2011 九州〜屋久島
2011年7月9日 流出


天気:晴れ
距離:203km
移動:諫早〜志岐

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諫早湾干拓堤防道路を通って雲仙方面に向かう。 雲が少しあるけど、雲仙が見えて気持ちが良い。
諫早から北東に向かい、諫早湾の海岸線に近いところを入った。 この辺りも干拓された場所なのか、土地が比較的平らで水田が広がっている。

干拓地

水門が見えてきた。
水をせき止めている堤防の上を通れると知ったのは、この旅に出かける前。 それまでは単なる堤防だと思っていた。

諫早湾干拓堤防道路

堤防にある水門。 重い板がギロチンのように次々と落ちていく映像は、諫早湾の問題の時によく出てくる。 この辺りに住んでいた生物にとっては、本当にギロチンだったのかもしれない。
湾の中と外の水の色は明らかに違っていて、空を飛ぶ鳥もなんだか少し寂しそうに思えた。

水門

一度、橘湾側に出て、国道57号線から雲仙に上っていく。 その前に、山に上るので、軽くチェーンのメンテナンスをして。

山を登っていくと、硫黄の臭いが漂ってきた。 道路脇からも湯けむりが出ており、観光客も多くいた。 そうか、今日は土曜日なんだ。

湯けむり

走りたかった雲仙仁田峠循環線は、路肩決壊のため通行止め。 何でも6月の大雨のときに崩壊したのだとか。 楽しみにしていたのに、がっかり。

しょんぼりして温泉街に戻り、温泉に入ることに。 どこか温泉に入れる場所はないかと探したら、新湯温泉館というところが見つかった。 ここを利用する人用の無料駐車スペースもあったので、ここで温泉に入ることに。

新湯温泉館

料金はなんと100円。 入り口に自動販売機があるものの、番台があった。 久しぶりに番台を見た気がする。 中は温泉というより銭湯みたいな感じ。 山の上の方は涼しかったので、気持ちよく温泉に入れた。

新湯温泉館入り口

島原まゆやまロードを走るため、国道389号で北側に下りる。 良い感じの道だったけど、ちょっと車が多かったかな。
舞岳源水という看板を見つけたので、行ってみた。 なんだか変な石像がいっぱい。 汲みに来ている人が結構いたけど、水が出てくる場所がいくつもあってので、 順番待ちなんか無く飲むことができた。

舞岳源水

島原まゆやまロードは、普賢岳と眉山の間を走る。 徳島の眉山は「びざん」だけど、ここの眉山は「まゆやま」だった。
島原まゆやまロードの登りは125ccじゃちょっときつい。 展望台で平成新山を見ながら、一休み。

平成新山

水無川に沿って下りていく。 植生を見ると、火砕流がどのように流れていったかわかる。 TVで見ていた火砕流は、もう20年も前のことなんだよね。 早いもんだ。

水無川

大野木場砂防みらい館と、隣に保存されている大野木場小学校を見学。 小学校の中を見ると、机の天板や黒板、床板まで燃えてしまって、火砕流の高熱が凄いものだったとわかる。 自然の力を見せつけられた。

大野木場小学校

戻って島原市街の島原城や町並みを見て回ろうかと思ったが、土曜日で混んでそうなのでやめる。 雲仙グリーンロードを西に進むことにした。
内野水の出口、や有馬湧水なんかの湧き水を回る。 水が豊富なので、棚田が多く見られた。 写真は有馬湧水。

有馬湧水

国道251号線の島原街道に下りて、海沿いを走る。 熊本県の天草が見えてきた。 天草まではフェリーで渡る。

島原街道

口之津港に着く。 天草側の鬼池港までは、440円+単車(125cc以下)480円の920円。 次のフェリーまで20分ぐらいあったので、チケットを買ってから 船の中で食べる昼食を買いに、近くのお弁当屋さんに行く。
戻ってきたら、着岸しているところだった。 思ったより船は大きいな。

島鉄フェリー

天草までは30分。 そんなに揺れないためか、輪止めだけの固定。 ちょっと心配だったけど、大丈夫だった。

フェリーで固定

船内でゆっくりお昼ご飯を食べて、地図を見ながら今日の予定を考える。 大きな地図じゃわからなかったけど、天草って島だったんだ、なんて発見をしながら。
もうすぐ天草側の鬼池港に接岸。

鬼池港

通詞島に行く。 イルカウォッチングで有名らしく、国道324号線には看板が立ち並んでいた。 海を見てみたけどそんなに綺麗じゃないし、イルカと泳ぐ訳じゃないし、値段も結構するし、 ということでイルカウォッチングはせずに、素通り。

通詞大橋

四季咲岬に行く途中で、富岡城に寄る。 島のように突き出た半島の頂上にあって、眺めが良い。

地図を見ると、天草下島の中で苓北町だけが天草市ではない。 何でだろうと思っていたが、この富岡城から南側を望んでわかった。 結構大きな火力発電所がある。 このために合併しなかったのでしょう。
ここの港から長崎の南5kmちょっとの茂木港まで1時間10分で行けるフェリーも出ているし、 恵まれている町なのかもしれない。

富岡城の上には銅像が4体。 右が勝海舟、左が頼山陽、何でこの2人の銅像なのか不明だけど。 他は鈴木重成と鈴木正三。

勝海舟と頼山陽

ちょっと迷っていたら、白岩崎キャンプ場を見つけた。 明日も晴れそうだし、今日はキャンプにしようかと思ったのだけど、受付がない。 連絡先の看板も消えていて見えない。 そのうち管理人がやってくると思い、とりあえずテントを張ることにした。

白岩崎キャンプ場

テント張り→買い物→夕食→夕日を見る
という感じで過ごすが、未だ管理人は現れず。 海沿いなのでフナムシが多かった。 トイレに入ると中でフナムシが逃げ回り、さすがに気持ちが悪い。

キャンプ場の上の富岡海中公園から夕日が落ちるのを20分ぐらい眺める。 明日も晴れますように。

富岡海中公園

夕日を見てから、温泉に行く。 近くのあまくさ温泉は、温泉だけというのをやってないみたいなので、 少し離れた町営の麟泉の湯に行く。 まだ少し夕焼けが残る海を見ながら、湯に浸かってゆっくりと。

温泉から戻ると、キャンプ場にはもう1つテントが。 軽く挨拶して、とっとと寝ることに。


今日の一言

諫早湾干拓堤防道路を走っていると、堤防にずっと雑草が生えていた。 何キロも雑草地が続いているので、もったいないなと思いながら考えてみた。 もう柵はあるのだから、中に羊とか山羊とか放牧でもすれば良いのにとか、 コスモスとかポピーとか植えて花畑にすれば良いのになんて思った。
どうせ税金を使って草刈りするのだろうから、もう少し考えれば良いのに。 子羊や花の時期になると、人が見に来るから地元に少しはお金を落とすだろうし、 雑草だらけの見苦しさもないだろうし。 色々大変かもしれないけど、放置ってもったいないだけだと思う。


Tatsuyoshi 21st Project
by Tatsuyoshi