2010 しまなみ海道〜四国
2010年11月15日 島々


天気:曇り→晴れ
距離:114km
移動:尾道→因島

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旅のメイン、しまなみ海道を進む。

一昨日尾道でしまなみ海道サイクリングチケットを購入したとき、地図をもらった。 この地図には向島まで渡船を使うように書いてあった。 尾道大橋は通れないのか聞いたら、「自転車じゃ危ない」とのことで渡船を勧めているそうだ。 渡船は乗ったので、今日は尾道大橋を通って向島に行った。 尾道大橋の通行料は10円。 10円なら取らなくても良いのに、なんて思うけど渡船との兼ね合いで取らなきゃ色々問題なのでしょう。

向島に渡って、海に出たところにあった「歌〜戸崎」フェリー。 鞘の浦方面から尾道を通らずに向島に行く近道。 他にも百島や常石に行く船もある。

歌港フェリー

海沿いの細い道を走ったりして、高見山に行ってみた。 そんなに高い山じゃないけど、瀬戸内海の島々が見渡せる。 2倍2倍見渡せる訳じゃないけど。

高見山

山はすっかり紅葉していて、ところどころに鮮やかなモミジが見られた。 風に流される落ち葉も、とても綺麗。

紅葉

やっと、しまなみ海道の因島大橋が見えた。 天気も少し晴れてきて、気持ちよい。 早速、この橋を渡るのではなく、その前に寄り道。

因島大橋

向島大橋が見えてきた。 この橋を渡って、岩子島に渡る。 橋はそんなに大きくないけど、そこそこの大きさの船が通れるように、高い位置にできている。

向島大橋

岩小島に入って、2島目。 しばらく走ると、農産物出荷施設があって、中を覗いてみた。 島特産のワケギを、ネギピカという機械を使って綺麗にしていて、ネギの香りが周囲にいっぱい広がっていた。

この島では「彼のオートバイ・彼女の島」、通称カレカノの撮影で使われたらしい。 そんな島をぐるっと1周して。

ワケギの出荷

因島大橋入り口まで戻って、しまなみ海道に入る。 通行料50円、制限速度30キロ、どんな道なのか楽しみである。

ここの標識は古い表示も残っていた。 「125cc以下の2輪・自転車及びタンデム車を除く」と書かれていて、 2005年4月以降タンデム車は高速側を走るようになったので、今は間違い。 昔は1500ccのゴールドウィングでも、2人乗りだったらこの道を走って良かったと思うと、少し不思議。

因島大橋入り口

因島大橋の料金所は因島側にあり、最初は料金所がないのかと思った。 料金所には人は居なく、料金箱が置いてあるだけ。 ここにサイクリングチケットの50円券を入れた。 カメラが付いているけど、入れる振りでもわからない気がする。

因島大橋の料金所

残念ながら、この看板は間違い。 正しくは「125ccを超える」になる。 この看板の解釈だと、125.5ccの自動二輪車だった場合、普通自動二輪車なのに通行可になってしまう。
よく考えたら、自動二輪免許の期間が通算1年以上3年未満の運転者で、普通自動二輪以上のタンデム車の場合、 高速は通れないし、ここも通れない。 渡船を使うしかない、ということになる。 それとも特例があるのかな。

通行案内看板

道はこんな感じで歩道と自転車道に別れている。 昔は、歩行者と自転車の道と、原動機付き自転車の道、に別れていたみたいだけど。

歩道と自転車道

因島に入って3島目。 大きな造船所があった。 お昼休みちょっと前で、作業員の人が何人か歩いていたけど、海外の人がかなりいた。

造船所

もらった地図に除虫菊の畑が広がっているところがあるらしいので、行ってみた。 何度か迷って行ってみたけど、花の時期じゃなく、たんなる段々畑だった。

除虫菊の畑

途中、ポルノグラフィティ紅白出場おめでとう、という看板があった。 今年の出場者はまだ発表してないから、去年のでしょう。 そもそも何でポルノグラフィティなんだ?と思っていたのだけど、後で聞いたらポルノグラフィティの出身は因島なんだって。 それも、看板があった場所は岡野さんの実家らしく。 そんなことも知らずに、通り過ぎてしまった。

水軍城というのがあったので、行ってみた。 立派だけど、どことなくバブルの香りがする。

水軍城

二の丸の展示室には造船の島らしく、船の展示なんかがあった。 何気なく、見回して、思わず二度見してしまう船があった。 宇宙戦艦ヤマトである。 いやいやいやいや、それは違うでしょ、それは。

宇宙戦艦ヤマト

本丸は資料館になっていて、入館料310円。 しかし、靴を脱がないといけない。 ライダー用の靴は脱いだり履いたりするのが面倒だし、時間がかかるのが多いんだよね。 そんな私のも面倒な感じのもので、裾を上げたり色々と面倒。 中に入るのはあきらめる。
入り口の兜だけ被ろうとしたら、甲冑なんかまで着せてくれた。 お金払ってないのに、ありがとうございました。

偽武士

次の島、生口島を目指して、生口橋に向かう。 この橋は綺麗な斜張橋で、どこか鶴見つばさ橋を思い出させるような感じ。

生口橋遠景

生口橋は北側の側道が自転車道、南側の側道が歩道になっている。 この橋も料金所は今治側にあった。

生口橋

生口島で4島目。 島を走っていたら、ミカンなんかの柑橘類の木が多くあった。 次の島は、もう愛媛県だし暖かい気候なのでしょう。

ミカンの木

猟銃を持った人が何人か居たので、何を撃っているのか聞いてみたらイノシシと言っていた。 島にもともとイノシシが居たのか、他の島からイノシシが泳いできたのか、そもそもイノシシは泳げるのか、 なんてイノシシが泳ぐ姿を想像してしまった。

猟師

海沿いを走っていたら、渡し船が見えた。 目の前にある岩城島に行くみたい。 帰ってくる船も20時ぐらいまであるみたいなので、飛び乗ることにした。 往復で840円。 10分も経たないうちに5島目の岩城島に到着。

岩城島フェリー

積善山スカイラインなんかを走って、積善山の山頂に向かう。 この道は桜並木で、この時期の紅葉も綺麗だけど、花の時期はもっと見事なんだろうな。

積善山スカイライン

積善山の山頂に。 陽が傾いてきたせいか、少し寒くなってきた。 写真左側の島は生田島、右側は因島。 こう見ると、本当に山なみじゃなくて「島なみ」なんだなと思う。

積善山から

海に近い場所では、島特産の青いレモンが実をつけていた。 1つか2つ欲しかったけど、商店に行ったらネット売りだけしかなかったので、あきらめた。

青いレモン

すっかり陽も傾いてきた。 帰りの船の中で、向こうの島に沈む夕日を見ながら、ほっと一息。

地図を見ていたら、生田島から大三島に架かっている多々羅大橋よりも、この岩城島への距離が短いし、 生田島〜岩城島〜赤穂根島〜津浪島〜伯方島のルートのほうがお金が掛からなかったのじゃないか、 なんて思うのだけど、人口とか観光資源とか色々あって生田島〜大三島〜伯方島になったのだろうな、 そんなことを考えながら。

生田島へのフェリー

今日は、昔瀬戸田しまなみユースホステルだった瀬戸田垂水温泉に宿泊。 温泉の建物はできたばかりで、少し手作り感があるけど、目の前に広がる海を見ながら温泉に入れるので、 非常に気持ちよかった。 夕日の時間に間に合えば、もっと綺麗だったかも。

瀬戸田垂水温泉

今日、岩城島へのフェリーに乗って、無理して橋を使うことはないんだなって思った。 今回は小銭が無いことを心配してチケットを先に買ってしまったけど、次回は全て船で行くのも面白そう。 橋が出来る前はみんな船だったのだろうし、どの島をどうやって渡って四国に行こうか、 なんて時刻表を見ながら考える楽しさもある。 船に乗ったり待ったりする時間で休憩もできるし、次の機会のときはそうしよう。


Tatsuyoshi 21st Project
by Tatsuyoshi