高知市内には路面電車が走っている。
青地に白のVマーク、安全地帯である。
この標識を見ると、「悲しみにさよなら」が頭の中に流れる。
今日は31番竹林寺から。
高知の街を見下ろす小高い山の上にある。
近くには牧野植物園があって、受付の人に「牧野植物園の牧野って牧野富太郎さんの牧野ですか?」と言うつもりが、
噛んでしまって良くわからない言葉になってしまった。
聞くと、牧野富太郎さんは高知県の人なんだって。
私のイメージでは牧野さんは「雑草に名前をつけた人」というものがあるので、
中は雑草だらけだったらどうしよう、なんて思ってしまう。
今度来たとき、中に入って見てみたい。
竹林寺には立派な五重塔があって、色付いたモミジの中で良い感じである。
境内には桜や銀杏もあって、それぞれが見頃だった。
お参りするとき、毎回小銭を持っているか気にしていた。
32番の禅師峰寺で、小銭の両替を行っていた。
これは助かると思って両替してもらったら、素敵な小銭巾着が付いてきた。
両替をしてくれる上に、無料で巾着が付いてくるなんて、とてもありがたい。
後ろのタイヤを見てみたら、真ん中の溝が消えていた。
後ろの減りが早いのは荷物が満載のため、真ん中だけ減っているのは北海道を走ったせい。
帰ったらタイヤ交換しないとな。
雨のときは滑らないように気をつけよう。
33番雪蹊寺は浦戸湾の向こう側。
浦戸大橋を渡っていくのが早いのだけど、渡船があるのでそれに乗ることに。
この渡船は歩行者・自転車・125cc以下の原動機付き自転車のみ乗れるもので、なんと無料。
10年ぐらいまでは、浦戸大橋は有料だったみたい。
浦戸湾の西側に来たので、桂浜に寄ってみることにした。
坂本龍馬像の横に仮設の展望台があって、龍馬と同じ目線で太平洋というか高知湾が望める。
今だけのものらしいので、少し得をした気分。
仮設の展望台は本当に仮設で、中は工事現場の足場で作られていた。
階段は狭いし、一部天井も低いので、持っていたヘルメットが非常に邪魔だった。
35番の清瀧寺には大きな薬師如来像があり、像の下から入って戒壇巡りができる。
この戒壇巡りの中が暗くて何も見えず、足場もわからず歩くの大変だった。
宇佐大橋を渡って青龍寺に向かう。
最初に青龍寺を見たときは、あれ、さっき行った気がする、なんて思った。
清瀧寺と青龍寺、さんずいだけの違い。
37番の岩本寺をお参りして時間は15時半過ぎ。
これまでのペースなら、お寺あと2つぐらい回れるかなと思うのだけど、次の金剛福寺まで100キロある。
今日はここまでで、明日のことを考えて今日は足摺岬まで移動することにした。
名前にひかれて足摺スカイラインなんかをのんびり走っていたのもあって、
足摺岬に着いたのは日没後になってしまった。
今日はあしずりYHに泊まることにして。