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台湾の排気ガス規制について

今日は台湾の排ガス規制の話を。


台湾向けのシグナスやそのパーツを見ていると、四期とか台湾五期とか書かれていることがある。

NXC125R Cygnus X – 2015 2UB1
NXC125R 2UB1

年式やモデルコードで書いてくれればわかりやすいのに、わざわざ台湾の排ガス規制で書いている。日本で平成18年規制車と書いて部品が売られているのを見たことないのに、不思議なものである。この理由として、

  • 排ガス規制のタイミングでモデルチェンジが行わていれる
  • マフラーは排ガス規制によって性能が異なる
  • エンジンの出力が規制のたびに下がっている

が考えられる。台湾の部品業者などが楽をしたいために四期向けなどと書いていて、日本でもそれを真似している感じが多分にある。台湾でならまだしも、日本で四期や五期と呼ぶのは違和感がある。他国の排ガス規制の年月を把握している人は、そうそういないだろうし。

そうは言っても、そう書かれているのは仕方がないので、台湾の排ガス規制について表にしてみる。中華民国行政院環境保護署の交通工具空気汚染物排放標準より第六条。

施行年月 完全実施
第一期 1988年1月1日 1991年7月1日
第二期 1991年7月1日 1992年7月1日
第三期 1998年1月1日 1999年1月1日
第三期(2) 2002年1月1日 2002年1月1日
第四期 2004年1月1日 2004年1月1日
第五期 2007年7月1日 2009年1月1日
第六期 2017年1月1日 2018年1月1日
第七期 2021年1月1日 2022年1月1日

完全実施とあるのは、例えば第五期の場合2007年7月1日から施行なのだけど、それ以前に合格証をもらい量産していれば2008年の12月31日まで適用されなかったので、完全に実施されたのは2009年1月1日からと言う意味である。

シグナスなどのパーツを見ていると、たまに六期だ七期だと書いてある商品ページをみかける。まだ六期のモデルさえ出ていないので、どういう意図で書いているのかよくわからない。

第四期の規制はかなり厳しかったようで、ここで台湾での2ストロークモデルは無くなってしまった。さらに先月、2ストロークは2020年で走れなくなるとニュースがあった。本当に実施されるかわからないが、それだけ大気汚染が酷い状況なのでしょう。

明日は、これを踏まえたシグナスXの年式を書いてみようかと。