今日は YZF750 の年式のうち、YZF750R の年式についてを。日本で YZF750R は発売されなかったが、逆に USA では YZF750SP が発売されなかったなど、各国によって販売状況はバラバラであった。

YZF750R 1998 4LE7

日本に輸入された YZF750R は、流通している車体を見ると、欧州向け、オーストラリア向け、カナダ向けが入ってきているようである。調べてみたが、どこの会社が輸入していたのは古すぎてはっきりしなかった。

ヨーロッパ向けは国によって馬力規制があり、現在のように1モデルというわけにはいかない時代。そんな YZF750R の年式一覧を。

欧州向けと出力が同じなのに、スペイン向けだけ別モデルコードになっている。何故別けられているのか。まず、スペックで比較してみたが、全く同じだった。パーツカタログのパーツベースで比較すると、タイヤ銘柄が欧州向けは「Michelin or Bridgestone」となっているのが、スペイン向けは「Bridgestone」となっている以外は同じ。他に考えられる理由は、関税の関係で生産を全て日本で行わずに、スペインもしくはイタリアのベルガルダの工場で一部の生産を行っていた可能性や、スペイン語モデルなので中南米に再輸出されている可能性があること。少し調べてみたが、確定的な情報が得られなかったので、今のところ不明としておく。

各国モデルのスペックを比較する。初年の1993年には USA 向けが未発売だったため、USA 向けが発売された1994年で、違いを中心にスペックを表にする。4HD3 の欧州向けについては、さらに仕向国によって違いがあるため、UK 向けの記述とする。

タイヤの欄で、M/B とあるのは、フロントの場合は「Michelin A89X or Bridgestone BT50F」で、リアの場合は「Michelin M89X or Bridgestone BT50R」である。ギリギリに詰めたので、こんな感じになってしまった。他にカム山の高さがフランス向けだけ違っているので入れようと思ったが、とても見える文字にならなかったので省略した。ジェットニードルとクリップの段数や、スタータージェット、スロットルバルブサイズまで入れても良かったが、やっぱり幅の関係で省略した。オーストラリア向けのカタログには全幅が 785mm との記述があるが、ハンドルやバーエンドを含めて他の仕向国と同じだったために 730mm とした。

意外と違いがあるものである。

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