TDR180の年式

予告通り、TDR180 の年式とカラーを、と思ったけどカラーは無理だったので、TDR180 の年式について。

TDR180 1992 2WL
TDR180 2WL

TDR250, TDR50, TDR80 と発売された翌年、ブラジルで TDR180 が発売された。車体番号を見る限りマナウスの工場で製造されたもので、他の TDR シリーズと違って空冷エンジンを搭載していた。


この時代のブラジルのモデルは、モデルコードの末尾が振られていなく、実際の年式は不明である。個人的に確認しているパーツカタログは1989年と1992年なのだけど、それ以外に年式があるのかどうかもわからない。よくわからないため、1989年のモデルコードだけ一覧にしておく。

code name year country remarks
2WL TDR180 1989 ブラジル

カラーは1989年のパーツカタログによると FARAWAY BLUE と WHITE の2色。その他に、上記の写真のような黒や、赤があるのを確認している。

そもそも、なぜ180という数なのか。当時中南米ではボア×ストローク 66.0 × 50.0 mm で 171.1cc の DT175 が発売されていたが、ブラジルだけは 64.5 × 54.0 mm で 176.4cc の DT180 が発売されていた。この DT180 は空冷だったが、さらに水冷の DT200 も発売されていた。

DT180 1992 2TW
DT180 2TW

他の TDR シリーズは水冷なので、水冷エンジン DT200 のエンジンを積んだ TDR200 で良かった気がするけど、空冷の DT180 エンジンを使った TDR180 が発売された。この辺りの事情はよくわからないが、部品点数の少ないなどの理由で空冷の 176.4cc エンジンが採用されたのではと予想している。

個人的に、情報が入手し辛い3大不明国と勝手に呼んでいる国があって、ブラジル、インド、中国の3カ国のことなのだけど、その中でもブラジルが一番情報が得られないし、独自のモデルを販売していたりして、調べるのが大変である。と、少し愚痴りながら。

TDR50の年式とカラー

今日は予告通り、TDR50 の年式とカラーを。TDR80 と同様、1988年モデルだけなのだけど。

TDR50 1988 3FY1
TDR50 3FY1

1988年の1月20日に TDR250 が発売され、その流れに乗って1988年7月15日に TDR50 が発売になった。この期間のことを考えると、TDR250 の発売前から開発されていたことになる。TDR250 が売れたから50も作った、というモデルではないようである。


TDR80 と同様、年式が1つしかないし日本でしか発売されなかったのだけど、お決まりなので年式の表を。

code name year country remarks
3FY1 TDR50 1988 日本

カラーは TDR80 が発売されたときの2色と同様。なので、遠回しに見るとどちらか判別がつかなかった。TDR80 とは違って追加色はなかった。その2色のカラーを。

code year photo
3YF1 1991 SOPHIA YELLOW
TDR50 3FY1 A


WHITE
TDR50 3FY1 B

50cc モデルだけど、水冷2ストロークで、前後ディスクブレーキで、モノクロスサスペンションというミニレプリカのような豪華な構成だった。馬力も制限上限の 7.2 馬力だし、6速ギアだし、乗っていて楽しいモデル。継続販売されなかったのがもったいないと思ってしまう。

次は TDR180 を書く予定だけど、資料が少ないのでどうしたものかと考え中。くじけて無かったことにするかもしれないけど。