13時半のフェリーで鹿児島に向かうので、ほぼ半日時間がある。
天気が良さそうなので、山に登ることにする。
屋久島に詳しい人なんかにお勧めの場所を聞いて、白谷雲水峡から太鼓岩まで登ることに。
7時半に出発して、その前に益救雲水で水を1リットル入れて、8時過ぎから登り始める。
さつき吊り橋から二手に分かれる。
地図を見ていなかったので、なんとなく原生林歩道の方に進む。
後から思えば、時間のかかる方を選んでしまって失敗だったのかも。
行きに楠川歩道、帰りに原生林歩道にすれば、上には少し早い時間に着いたので。
途中、○○杉と特別に呼ばれている杉がいくつかあって、ガイド付きツアーではガイドさんが説明していたりした。
ガイドさんの話を聞くのは良いけど、他の人が歩くスペースをちゃんと空けておいて欲しいものだ。
何度か沢渡りがあって、歩道がどこだか見失いそうになることも2度ほど。
やっぱりライダーブーツで登るのはちょっと辛い。
もののけ姫の森を抜けて、辻峠に。
辻峠と言っても、眺望は全く無い。
ここから太鼓岩までは一方通行の登り道。
結構な勾配があって、最後の一踏ん張りといったところ。
背が少しあると、頭をぶつけないように木の根をくぐらないといけない。
疲れていると、つい力を抜いてしまって、頭をぶつけた。
9時半に太鼓岩に到着。
雲が出ていて、宮之浦岳どころかすぐそこの山も見えない。
もっと早く着いていれば見えたのかもな。
10分ほど待ってみたけど、少しだけ晴れ間があったぐらいで、見渡す景色とは程遠かった。
あまりのんびりしていると、帰りのフェリーに乗り遅れるので、適当に切り上げて下り始める。
帰りは楠川歩道を通って下りる。
さつき吊り橋で人が橋の横を覗いていると思ったら、猿がワイヤーを渡っていた。
なんだか揺らしたら落ちてしまいそうな感じ。
弥生杉を見るコースで駐車場に戻る。
駐車場は車がいっぱいで、路上駐車の列。
よく見ると、「わ」ナンバーの軽自動車ばかり。
YH に戻って、預けていた荷物を受け取り、郵便局2箇所に行って切手を探して、
汗をかいた体が気持ち悪かったので、天然のプールがあると聞いた横河渓谷に行く。
着いたは良いが、時間があまりないので、5分だけ水に飛び込んで、水着のまま急いで宮之浦港に戻る。
郵便局で絵葉書を出して、急いで港に。
港に着いたのは、出航7分前。
まだ乗船していない単車があったので、少し安心してチケットを買いに行く。
まさかのクレジットカードが使えずで、急いで単車のところに戻ったりしてバタバタ。
結局乗船したのは出航3分前。
あまりにも急いでいたので、お昼ご飯を買い忘れた。
手持ちの食べ物でなんとかする。
乗船して、すぐにシャワーを浴びて着替えて、ほっとした頃には船はだいぶ屋久島から離れていた。
また来るよーと叫びたい気持ちを抑えて。
久しぶりに泳いだりしたし、急いで港に戻ったので、興奮冷めやらず、眠る気分にならない。
船の中を探検した。
無料の洗濯機があるなら洗濯物を持って来れば良かったなんて思ったり、小さな劇場を発見して壇上に登ってみたり。
一番驚いたのが、霊安室があったこと。
よく考えれば、必要なものなのだけど。
鹿児島港に着岸。
この2日はあっという間で、フェリーで屋久島に行ったのが昨日とは思えないぐらいだった。
シュートガンで打った瞬間を狙おうと思ったけど、タイミングが合わず。
今日も桜島 YH にしようと思ったけど、フェリー代を入れるとビジネスホテルに泊まれるし、
行って戻ってくる時間ももったいないので、鹿児島市内のビジネスホテルに泊まることにした。
荷物を置いて、一息ついて、夜の鹿児島を見に行く。
有名な「むじゃき」に寄る。
むじゃきは、氷白熊で有名なところ
でも、普通の中華料理屋さんなんだけどね。
定番の白熊を頼んでみた。
ちょっと高かったけど、フルーツがいっぱいのっていて、食感も良くおいしかった。
次の機会があれば、焼酎みぞれに挑戦してみたいな。
鹿児島の市街地は天文館のアーケードを中心にいくつものアーケードが交差していて、
雨の日でもぶらぶらとできるので便利である。
でも、空き店舗がぽつぽつあったので、色々と集客に大変なんでしょう。
今回の九州旅行は折り返して、これから北上することになる。
霧島や阿蘇、高千穂、湯布院、別府、耶馬溪なんてゆっくりまわると、19日のフェリーに間に合わなくなるので、
ルートを決めてうまくまわらないと。
今日の一言
昨日のこと、「紀元杉」を見てそのまま引き返して行く集団がいた。
そりゃもう、一目散に。
ちょっと周りを歩いてみるとか、隣の木を見るとか、途中の道で森を見るとかもせずに。
多分あの人達は、別の木に「紀元杉」と書かれていても、満足して帰っていった気がする。
折角すばらしい森があるのに、もったいないな、なんて思って見送っていた。
あの人達は、まさに「木を見て森を見ず」だな。