2011 九州〜屋久島
2011年7月5日 上陸


天気:晴れ
距離:336km
移動:新門司→長崎

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昨夜はそこそこ揺れていて、1時過ぎになると内海に入ったのか揺れが収まった。 エンジン音も小さくなっていたので、時間調整のため足踏みしているのでしょう。
着岸は5時40分、4時に起きてお風呂に入ったりした。 夏至近くとはいえ横浜よりかなり西なので、5時でも日が出ていない。 横浜だと4時半ぐらいに日が出るので、西に来たんだなと実感する。

日の出前

新門司港が見えてきた。 今日は天気が良さそうだし、思ったよりも暑くない。 これだけ長い時間船に乗ったので、早く着かないかなと気が早まる。

新門司港

着岸してちょっと待たされて、やっと下船。 まだ少し揺れている感覚が残る。
帰りのフェリーは19日に乗る予定で、18日は海の日、20日から子供は夏休み、 ちょっと危ないかもと思って帰りのフェリーを予約することにした。
新門司のターミナルの受付に寄る。 受付の人に名前と連絡先と二輪車であることを告げる。

私「今どき紙に書いて管理しているのですか?」
受「そうなんですよ。」
私「予約番号は何番ですか?」
受「あ、すみません、K2です。」
私「えっ?それだけですか?」
受「そうです。」

数字4桁は覚悟していたので、紙を用意したけど不用だったみたい。

私「Kってどういう意味ですか?」
受「北九州のKです。」

予約番号は通しじゃないのね。
そんな窓口に置いてあった注意書き。 有明にもあったけど、間違える人が多いのかな。

注意書き

まずは関門海峡に行く。 700m 向こうは本州で横浜と陸続き。 少し不思議な感じがする。 ここで義経が八艘飛びをして、源平合戦が終焉を向かえたと思うと、また別の不思議さを感じる。
今は頻繁に船が行き交う海峡となっている。 中国や韓国からの船が太平洋側の港に入るときは、ここを通過することになるので、重要な場所でもある。 それにしても狭い。

関門海峡

大正時代の駅舎が残る門司港駅に。 朝日に照らされて人の少ない駅舎は、独特の風格があった。 中に入って設備も見たかったけど、駐輪場が近くになかったのであきらめる。

門司港駅

国道3号線を南西に走る。 海沿いの国道199号線を走って巌流島を見れば良かったと後悔しながら、どこに行こうか考える。
途中、平尾台への看板がいくつかあり、地図を見るとカルスト台地のようなので、行ってみることにした。 30分ほど走って平尾台周辺に到着。 平尾台は天気が良くて、景色も良くて、暑くもなく、非常に気持ちが良かった。

平尾台

石灰岩が広がっているということは、鍾乳洞がある。 近くの千仏鍾乳洞や牡鹿鍾乳洞に行ってみたが、朝が早すぎてまだ開いてなかった。 帰り余裕があったら、また立ち寄ろう。

平尾台の眺め

道の駅香春(かわら)で休憩。 道の駅にある端末で天気予報を見る。 明日の予報は雨。 九州全体で雨で、逃げる場所がない。 かなりの雨量が降りそうである。
明日の予定について考える。 かなりの雨が降るので、1日単車で走るのは避けたい。 九州で雨の中でも歩いて回りたいと思える街をしばらく考えてみた。 出た答えが長崎。 長崎は今日も雨だったの長崎。 ここからなんとか明るい時間に着けそうな距離だし、着けなくても明日少し走れば良い。 長崎に向けて、西に進むことにした。

と言っても、どこにも寄らずに進むわけもなく。 鳴渕ダムの上からループ橋。 ループ橋の真ん中に描かれているのは、篠栗町の町章かな。

ループ橋

太宰府天満宮に寄る。 駅前の交番で駐輪場を聞いて、少し離れていたけどそこに駐車した。 駐車場の人が、天満宮と呼ばず、天神さまと呼んでいたのが、ちょっと地元感があって新鮮だった。 そこからとことこと歩いていく。 お昼どきみたいで、あまり人は歩いていなかった。

参道

今日の天気と旅の雰囲気から、梅雨の最中であることを忘れていて、 境内の紫陽花が咲いているのを見て思い出した。 見ごろは少し過ぎているけど、良い感じに咲いていた。

紫陽花

そう言えば、七夕も近いんだった。 境内一角には短冊や飾りでいっぱいの笹があって、 「てつぼうがうまくなりますように」なんて書いてある短冊を見て、微笑んでしまった。

七夕飾り

本殿で御参り。 学問の神様だけど、交通安全をお願いして。 ついでに、天気に恵まれるようにも。

太宰府天満宮

駐車場に戻るときは、学生の団体が一斉にやってきて、タイミングが良く人が少ない時間に参拝できたみたい。

せっかく博多の近くに来たので博多ラーメンでも食べようかと考えたが、お店がわからない。 駐車場の人に聞いたら、有名な場所があるということで少し走った場所の一蘭という店を教えてもらった。 さっそくそのラーメン屋さんに。
入った瞬間、入り口がまた4つあって、銭湯かと思った。 どうなっているのか、理解するまでに10秒ほどかかる。

一蘭入り口

席も隣との仕切りが高く、厨房との間にも簾が掛かっている。 仕切りのせいか、席の前に個別に冷水がでる蛇口があり、注文は紙に書いてボタンで店員さんを呼んで差し出す。 こんな雰囲気の店は始めてである。 店員さんが湯切りしていたり、スープを作っていたり、ネギを刻んでいたりする姿を見るのが好きな方なので、 残念な作りではあるのだけど。

一蘭店内

出てきたラーメンは、具がネギ少しとチャーシューだけ。 キクラゲに紅しょうがに卵が乗っていて、ゴマをたっぷりかけて食べようと考えていたので、かなりショック。 予想が大きすぎたためもあって、非常に残念な感じの店だった。

一蘭のラーメン

替え玉を待つ間、店のパンフレットを見ていたら、横浜にも2軒、東京には10軒も支店があるではないか。 なんだか、もうこの店は来る必要がないな。

福岡の市街地を通らないように西に向かう。 うどん屋さん王丸の駅に湧き水が出ていたので寄ってみる。 具が乗せ放題という文字を見て、さっきラーメンを食べなければ良かった、とまた思い出す。

王丸の駅

順調に西に進み、佐賀県に入って虹の松原に。 ここからぐっと南下して、唐津〜伊万里〜有田と焼き物の町を通る。 有田焼きの有田って、和歌山県の有田だと思っていたのは、ここだけの話。

虹の松原

道の駅伊万里に寄る。 16時近くだけど、本当に明日雨が降るの?と思ってしまうぐらい良い天気。 このペースならなんとか日没前に長崎に着きそうである。

道の駅伊万里

長崎県に入り、ハウステンボスの看板を横目に、国道202号線を進む。 西海橋という高い橋があり、下は流れが速い海峡である。 橋の向こう側は島かな、と思ったが地図を広げると諫早の方で繋がっており、 今まで走っていた方が針尾島という島だった。 ここは大村湾と海が繋がっている場所の1つ。 出口がこんなに狭いと、湾というよりも湖という感じである。

西海橋

西彼杵半島を国道ではなく山道の県道を進んだため、車は少なかったけどえらく時間がかかり、 長崎に着く頃には少し暗くなっていた。
宿をどうしようか考えて、YH が2軒あるみたいなので長崎駅に近い長崎ゑびすYHに泊まることに。 場所が良くわからなかったので、近くの郵便局で聞いたら、 そこにいた親切なベスパ乗りの人がわざわざYH前まで送ってくれた。 ありがとうございました。
長崎ゑびすYHの駐輪場に屋根がなかった。 明日雨なので痛いけど、仕方がないか。


今日の一言

YHのお客さんには、海外から来ている人が結構多かった。 放射能の影響で東日本ではなく、西日本を回る人が多いみたいである。 この後どこに行くか聞いたら、かなりの確率で17日の祇園祭に行くみたい。 実は京都出身の私なのに一度も見たことが無いので、一度ぐらい見に行くかな、という気になってくる。


Tatsuyoshi 21st Project
by Tatsuyoshi