | Transport Canada | |
日本 | 13243 | ヤマハ発動機 |
UK では Driver and Vehicle Standards Agency から対象数が433と発表されているが、車体番号を見る限り WR250R のみのようで、詳細がわからないため上記表には入れなかった。
台数だけ見ると日本ではかなり売れているということになる。今度時間があったら、台数を人口での割合で出してみようかな。