2011 九州〜屋久島
2011年7月12日 屋久


天気:晴れ時々雨
距離:207km
移動:桜島〜屋久島

戻る
前へ  次へ

8時半のフェリーに乗るため、6時半出発。 なので、5時半に起きて、準備をする。 今日も朝5時起き。
ご飯は食べずに、6時45分のフェリーに乗って鹿児島側に。 このフェリーに乗るのは昨日と合わせて3回目、だいぶ慣れてきた。

桜島フェリー

乗ったのは、黒い煙突(風のもの?)が特徴的な、第十五櫻島丸、通称チェリークイーン。 なんだか、安っぽい感じがする名前な気がするけど。
船の中は通勤・通学のお客さんがほとんど。 電車のような閉鎖感がないので、会話もできるし机で勉強もできるし、船通学って優雅で良いのかもしれない。

第十五櫻島丸

桜島フェリーを降りて、3分で屋久島行きのフェリーターミナルに到着。 一度来ているから、安心して来れた。 でも、まだ時間は7時5分なんだよね。 ちょっと早く着きすぎたので、コンビニに行って今日の朝食と、昼食を買いに行く。

フェリーターミナル

コンビニの帰り、目が痛い。 よく見ると、何か降ってきている。 まさか、とは思ったけど火山灰のようである。 仕方なくシールドを閉めて走る。 こんな感じじゃ、洗濯物も干せないし、車もすぐに汚れるし、大変そうだな。

火山灰

車両と貨物の受付は、奥の倉庫のような場所の一角でする。 その後、人のチケットを買う手順だった。

8時に乗船開始。 今日はそんなに車が多くないみたいで、車よりも先に乗船になった。

フェリー屋久島2

不安定だから、大きな荷物はパレットの上に置いてくれ、と言われる。 仕方なく荷物を外す。 この船はそんなに揺れる船なんだろうか。

船内

8時半、定刻通り鹿児島港を出航。 天気が良いので、デッキに出ると日焼けをしそうである。 屋久島も晴れていますように、と願って。

錦江湾

5時半に起きたので、船の中で寝ようと思っていたけど、屋久島に行くことで少し興奮していて寝られない。 船内をうろうろしていたら、お風呂を見つけた。 4時間の航海だから、使えないと思っていたけど、シャワーは使えるみたい。 せっかくだから、帰りの船で使おうかな。

シャワー

読みかけの本を読んだり、早めの昼食を食べて、しばらく過ごす。 朝ごはんから3時間経ってないので、そんなにお腹が減ってなかったけど。

屋久島がだんだん見えてきた。 曇っていて、宮之浦岳どころか港も見えないぐらい。 なんとか晴れて欲しいな。

屋久島

宮之浦港に接岸。 船首でヒービングラインをシュートガンで打っていた。 この距離だったら投げても届きそうだけど、風があると駄目なんでしょうね。
港には変な出迎えとか、宿の看板を持った人なんか居なくて、ちょっと寂しい雰囲気。 観光客の多くは、飛行機とか高速船で来るのだろうね。

岸壁

屋久島ではテント泊しようかとも考えていたけど、怪しい天気なので宮之浦ポートサイド YH に決める。 こんなに早く宿を決めたのは、荷物を置かせてもらいたかったため。 屋久島は結構な上り坂が多いと聞いたので、身軽になりたかった。

身軽になったので、白谷雲水峡に向かう。 道路では、何箇所かでサルがのんびりしていた。 近づいても変に寄って来たりしないので、エサをねだっている訳じゃなさそう。

サル

何度も折り返して、ぐっと高度をあげて登っていく。 荷物を置いていって正解だった。 途中までは2車線の道路で、快適に走れた。

県道594号

白谷雲水峡に到着。 結構な人がここから歩くみたいで、駐車車両がいっぱい。 それにレンタカーが多く、運転が慣れていないためか、ぶつけられそうになるし。
今日は歩く予定はないので、軽く散歩して引き返す。

白谷雲水峡

途中の益救雲水で水の補給。 益救雲水は「やくうんすい」と読むらしい。 難読だな。 冷たくておいしかった。

益救雲水

島の東側から県道592号線に入る。 荒川林道は3月1日から11月30日まで一般車は通行止め。 フェリーに規制情報があったので、知っていたけど。
ここまで上がってくると、かなり涼しい。

荒川林道

さらに先、紀元杉に向かう。 かなり細い道なのに荒れている箇所があったり、観光バスが通ったり。 霧も出ているので、慎重に走った。

紀元杉に向かう

紀元杉に到着。 道のすぐ横なので、ほとんど歩かずに見ることができる。
大きすぎてカメラに収められない。

紀元杉

紀元杉のちょっと山側にあった杉。 1つ1つの杉が力強くて、力をくれるような気がした。

杉

時々エンジンを切って、自然の音を聞いてみる。 静かな中にも、葉の揺れる音や、水滴の落ちる音がしている。 それにしても、涼しいを通り過ぎて寒くなってきた。

杉の葉

道路わきにはサル以外にも鹿が顔を出す。 サルほど無用心じゃないので、近づくと一目散に逃げていく。 車に気をつけて、またね。

鹿

県道592号線では道路の拡張工事中。 どうせメインの荒川林道は一般車通行止めなんだから、そんなに広げる必要は無いと思うのだけど。

拡張工事

島の南側に移動してくると、晴れてきた。 島の反対側では天気が違うとは聞いていたけど、こんなに変わるものとは。
千尋の滝に。 滝も凄いけど、左側の壁が人工のコンクリート擁壁ようで圧巻。 下の方に見える吊り橋が気になったので、お土産屋さんの人に聞いたら、渡れないんだって。 20年以上に閉鎖になったとか。

千尋の滝

潮の時間が悪いので、平内海中温泉は通り過ぎて、大川滝に。 落差が結構あって、近くで見ると迫力がある。

大川滝

山側は雲が出ているけど、海沿いは綺麗に晴れている。 陽が少し傾いてきたけど、陽射しは強く暑い。

海沿い

島の西側は道が細く、森の中を走るような道で、日陰がありがたい。 ときどき鹿が現われたり、猿が現われたり。

根占港のフェリー乗り場

車の通行量が少ないので、猿も大胆な格好をしてくつろいでいる。 近づくと、小猿はちょっと怖そうにして逃げるんだけど、親猿は動こうともしない。

猿が寝る

屋久島灯台でちょっと休憩して、宮之浦に戻ってきた。 いつも島の大きさを小さく見積もってしまい、1周するのにこんなに時間がかかるのか、と思ってしまう。
空を見上げると、虹が掛かっていた。 しばらく見上げて。

虹

YH は食事の提供をしていないので、スーパーで買い物をして簡単に料理して。 目の前は海なので、景色が良い。 時々スコールがやってきて、キャンプにしないで良かった、なんて思いながら。


今日の一言

鹿児島から屋久島へのフェリーは2種類出ている。 今回私が乗った折田汽船の「フェリー屋久島2」と、新屋敷商事の「フェリーはいびすかす」の2つ。
それぞれの値段は、フェリー屋久島2だと、人往復7000円+単車(125cc)1800円×2で、10600円。 フェリーはいびすかすだと、人往復6400円+単車(125cc)3300円×2で、13000円。 値段からしても、屋久島2なのだけど、はいびすかすはさらに時間がかかる。 谷山港という市街地から離れたから場所を18時出航、種子島に21時40分に到着して1泊し、 翌朝5時10分に種子島出航、屋久島には7時に到着する。
宿代を考えると安いのかもしれないけど、 元々が貨物用の船なので1泊するのにシャワーや食堂がなかったりして、非常に不便らしい。

そもそも何で船が2種類も出ているかというと、船舶の運航する上での規制があり、 昨日触れた岩崎グループの問題も関わっているようなのである。
屋久島や種子島へ旅客船を運航するためには、フェリーも運航しなければならない決まりがあり、 高速船を運航している会社は、フェリーを運航している会社と提携して、それを実現している。 高速船トッピーを運航している岩崎グループの鹿児島商船は、フェリー屋久島2を運航している折田汽船と提携していたが、 2005年に折田汽船はコスモラインと提携することになった。 困った岩崎グループは、貨物船を改造しフェリーにしたてて、トッピーの存続を図った。 そんな流れで、フェリーが2種類出ているみたいである。

屋久島を走っていて、ホテルいわさきを見かけたのだけど、このホテルも岩崎グループのもの。 岩崎グループは、屋久島・種子島も含めて鹿児島で広くバス・船・ホテルと手を広げているみたい。


Tatsuyoshi 21st Project
by Tatsuyoshi