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EF06 E-Vinoの比較など

せっかく EF06 E-Vino のことを書いたので、これまでの電動スクーターとの比較などをしようかと。


まず、EF06 E-Vino の発売2年前、2013年の東京モーターショーで EVINO が発表されている。このときは E と VINO の間に – は入らず、1綴りとなっている。参考出品の扱いだったが、2015年の発売にかなり近いものであった。

EVINO 2013 東京モーターショー
EVINO 2013 東京モーターショー

ヤマハは EF06 E-Vino の発売前、Passol ~ EC-02 ~ Passol-L ~ EC-03 という流れで発売している。E-Vino 以外のモデルは日本向けが最初のターゲットになっており、EC-02 は特に日本でのみの発売である。

EA06 2003 5UY2 Passol
EA06 5UY2

どのように進化しているか、各モデルのスペックを比較してみる。Passol-L と EC-02 の発売年で言うと、EC-02 の方が先だが、Passol の改良版という扱いなので、Passol-L を前にした。

pet name Passol Passol-L EC-02 EC-03 E-Vino
code 5UY1 5UY5 3D21 1CB1 B861
日本 日本 日本 日本 日本
年式 2002 2006 2005 2010 2016
全長 1530 mm 1385 mm 1565 mm 1675 mm
全幅 600 mm 620 mm 600 mm 660 mm
全高 995 mm 935 mm 990 mm 1005 mm
軸距 1040 mm 920 mm 1080 mm 1160 mm
最低地上高 115 mm 115 mm 110 mm 95 mm
装備重量 45 kg 47 kg 47 kg 56 kg 68 kg
走行距離 32 km 43 km 43 km 43 km 29 km
定格出力 0.58 kW
最高出力 0.95 kW 1.2 kW 1.2 kW 1.4 kW 1.2 kW
最大トルク 5.4 N・m 7.5 N・m 7.5 N・m 9.6 N・m 7.8 N・m
バッテリー 25V 14Ah 25V 24Ah 25V 24Ah 50V 14Ah 50V 10Ah
充電時間 2.5 時間 6 時間 6 時間 6 時間 3 時間
価格(税抜) 240000 199800 199800 240000 219000

スペックを見る限り、Passol に EC-02 のモーターをフィードバックしたのが Passol-L のようである。時代とともにバッテリーの電圧が上がり、車体が大型化していっているのがわかる。

一時期は中国製で色々なメーカーの電動スクーターが売られていたが、街中を見る限り大成功している会社はなく、次第に撤退していっている。個人的にも、125cc クラスの電動スクーターを考えた時期があったが、入手とアフターサービスに難があり、走行可能距離にも不安があったために購入には至らなかった。そろそろヤマハが E-Cygnus の決定打を出してくれると市場は賑わってくると思うので、是非とも検討してもらいたいところ。

EF06 E-Vinoの年式

今日は EF06 E-Vino の年式について。と言っても、大した量はないので、カラー一覧と比較も入れて。

EF06 2015 B861 [E-Vino]
EF06 B861

EF06 E-Vino は2014年に台湾で発売されたモデルで、翌年日本でも発売された。それまで電動スクーターは日本で製造されていたが、この EF06 から台湾製造に切り替わった。前身の ED06 EC-03 はヨーロッパでも発売されていたが、販売が振るわなかったのか EF06 はヨーロッパで発売されていない。


排出ガスの規制を受けないのもあって、色も変えずに同じモデルを3年以上発売し続けている。一定の数が売れ続けていると理解するべきか、細々と継続販売されていると理解するべきか。そんな EF06 E-Vino のモデル一覧を。

code name year country remarks
2NB1 EF06 2014 台湾 E-Vino
B861 EF06 2015 日本 E-Vino

フレーム型式は 1NB1 が SY101 に、B861 が SY11J となっている。2モデルしかないため、あっさり終わってしまった。続けて、EF06 E-Vino のカラー一覧を。それぞれ各2色となっている。

code year photo
2NB1 2014 WHITE METALLIC 1
EF06 2NB1 A


PURPLISH RED METALLIC 2
EF06 2NB1 B
B861 2015 VIVID YELLOWISH RED METALLIC 1
EF06 B861 A


WHITE METALLIC 1
EF06 B861 B

台湾向け EF06 E-Vino の写真を見るとわかるように、フロント周りは Vino Molfe のものを使用しており、大きなバスケットが装備されている。台湾向け EF06 E-Vino と XC50H Vino Molfe を写真で比べてみる。

EF06 2NB1 [E-Vino]
EF06 2NB1 B
XC50H 37B8 [Vino Molfe]
XC50H 37B8 A

Vino がホンダ製となってしまったので、これから Vino Molfe はどうするのだろう、E-Vino はどうするのだろうと思ってくる。

自動二輪車の免許を持っている身として、50cc クラスは 30km/h の速度制限や二段階右折があるため、手が出ない乗り物となっている。是非とも制限のない出力で新モデルを出して欲しいところ。