YZF155(YZF-R15)の2017年モデル

そう言えば、155cc になった新しい YZF-R15 のモデル名などを書いてなかったので、新たに入った情報も含めて書いておこうと。

YZF155 2017 BK61 [YZF-R15]
YZF155 BK61

155cc 版の YZF-R15 はモデル名が YZF155 となった。2017年モデルの YZF-R6 のモデル名が YZF600 となったのもあり、ヤマハのモデル名規則が変わったようである。


いつものように、モデルコードを。ベトナムではこれから発売のようだけど、モデルコードが出ているようなので、一覧に。

code name year country remarks
BK61 YZF155 2017 インドネシア
B1C1 YZF155 2017 フィリピン
B9B1 YZF155 2017 タイ
B0C1 YZF155 2017 ベトナム

各国のモデルを比較してみると、タイ向けではインジェクタとマフラーが違っているが、それ以外では大きな違いはないようである。それぞれの国でカラーは同じ3色のラインナップ。

DEEP PURPLISH BLUE METALLIC C
YZF155 B1C1 A
MAT BLACK 2
YZF155 B1C1 B
MAT DEEP RED METALLIC 3
YZF155 B1C1 C

前ブレーキは、倒立フォークを採用している TFX150 と同じものを使用し、後ブレーキはインドの FZ25(FZN250) と同じものを使用するなど、流用できる部分はうまく流用している。

YZF155 BK61 前ブレーキ
YZF155 BK61 前ブレーキ

いくつかの業者が既にインドネシア向けなどを日本に輸入販売しているようである。多くは売れることはないが、倒立フォークなどを装備していないにも関わらず値段が高い YZF-R125 と比べると、悩ましい選択肢となるでしょう。うれしい悲鳴というところ。

E-Vinoは富士山に登れるのか

今日は、E-Vino は富士山に登れるか、ということを検証してみようかと。

EF06 B861 [E-Vino]
EF06 B861

登ると言っても頂上までではなく、須走の5合目まで。


まずは、なぜ E-Vino なのか。理由は7月10日から始まる「ふじあざみライン」の交通規制にある。静岡県のページには、以下のように記述されている。

通行できる車両
バス(乗車定員11人以上のマイクロバスを含む)、タクシー、自転車、自衛隊車両、下山車両、標章を掲出する車両、身体障害者等乗車車両、燃料電池自動車(FCV)・電気自動車(EV)

こう考えた。E-Vino を車に積み、須走口の駐車場に車を停めて E-Vino で5合目まで行こうと。
ここで、念のため E-Vino が交通規制の対象外なのかを確認しないと。と言うことで、静岡県の交通基盤部道路局道路企画課に問い合わせしてみた。回答は、「ふじあざみラインの規制については、小山町の商工観光課に問い合わせて下さい」と。静岡県は富士山スカイラインについては把握しているようだけど、ふじあざみラインは小山町の範囲らしく。

その小山町の商工観光課に問い合わせてみた。答えは「担当者が不在のためわからない」という、情けない回答だった。その人しか知らない決まりって何だよと。もし仮にそんな変な決まりだったら、本人は対応できる場所にいるべきだと思うのだけど。と言っても仕方がないので、翌日また連絡することに。
その翌日、もらった回答は「電動バイクは通行できません」と。通行できる車両に、「電気自動車(EV)」とあるが、この「自動車」の解釈に依る法規を聞いても「富士山須走口適正利用推進協議会」ですと的を射ない回答。交通規制を行っているからには、県警に資料を出していると思うのだけど、そこには何と書いて提出したのかを聞いてもわからないらしく。結局、後日また連絡をもらうことに。

その間に色々あったけど、4日後にもらった回答は、「電動自動二輪車は通行できる」「電動原動機付自転車も通行できる」と、当初の回答とは違うものとなった。これで、E-Vino は走ることができると確認できた。

次は、E-Vino はふじあざみラインを走り切る電力があるのかどうか。ヤマハのE-Vino走行距離シミュレーターを使って出してみた。

E-Vino走行距離シミュレーター

下りは落ちるだけなので電力のことを考えないにしても、スペアバッテリーは必須のようである。その前に、このシミュレーターは二次元で計算している気がしてきたので、試しに海岸線で 11.4km を出してみたら、「スペアバッテリーがあると往復できます。行き先で充電した方が良いかも!」となったので、一応標高を考慮しているようである。

あと残るは E-Vino の登坂能力である。wikipedia の「静岡県道150号足柄停車場富士公園線」を見ると、
平均勾配10.5%・最大勾配20%以上
と書かれている。残念ながら、ヤマハは E-Vino の登坂能力を公開していない。公開していたとしても、体重などに大きく左右されることが予想される。ここは他の機種などを参照してみると、かなり厳しそうである。勾配 20% だと角度で 11.31度ぐらいになる。それ以上の坂となると12度の坂を登れる能力がないといけない。登れない場合は、道路をジグザグに走ることで何とかなるかもしれないが、そうすると走行距離が伸びてバッテリー消費が危うくなる。

と言うことで、結論は。
E-Vino でふじあざみラインを登るのはかなり厳しい。
でも、やってみる価値はあるかも。