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XJ600Pの年式

XJ600S Diversion / Seca II のことを書いたので、今日はその流れで XJ600P の年式について。

XJ600P 1997 4EJ2
XJ600P 4EJ2 A

XJ900P と同じように XJ600S のポリス向け XJ600P が販売されていた。XJ900P ほど売れなかったようではあるが。


XJ600P は XJ600S と同じ1992年に発売され、やはり XJ600S と同じく2002年モデルが最後となる。モデルコードは 4EJ を使用しており、Diversion や Seca II などのペットネームが付けられていないので、そのまま XJ600P と呼ぶしかない。ポリス向けでもペットネームを付けても良いと思うのだけど。その XJ600P の年式一覧を。

code name year country remarks
4EJ1 XJ600P 1992 香港
4EJ2 XJ600P 1997 東南アジア、アフリカ
4EJ3 XJ600P 2002 東南アジア、アフリカ

基本的には XJ600S とエンジン周りは共通だが、キャブレターが異なっており、ジェットの番数などが変わっている。
ヨーロッパ向けの XJ600S は1998年にマイナーチェンジを行って、フロントディスクブレーキがダブルになった。XJ600P の2002年式を確認すると、シングルのまま。この辺りは何か事情があったのだろうか。

先日書いたが、XJ900P は未だに製造されているのだけど、XJ600P は2002年にあっさり製造終了となった。需要が全くなかったかと言うとそうでもなさそうで、2012年から XJ6SAP が発売されていて、ヨーロッパでも採用されたりしている。
XJ900P との違いを見てみる。

XJ600P 4EJ2
XJ600P 4EJ2 A
XJ900P 5JD2
XJ900P 5JD2 A

XJ600P はシングルシートを採用しており、より大型のスクリーンを採用している XJ900P とは役割が少し違っているような感じである。こうやって比較してみると、年式は少し違っているが XJ600P は古臭く見えてしまう。

ここまできたら、次回は XJ600N についてかな。XJ600 を連日書いているおかげで、新機種について全然書けなくなっているけど。

FJR1300の白バイの年式

FJR1300 の白バイ仕様についてを。

FJR1300AP
FJR1300AP

FJR1300 のポリス向け車両は FJR1300AP という名前で、今年のモデルチェンジで FJR1300P-A となった。VFR800P に引きずられてか FJR1300P と書いている web ページを見かけるが、それは間違い。


FJR1300 は2001年に登場したが、ポリス向けは2006年から。

FJR1300AP
FJR1300AP

いつものようにモデルコード一覧を、まずは 5P5 のモデルコードから。

code name year country remarks
5P51 FJR1300AP 2006 Belgium, France
5P52 FJR1300AP 2006 Europe, South Africa
5P53 FJR1300AP 2007 Belgium, France
5P54 FJR1300AP 2007 Europe, South Africa
5P55 FJR1300AP 2008 Europe, South Africa
5P56 FJR1300AP 2008 Belgium, France
5P57 FJR1300AP 2008 Australia
5P58 FJR1300AP 2009 Europe, South Africa
5P59 FJR1300AP 2009 Belgium, France
5P5A FJR1300AP 2009 Australia
5P5B FJR1300AP 2010 Europe
5P5C FJR1300AP 2010 Belgium, France
5P5D FJR1300AP 2010 Australia
5P5E FJR1300AP 2010 South Africa
5P5G FJR1300AP 2012 Australia
5P5H FJR1300AP 2012 Belgium, France
5P5J FJR1300AP 2012 Europe
5P5K FJR1300AP 2012 South Africa

2013年のモデルチェンジで FJR1300 は 1MC(FJR1300A/FJR13A)、 1MD(FJR1300AS) になった。それに合わせてポリスモデルも 2BC となる。

code name year country remarks
2BC1 FJR1300AP 2013 Belgium, France
2BC2 FJR1300AP 2013 Europe
2BC3 FJR1300AP 2013 Australia
2BC4 FJR1300AP 2013 South Africa
2BC5 FJR1300AP 2014 Japan
2BC6 FJR1300AP 2014 Australia
2BC7 FJR1300AP 2014 Japan
2BC8 FJR1300AP 2015 Spain
2BC9 FJR1300AP 2015 Spain
2BCB FJR1300AP 2015 Australia
2BCC FJR1300AP 2015 South Africa

2014年でようやく日本向けがでた。
今年モデルチェンジが行われて、ポリスモデルは BK5 になった。それと同時にモデル名が FJR1300AP から FJR1300P-A に変更になる。

code name year country remarks
BK51 FJR1300P-A 2016 Europe
BK52 FJR1300P-A 2016 Belgium, France
BK53 FJR1300P-A 2016 Australia
BK54 FJR1300P-A 2016 South Africa
BK55 FJR1300P-A 2016 Spain

新型については情報をあまり持っていないので、2BC についての情報で。サイドボックスを付けている人は気になるボックスのガード。

FJR1300AP right side box guard

右側のガードの中に丸い謎の部品がある。どうも日本向けの FJR1300AP には付いてないようなのだけど、何に使うのかよくわからない。上にフックがあるので、ヘルメットを置く場所なのだろうか。ズームして少し明るくしてみた。

FJR1300AP circle

左側のサイドボックスガードにはその丸いものは付いていない。その代わりに、引き起こしの際に握る部分が追加されている。これはポリス装備のリアボックスを付けているためグラブバーが無くなり、引き起こしの際に握る場所がなくなったために付いたもの。

FJR1300AP side box guard

この 2BC 向けサイドボックスガードで、丸い部品が付いていない日本向けの部品番号は、右側が 2BC-2842K-00 、左側が 2BC-2841K-00 になる。ヤマハの部品情報検索で部品番号を入れてみたら、どちらも税込み21060円で、左側のみ在庫ありだった。ひょっとしたら注文できるのかもしれない。

2018年8月8日追記
謎の丸い部品は、消火器を載せる台だった。POCO さん、情報ありがとうございました。

fire extinguisher on FJR1300A-P

Features FJR1300P-A (Police)

Special thanks to rjen[FJR-club Nederland]