人吉駅前のからくり時計が有名らしいので行ってみた。
7時の次は10時みたい。
3時間近くも待ってられないな。
この駅は駅弁でも有名みたいで、鮎すしや栗めしなんかを立ち売りしているんだと。
しかし、駅弁屋もまだ開いてなかった。
青井阿蘇神社が国宝でお勧め、と昨日キャンプ場の人に言われたので、行ってみる。
思ったよりも街中にあって、門前の池にはハスが咲き始めていた。
本殿は茅葺き屋根で歴史を感じさせる。
ちょっと避雷針が気になるけど、やっぱり無いと火事が心配だからしかたないか。
ここで熊本のライダーの方に話しかけられる。
節電の影響で平日休みになり、日帰りツーリングしているのだって。
九州は電力不足じゃない気がするのだけど、全国的な会社だと仕方がないのかもね。
コーヒーごちそうさまでした。
おかどめ幸福駅に向かおうとしたが、ちょっと道を間違ったようで、畑が一面に広がるような場所を走る。
タバコ畑が続く。
錦町、あさぎり町、多良木町、湯前町、水上村と抜けて、そのまま市房ダムのループ橋にきた。
小さな町村が続くので、平成の合併の影響を受けなかったのかなと思ったが、
あさぎり町だけは上村、免田町、岡原村、須恵村、深田村が合併してできた町だった。
5町村が合併しても「町」なので、人口は少なかったのでしょう。
それにしても球磨郡を「くまぐん」とは読めないな。
市房湖には西日本一の噴水があると地図に書いてあった。
それらしき場所を見つけたので、行ってみた。
しかし、噴水が出ていないので、湖面の桟橋まで下りていった。
湖面に下りても、噴水は見られない。
時間が決まっているのかな、と思ってお土産屋さんに戻ると、謎の機械を発見。
これが噴水を操作するものだった。
ただし、10分で500円。
100円ぐらいだったら気軽に入れるのだけど、500円は高いな。
5分ぐらい他のお客さんがお金を入れないか待ってみたけど、そもそも他のお客さんが居なくなる。
西日本一の噴水はあきらめることにした。
高千穂方面に抜けるには、椎葉に抜けるか人吉まで戻らないといけない。
椎葉を経由するコースだと、かなりの山道のようだけど、面白そうなので椎葉経由で行くことにした。
途中にあった蕎麦粉100%の手打ち蕎麦が食べられるという「山の幸館」に行ってみた。
営業は11時から、今の時間は10時前。
そもそもお昼には早すぎるか。
しばらく行くと、国道388号線は「酷道」に変わっていく。
道が狭いし、路面は荒れているし、小さな落石があるし、かなり気を使って走らなければならない。
荷物満載の小排気量で速度が出せないのに、追い打ちをかけて巡航速度が落ちる。
湯山峠を越えて、椎葉村に入る。
看板の向こう側に見える原っぱは、矢立高原キャンプ場。
お店もないこんな山奥に人が来るのかな?と思ったけど、標高が高いから夏は涼みに来るのかな。
国道265号線で飯干峠を越えて椎葉に向かうのが順当なルートだけど、
コーナーの連続の道のようである。
嫌いじゃないのだけど、巡航速度が落ちてしまうので、何か良いルートがないものかと探してみたら、
中山トンネルという新しくて2.5キロぐらいあるトンネルがあるのを見つけた。
トンネルだとカーブはないだろうし、勾配もきつくないだろうから、ということで大河内越を抜ける。
しばらくは酷道が続く。
途中、道路脇に単車を止めて、川の見える場所でお弁当を食べる。
お弁当と言っても、昨日の夕食の残り物。
ちょっと暑さで悪くなってないか心配だったけど、大丈夫そうだったので気にせず食べる。
中山トンネルを抜けると、天地神水という湧き水があった。
冷たい水を飲んで、一息つく。
中山トンネルがある道は、ひむか神話街道になっているらしく、看板がいくつも出ていた。
椎葉の市街に入って、少し休憩したあと、国道327号線を西に進む。
国道327号線は拡張工事中で、大きなダンプが行き交っていた。
拡張工事をするぐらいだから道が狭く、ダンプのすれ違い待ちとか、少しイライラしてしまう。
国道503号線に入ると、時間規制があった。
13時5分前で、なんとか通れたけど、それを逃すと1時間待ちになる。
そうしたら、東に平行して走る九郎山林道を走れば良いのだけど(そもそもその予定だった)。
さらに東に県道50号線もあって、この辺りの道は面白そうである。
時間があればじっくり走りたい。
国道503号線の飯干峠から(国道265号線にも飯干峠がある)、六峰街道に入る。
途中何箇所かで杉の運び出しをしていて、
皮を剥いでチェーンソーで切るアタッチメントが付いたユンボの動きを観察したりして。
杉の越という峠から、二上山の三ヶ所神社奥宮に向かう歩道が続いていた。
さらに二上山の山頂まで行けそうで、地図を見ると高千穂の町が一望できそうだし、
日本書紀によると天孫降臨の地ということでありがたそうだし、
頂上はすぐそこに見えたので、登ってみることにした。
この杉の越は戦国時代から交通の要所で、西南戦争のとき西郷隆盛も通ったところらしい。
三ヶ所神社奥宮は岩の下に張り付くように建てられていて、ここからは山しか見えないけど眺めが良い。
ここまでかなり急な階段で、ヘルメットを持ってきたことを後悔したが、本番はこれからだった。
道は険しくなり、ロープを掴まないと滑り落ちてしまうぐらいの道になった。
すれ違う人も居らず、下に落ちたらいつ助け出されるのだろう、と考えて。
何でヘルメットなんて持ってきたのだろう。
二上山山頂に到着。
木が覆い茂り、とても眺望が望めるような場所ではなかった。
がっくりきて、東峰に行く元気もなく、来た道を戻る。
杉の越から高千穂に向かう下り、高千穂の町が少し見えてきた。
谷あいにある町みたい。
ちょっと小腹が空いたので、蕎麦を食べる。
手打ち蕎麦で、注文してから少し時間がかかったけど、その分おいしかった。
高千穂にはキャンプ場はない(7年ぐらい前まであったみたい)ので、今日は高千穂 YH に泊まることに。
とっとと YH に荷物を置いて、高千穂峡に向かう。
高千穂峡のボートは6月の大雨から営業をしていないらしい。
楽しみにしていたのに、がっかりである。
ま、男一人でボートに乗るのも、寂しい感じがするけど。
よく観光案内なんかの写真で使われる場所で、写真を撮ってみる。
観光案内なんかだと、ボートが浮いているのが定番なんだけど、仕方がない。
それにしても、想像以上に綺麗な場所だった。
遊歩道をぶらぶらと歩く。
岩場を水が削って流れている感じで、細くなっているところは上を飛び越えられるのじゃないか、
というぐらい川幅が狭まっている。
五ヶ瀬川に掛かる3つの橋が見える場所に。
残念な感じの写真は、目をつぶってもらうことにして。
一番下の神橋は、良い感じの苔が乗っていて、歴史ある感じ。
さっきの3つの橋を大正・昭和・平成の橋、と説明してあるところも多いのだけど、この神橋は昭和22年のもの。
石橋になる前の木製の橋だったのが、大正時代に作られたものじゃないかな。
だから昭和・昭和・平成の橋、が正解。
人が居なかったので、それっぽい場所で写真を撮ってみた。
字が微妙に下手糞なのは、気のせいなのだろうか。
食事の前に、温泉に行く。
高千穂温泉というのもあったけど、なんとなくありがたそうな天岩戸温泉に行く。
300円と安くて、お風呂からの眺めも良くて、良い感じだった。
YH で、夜神楽を見に行くかと聞かれて少し悩むが、やめておいた。
毎日やっているのは観光用のだし、見ても面白さがわからないと思ったので。
今日の一言
山奥の国道が酷い舗装状態だと、何だか少し安心する。
逆に、通行量もないのに立派な橋やトンネルがあると、無駄な税金を使って、と不快に思ってしまう。
車離れで車の数が減っていて、ガソリンスタンドも軒並み潰れているのに、
道路はいつまでたっても作っていて、綺麗にしようとしている。
それについて、多くの人が文句言わないのが、変だなという違和感を感じている。
ニュージーランドの橋は建設費がかかるので、1車線のみというのが多かったり、
US では維持費がかかるからと舗装をやめたり、そんなことを目にしたり聞いたりするたびに、
日本はいつまで経っても、と思ってしまう。