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タイのMIO

MIO は東南アジアなどで販売されていたり、マレーシアでは ego と名前が変わったりするが、今日はタイの MIO について。

BT115_5WR1_5VV1_00

基本的に、MIO のモデル名は AL115 もしくは AL125 なのだけど、タイでは別に BT-115C のような B から始まる独自の名前を付けていたりする。愛称も MIO cyber と付いているけど、カタログ上では MIO MX とあったり、追うのは色々と大変。MIO に続く文字は Z, ZR, RR, GT, GTX, MX と早そうな名前を何でも付けようという雰囲気を感じる。


この MIO のモデルコード一覧を。

year AL115 AL125
code name petname code name petname
2004 5VV1 AL115S MIO Z
5VV4 AL115S MIO cyber
5WR1 AL115 MIO
2005 5VV2 AL115C MIO Z
5VV3 AL115S MIO MX
5VV5 AL115S MIO
5WR2 AL115C MIO
5WR3 AL115 MIO
2006 5VV7 AL115S MIO Z
5VV8 AL115C MIO MX
5VV9 AL115S MIO ZR
5VVA AL115S MIO ZR Ltd
5WR4 AL115 MIO
2007 4C92 AL115S MIO ZR
4C93 AL115C MIO MX
4C94 AL115S MIO Z
5P61 AL115 MIO FINAL
5VVB AL115S MIO AMORE
5WR5 AL115 MIO AMORE
2008 4C95 AL115C MIO MX
4C96 AL115S MIO ZR
4C99 AL115S MIO Ltd
5VVC AL115S MIO AMORE
5WR6 AL115 MIO AMORE
2009 4C97 AL115C MIO MX
4C98 AL115S MIO ZR
4C9A AL115S MIO Z
5VVD AL115S MIO AMORE
5WR7 AL115 MIO AMORE
2010 19S1 AL115S MIO ZR 33S1 AL125 MIO 125RR
19S2 AL115S MIO Z 33S2 AL125C MIO 125MX
31P1 AL115C MIO MX 33S3 AL125 MIO 125GT
33S4 AL125C MIO MOTOGP
2011 19S3 AL115S MIO Z 33S5 AL125 MIO 125RR
33S6 AL125C MIO 125MX
33S7 AL125 MIO 125GT
33S8 AL125C MIO 125GTX
2012 54S1 AL115F MIO 115i 33S9 AL125 MIO 125RR
33SA AL125C MIO 125MX
54S2 AL115FC MIO 115i 33SB AL125 MIO 125GT
33SC AL125C MIO 125GTX
2013 1PN1 AL125F MIO 125GT
1PN2 AL125FC MIO 125GTX
1PN3 AL125F MIO 125RR
1PN4 AL125FC MIO 125MX
2014 1PN5 AL125F MIO 125RR
1PN6 AL125FC MIO 125MX
2015 1PN7 AL125F MIO 125RR
1PN8 AL125FC MIO 125MX

この中に入れようか少し悩んだのが、4D0 の MIO FINO で、FINO の名前にピンと来る人は東南アジアの自動二輪車に詳しい人。現在東南アジアで売っている FINO は元々 MIO FINO という名前だった。モデルコードが AF115 なので、この表から除外した。

FINO_4D01_A_label_00

この MIO なのだけど、漢字だと「澪」になる。何でその漢字かわかるかと言うと、車体横に「澪」とあるグラフィックのモデルがあるからである。

AL115_5VV8_D_00

日本全国の澪さんに是非乗ってもらいたい。

MT-10北米向け(FZ-10)

北米向けと言うか、カナダ向けの MT-10 がカナダヤマハに掲載されていた。名前は FZ-10 になっている。

FZ10_B674_A_00

15499カナダドルなので、日本円で130万円ぐらい。日本に逆輸入されてきたら、150万円ぐらいになりそうな感じ。


モデルコードは以前予想していたのが当たったようで、B67 の開いた3つの部分に入ったようである。

code name year country
B671 MTN1000 2016 欧州
B672 FZ10H 2017 U49
B673 FZ10HC 2017 カリフォルニア
B674 FZ10AH 2017 カナダ
B675 MTN1000G 2016 豪州
B677 MTN1000 2016 ロシア

少し調べてみると、この FZ-10 という名前は、先月既にカリフォルニア州大気資源局(CARB)のページに登録情報として出ていたらしく。調べると、該当のファイルが見つかった。

FZ10_carb_pdf

モデルが2つあるので、60周年記念カラーでも控えているのかな。それにしても、スキャンしたデータを PDF にしているので、文字コピーができないし CARB のファイルは不便。

さて、気になるカナダ向けと欧州向けの比較をしてみることに。

FZ10_B674_A_01
カナダ向け B674
MT10_B671_A_01
ヨーロッパ向け B671

カナダ向けはナンバー横にリフレクターが付いているのが確認できる。それと、マフラーの角度が微妙に違う感じもする。確認すると集合部分のチャンバの部品番号が違うので、その影響なのかな。

見た目以外の部品で確認できた違いは、カナダ向けにはキャニスターが無くなっていること、クラッチ板の構成、 ECU と鍵のセット部品が違うぐらい。色はヨーロッパ向けは3色だったが、北米版はブルーが無くなり2色になった。

FZ-10 の発売で、カナダのラインナップから FZ1 は落ちてしまう。FZ-10 がまだ掲載されていない US のヤマハのラインナップには、まだなんとか残っている。FZ6R, FZ-07, FZ-09, FZ1 に FZ-10 もあったら、確かに FZ 多すぎだな。

US_sport_linup_201606

これからこの MT-10/FZ-10 が日本で発売されるか、プレストが輸入販売するのか、気になるところ。

と、書いたら本日 US ヤマハのサイトにも登場した。比較して面白そうだったらまた別の機会に書こうかと思う。