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MT-10 今後の発売を予想

欧州などで MT-10 が発売された。この独特の顔は評価が分かれるところ。個人的には、ちょっと微妙な感じ。

MT-10_B761_A_00

モデルコードは B67 で、確認できているのは3モデル。

code name year country
B671 MTN1000 2016 欧州
B675 MTN1000G 2016 豪州
B677 MTN1000 2016 ロシア

見るとわかるように、モデルコードが開いている。モデルコードは飛ぶことがたまにあるけど、3つも飛ぶことはあまりない。B672~B674 は、3つ開いているので、北米向けが入ってくるのではないかと予想している。

北米向けとは、U49(USAのカリフォルニア州以外)、CAL(カリフォルニア州)、CAN(カナダ) の3つの国・地域向けで、セットになっていることが多い。最近発売された XSR900 のモデルコード B90 を見てみると。

code name year country remarks
B901 MTN850 2016 欧州
B902 MTN850G 2016 豪州
B903 XSR900G 2016 U49
B904 XSR900GC 2016 カリフォルニア
B905 XSR900G 2016 カナダ
B906 MTN850 2016 ロシア
B907 XSR900 2016 日本
B908 MTN850 2016 欧州 50周年カラー
B909 不明
B90A MTN850 2016 ロシア 50周年カラー
B90B XSR900 2016 日本 50周年カラー
B90C XSR900G 2016 カナダ 50周年カラー
B90D XSR900G 2016 U49 50周年カラー
B90E XSR900GC 2016 カリフォルニア 50周年カラー

と言う感じで、北米は一緒になっている。

これだけ排気量が大きな機種は、その他の国であまり販売することがなく、あってもブラジルぐらい。でも、ブラジルはモデルコードを変えてくることがほとんどなので、やはり3つの穴は北米と見ても良いかもしれない。

もう1つ開いた B676 について、日本向けという可能性は充分にある。しかし、日本で売れるのだろうか。

2016年6月9日追記
MT-10北米向け(FZ-10)について書いたのでそちらも参考に。

XJR1300Lというモデル

XJR1300 には XJR1300L という教習車向けの車両が発売されている。

XJ1300L_1PK1_A_00

モデルコード は 1PK で、完全な日本向けのモデル。

code name year country
1PK1 XJR1300L 2011 日本

XJR1300 は今年リコールがあったため、この XJR1300L が何台発売されているのかわかっている。

XJR1300、XJR1300Lに関するリコールについて

XJR1300L については生産台数が172台となっている。驚くことに XJR1300 自体も10年間で2661台しか売れていない。欧州や豪州でも売られているので、なんとか存続して販売しているのでしょう。


この XJR1300L の特徴は、ギアやニュートラルのポジションがわかるようなランプや、転倒しても大丈夫なようにガードが付いている。何れも部品番号は不明だけど、使用されているローシートについては、1PK-24730-00 で、これによりシート高が 30mm 低くなっている。同じ2011年モデルの 5UXH と比較してみる。

5UXH 1PK1
全長 2175 mm 2175 mm
全幅 765 mm 765 mm
全高 1115 mm 1115 mm
シート高 795 mm 765 mm
ホイールベース 1500 mm 1500 mm

他にも、40km の文字だけ大きなメータが付いていたりもする。欲しい人はいないと思うが、部品番号は 1PK-83570-00 になる。

エンジン周りは同じ部品を使っているが、クラッチの構成が少し違っている。クラッチプレートは6枚で同じ部品を使っているが、5UXH ではフリクションプレートが 36Y-16331-00 が3枚と、5JW-16331-00 が3枚の組み合わせ、1PK1 では 36Y-16331-00 が6枚となっている。この辺り、クラッチの耐久に影響してくるのでしょう。