モデルの撮影場所

今日はヤマハが使っている写真の撮影場所なんかを考えてみようかと。


毎日のようにヤマハのモデル写真を眺めたりして、色々とわかったことがいくつか。

VMAX 2016
VMX17 2CEL

撮影スタジオが磐田にあるヤマハの建物のどこかにあって、そこで発売されるモデルの写真を撮っているものだと思っていた。しかし、写真からそうではないものがあった。全てかどうかわからないが、袋井にあるスタジオコバという場所で撮った写真があった。

スタジオコバの web ページでは、ヤマハ発動機の自動二輪車の写真を使っていたり、スタジオで撮影している様子の写真もある。

撮影の仕事内容とは? – 株式会社スタジオコバ

ここでは Sinar の P3 に eVolution 75H のバックパックを付けたもので撮影している。これだけでも200万円はするような機材で、完全にプロ用のもの。

海外で生産して、日本に入って来ているものはどうなっているのか。最近では、スクーターを中心に台湾で作っているものが日本に輸入されている。

YW50F BW’s – 2016 1VC3
YW50F 1VC3

そのヤマハ台湾でも自分のところで撮影してるわけではなく、老高美文化事業有限公司という会社で撮影しているようである。日本で発売されているスクーターの写真は、ほとんどが日本で撮影されたもののようなのだけど、一部にこの老高美文化で撮影されたものが使われている。この老高美文化の web  ページでも、ヤマハのモデルが確認できる。

撮影作品 機車 – 老高美文化有限公司

ここでは、少し前まで PHASE ONE のデジタルバックなんかを使っていたが、現在の機材は不明。

台湾製造だからと言って製品写真は台湾で撮るのではなく、ほとんどが日本で写真を撮っているのと同様に、日本のヤマハで作って海外に輸出されているモデルも、輸出先で撮っているようである。ただし、アフリカ向けなどは設備の関係もあって、日本で撮っているものもある。

MT-09 Tracer / Tracer 900/ FZ-09 で写真を比較してみる。いつもはトリミングなどするが、ここではダウンロードしてきた jpg ファイルそのまま CSS でトリミングして、あとはブラウザ任せにした。

MT-09 Tracer 日本

JAPAN MT-09 Tracer
Tracer 900 ヨーロッパ

Europe Tracer 900
FZ-09 USA

USA FZ-09

確かに、コントラストとか光の当て方、影の付け方などが違う。やはり、撮影はどこでやっているかは別にしても、各国で写真を編集しているのは確かなようである。

モデルコードとかパーツ番号は日本のヤマハで管理しているので、何となくモデルの写真も日本で撮って管理していると考えていたが、意外とそうではないことがわかってきた。まだまだ知らないことがいっぱいあるな。

X-1の年式

昨日は X-1R の年式を書いたので、ついでに X-1 の年式を。


X-1 は2004年にタイで発売された。JT135 X-1R は水冷だが、JT110 は空冷エンジンを搭載しており、110.3cc の排気量だった。手動クラッチのモデルとオートクラッチのモデルがあり、オートクラッチモデルにはさらにセルモーター付きと無しのモデルがあった。

JT110 X-1 2006 5YWC
JT110 5YWC

モデル名は昔のタイらしく、JT110 だけでなく JTA-110D や JC-110ED など色々付けられていたが、今は JT110 にまとめている感じである。当時のヤマハタイの web ページには X-1 COC と書かれており、この COC は何の略だろうと調べてみたが、良くわからなかった。

いつものように一覧を。AC はオートクラッチ、SM はセルモーターの略。

code name year country remarks
5YW3 JT110 2004 タイ
5YW4 JT110 2004 タイ AC, SM
5YW5 JT110 2004 タイ AC
5YW6 JT110 2005 タイ AC
5YW7 JT110 2005 タイ
5YW8 JT110 2005 タイ
5YW9 JT110 2005 タイ AC, SM
5YWA JT110 2005 タイ AC
5YWB JT110 2005 フィリピン AC, SM
5YWC JT110 2006 タイ
5YWD JT110 2006 タイ AC, SM
5YWE JT110 2006 タイ AC
5YWF JT110 2006 フィリピン

少し長くなりそうだけど、カラーリング一覧を。

code year photo
5YW3 2004 VIVID ORANGE METALLIC 2
JT110 5YW3 A


BLUE COCKTAIL 3
JT110 5YW3 B


LEAF GREEN METALLIC 6
JT110 5YW3 C
5YW4
5YW5
2004 VIVID RED COCKTAIL 1
JT110 5YW4 A


DEEP PURPLISH BLUE METALLIC C
JT110 5YW4 B


LEAF GREEN METALLIC 6
JT110 5YW4 C
5YW6
5YW7
2005 DARK GRAYISH VIOLET METALLIC 1
JT110 5YW6 A
5YW8 2005 VIVID RED COCKTAIL 1
JT110 5YW8 A


BLUE METALLIC C
JT110 5YW8 B


BLUISH WHITE COCKTAIL 1
JT110 5YW8 C
5YW9
5YWA
5YWB
2005 VIVID RED COCKTAIL 1
JT110 5YW9 A


BLUE METALLIC C
JT110 5YW9 B


DARK GRAYISH VIOLET METALLIC 1
JT110 5YW9 C
5YWC 2006 BLACK METALLIC X
JT110 5YWC A


BLUISH WHITE COCKTAIL 1
JT110 5YWC B


BLUISH SILVER 4
JT110 5YWC C
5YWD
5YWE
2006 VIVID RED COCKTAIL 1
JT110 5YWD A


BLUE METALLIC C
JT110 5YWD B


BLUISH WHITE COCKTAIL 1
JT110 5YWD C
5YWF 2006 BLUE METALLIC C
JT110 5YWD B

東南アジア向けのモデルは身近に見る機会がないので、どうしてもわからないことが多い。