2011 九州〜屋久島
2011年7月15日 山行


天気:晴れ
距離:244km
移動:人吉〜高千穂

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人吉駅前のからくり時計が有名らしいので行ってみた。 7時の次は10時みたい。 3時間近くも待ってられないな。
この駅は駅弁でも有名みたいで、鮎すしや栗めしなんかを立ち売りしているんだと。 しかし、駅弁屋もまだ開いてなかった。

からくり時計

青井阿蘇神社が国宝でお勧め、と昨日キャンプ場の人に言われたので、行ってみる。 思ったよりも街中にあって、門前の池にはハスが咲き始めていた。

蓮池

本殿は茅葺き屋根で歴史を感じさせる。 ちょっと避雷針が気になるけど、やっぱり無いと火事が心配だからしかたないか。

ここで熊本のライダーの方に話しかけられる。 節電の影響で平日休みになり、日帰りツーリングしているのだって。 九州は電力不足じゃない気がするのだけど、全国的な会社だと仕方がないのかもね。 コーヒーごちそうさまでした。

青井阿蘇神社

おかどめ幸福駅に向かおうとしたが、ちょっと道を間違ったようで、畑が一面に広がるような場所を走る。 タバコ畑が続く。

タバコ畑

錦町、あさぎり町、多良木町、湯前町、水上村と抜けて、そのまま市房ダムのループ橋にきた。 小さな町村が続くので、平成の合併の影響を受けなかったのかなと思ったが、 あさぎり町だけは上村、免田町、岡原村、須恵村、深田村が合併してできた町だった。 5町村が合併しても「町」なので、人口は少なかったのでしょう。 それにしても球磨郡を「くまぐん」とは読めないな。

市房ダムのループ橋

市房湖には西日本一の噴水があると地図に書いてあった。 それらしき場所を見つけたので、行ってみた。 しかし、噴水が出ていないので、湖面の桟橋まで下りていった。

市房湖

湖面に下りても、噴水は見られない。 時間が決まっているのかな、と思ってお土産屋さんに戻ると、謎の機械を発見。 これが噴水を操作するものだった。 ただし、10分で500円。 100円ぐらいだったら気軽に入れるのだけど、500円は高いな。 5分ぐらい他のお客さんがお金を入れないか待ってみたけど、そもそも他のお客さんが居なくなる。 西日本一の噴水はあきらめることにした。

噴水操作盤

高千穂方面に抜けるには、椎葉に抜けるか人吉まで戻らないといけない。 椎葉を経由するコースだと、かなりの山道のようだけど、面白そうなので椎葉経由で行くことにした。

途中にあった蕎麦粉100%の手打ち蕎麦が食べられるという「山の幸館」に行ってみた。 営業は11時から、今の時間は10時前。 そもそもお昼には早すぎるか。

山の幸館

しばらく行くと、国道388号線は「酷道」に変わっていく。 道が狭いし、路面は荒れているし、小さな落石があるし、かなり気を使って走らなければならない。 荷物満載の小排気量で速度が出せないのに、追い打ちをかけて巡航速度が落ちる。

酷道

湯山峠を越えて、椎葉村に入る。 看板の向こう側に見える原っぱは、矢立高原キャンプ場。 お店もないこんな山奥に人が来るのかな?と思ったけど、標高が高いから夏は涼みに来るのかな。

椎葉村看板

国道265号線で飯干峠を越えて椎葉に向かうのが順当なルートだけど、 コーナーの連続の道のようである。 嫌いじゃないのだけど、巡航速度が落ちてしまうので、何か良いルートがないものかと探してみたら、 中山トンネルという新しくて2.5キロぐらいあるトンネルがあるのを見つけた。 トンネルだとカーブはないだろうし、勾配もきつくないだろうから、ということで大河内越を抜ける。
しばらくは酷道が続く。

酷道

途中、道路脇に単車を止めて、川の見える場所でお弁当を食べる。 お弁当と言っても、昨日の夕食の残り物。 ちょっと暑さで悪くなってないか心配だったけど、大丈夫そうだったので気にせず食べる。

中山トンネルを抜けると、天地神水という湧き水があった。 冷たい水を飲んで、一息つく。 中山トンネルがある道は、ひむか神話街道になっているらしく、看板がいくつも出ていた。

天地神水

椎葉の市街に入って、少し休憩したあと、国道327号線を西に進む。 国道327号線は拡張工事中で、大きなダンプが行き交っていた。 拡張工事をするぐらいだから道が狭く、ダンプのすれ違い待ちとか、少しイライラしてしまう。

国道503号線に入ると、時間規制があった。 13時5分前で、なんとか通れたけど、それを逃すと1時間待ちになる。 そうしたら、東に平行して走る九郎山林道を走れば良いのだけど(そもそもその予定だった)。 さらに東に県道50号線もあって、この辺りの道は面白そうである。 時間があればじっくり走りたい。

国道503号線

国道503号線の飯干峠から(国道265号線にも飯干峠がある)、六峰街道に入る。 途中何箇所かで杉の運び出しをしていて、 皮を剥いでチェーンソーで切るアタッチメントが付いたユンボの動きを観察したりして。

杉の運び出し

杉の越という峠から、二上山の三ヶ所神社奥宮に向かう歩道が続いていた。 さらに二上山の山頂まで行けそうで、地図を見ると高千穂の町が一望できそうだし、 日本書紀によると天孫降臨の地ということでありがたそうだし、 頂上はすぐそこに見えたので、登ってみることにした。

この杉の越は戦国時代から交通の要所で、西南戦争のとき西郷隆盛も通ったところらしい。

杉の越

三ヶ所神社奥宮は岩の下に張り付くように建てられていて、ここからは山しか見えないけど眺めが良い。 ここまでかなり急な階段で、ヘルメットを持ってきたことを後悔したが、本番はこれからだった。

三ヶ所神社奥宮

道は険しくなり、ロープを掴まないと滑り落ちてしまうぐらいの道になった。 すれ違う人も居らず、下に落ちたらいつ助け出されるのだろう、と考えて。 何でヘルメットなんて持ってきたのだろう。

山道

二上山山頂に到着。 木が覆い茂り、とても眺望が望めるような場所ではなかった。 がっくりきて、東峰に行く元気もなく、来た道を戻る。

二上山山頂

杉の越から高千穂に向かう下り、高千穂の町が少し見えてきた。 谷あいにある町みたい。

高千穂の町

ちょっと小腹が空いたので、蕎麦を食べる。 手打ち蕎麦で、注文してから少し時間がかかったけど、その分おいしかった。

手打ち蕎麦

高千穂にはキャンプ場はない(7年ぐらい前まであったみたい)ので、今日は高千穂 YH に泊まることに。 とっとと YH に荷物を置いて、高千穂峡に向かう。

高千穂峡のボートは6月の大雨から営業をしていないらしい。 楽しみにしていたのに、がっかりである。 ま、男一人でボートに乗るのも、寂しい感じがするけど。

高千穂峡のボート

よく観光案内なんかの写真で使われる場所で、写真を撮ってみる。 観光案内なんかだと、ボートが浮いているのが定番なんだけど、仕方がない。

それにしても、想像以上に綺麗な場所だった。

高千穂峡

遊歩道をぶらぶらと歩く。 岩場を水が削って流れている感じで、細くなっているところは上を飛び越えられるのじゃないか、 というぐらい川幅が狭まっている。

五ヶ瀬川

五ヶ瀬川に掛かる3つの橋が見える場所に。 残念な感じの写真は、目をつぶってもらうことにして。

3つの橋

一番下の神橋は、良い感じの苔が乗っていて、歴史ある感じ。 さっきの3つの橋を大正・昭和・平成の橋、と説明してあるところも多いのだけど、この神橋は昭和22年のもの。 石橋になる前の木製の橋だったのが、大正時代に作られたものじゃないかな。 だから昭和・昭和・平成の橋、が正解。

神橋

人が居なかったので、それっぽい場所で写真を撮ってみた。 字が微妙に下手糞なのは、気のせいなのだろうか。

高千穂峡の碑

食事の前に、温泉に行く。 高千穂温泉というのもあったけど、なんとなくありがたそうな天岩戸温泉に行く。 300円と安くて、お風呂からの眺めも良くて、良い感じだった。

天岩戸温泉

YH で、夜神楽を見に行くかと聞かれて少し悩むが、やめておいた。 毎日やっているのは観光用のだし、見ても面白さがわからないと思ったので。


今日の一言

山奥の国道が酷い舗装状態だと、何だか少し安心する。 逆に、通行量もないのに立派な橋やトンネルがあると、無駄な税金を使って、と不快に思ってしまう。 車離れで車の数が減っていて、ガソリンスタンドも軒並み潰れているのに、 道路はいつまでたっても作っていて、綺麗にしようとしている。
それについて、多くの人が文句言わないのが、変だなという違和感を感じている。 ニュージーランドの橋は建設費がかかるので、1車線のみというのが多かったり、 US では維持費がかかるからと舗装をやめたり、そんなことを目にしたり聞いたりするたびに、 日本はいつまで経っても、と思ってしまう。


Tatsuyoshi 21st Project
by Tatsuyoshi