YZF-R25等の日本向け2018年モデル

日本向け YZF-R25, YZF-R3, MT-25, MT-03 の2018年モデルが出るので、今日はその情報についてを。

YZF-R25 2018 B0E1
YZF-R25 2018 B0E1

YZF-R25 / YZF-R3 は1月20日発売予定、MT-25 / MT-03 は3月5日に発売予定となっている。


日本向け YZF-R25 / YZF-R3 / MTN250(MT-25) / MTN320(MT-03) の2018年モデルは、以下のモデルコートとなる。モデルコードの変更を確認するため、2017年モデルのモデルコードも入れている。

code name year country remarks
1WDD YZF-R25 2017 日本
1WDG YZF-R25 2017 日本 MotoGP Edition
B0E1 YZF-R25 2018 日本
2WD5 YZF-R25A 2017 日本
BS81 YZF-R25A 2018 日本
B02J YZF-R3A 2017 日本
B02N YZF-R3A 2017 日本 MotoGP Edition
BR55 YZF-R3A 2018 日本
B045 MTN250 2017 日本
B1E1 MTN250 2018 日本
B055 MTN320 2017 日本
B0B1 MTN320 2018 日本

2018年モデルは全てモデルコードが変更となっており、モデルコードから見る限りモデルチェンジと呼んでも良いぐらいのものになっている。

日本向け2018年モデルの YZF-R3 はモデルコードが BR55 となるが、BR5 のモデルコードは以下のようになっている。

YZF-R3 BR5
BR51 2018 欧州、南アフリカ、トルコ
BR52 2018 英国
BR53 2018 ロシア
BR54 2018 オセアニア
BR55 2018 日本
BR56 2018 台湾

MT-03 は欧州モデルなどで既に ABS を装着しているため、日本向けには欧州モデルなどで使われている B9A とは別のモデルコード B0B が使われて B0B1 となっている。せっかくなので、欧州などで使われている B9A のモデルコード一覧を見てみる。

MT-03 B9A
B9A1 2018 欧州、南アフリカ、トルコ
B9A2 2018 英国
B9A3 2018 ロシア
B9A4 2018 オセアニア
B9A5 2018 台湾

と振られており、日本以外の国のラインナップは YZF-R3 と同じようになっている。

YZF-R25 / YZF-R3 / MTN250 / MTN320 は世界各国で発売されており、モデルコードもかなりの数が存在していて全て追うのが大変である。2018年モデルの YZF-R3 だけでも上記の BR5 以外に。

code name year country remarks
2MS7 YZFR3J 2018 USA
2MS8 YZFR3J 2018 カナダ
2YPG YZF-R3 2018 メキシコ、コロンビア、
アルゼンチン
2YPM YZF-R3 2018 ベトナム
2YS3 YZF-R3A 2018 インド
B02P YZF-R3A 2018 タイ
B033 YZF-R3A 2018 ブラジル
BY93 YZFR3AJ 2018 USA
BY94 YZFR3AJ 2018 カナダ

とモデルコードがバラバラの状態になっている。

せっかくなので、日本向け2018年モデルの変更点についてを見てみた。YZF-R25 / MTN250(MT-25) では、まずカムプロフィールの変更があった。その影響もあってか、スパークプラグも CR9E から LMAR8A-9 に変更になり、インジェクターも変更された。YZF-R25 では ABS なしのモデルが発売になるが、2018年10月より ABS 装備の義務化がされるため、日本での YZF-R25 ABS 無しモデルの最後になりそうである。MTN250 でも同様で ABS を装備していないため、来年以降のモデルが発売される場合は ABS を装備して価格が高くなるでしょう。

YZF-R25 2018 B0E1
YZF-R25 2018 B0E1

YZF-R3 / MTN320(MT-03) でも YZF-R25 と同様の変更がされており、カムプロフィールの変更、スパークプラグの変更、インジェクターの変更などが行われている。日本向けのパーツカタログはまだ公開されていないが、この辺りの変更は欧州向けと共通と思われるので、欧州向けのパーツカタログが参考になる。

YZF-R3A 2018 BR55
YZF-R3A 2018 BR55

これだけ色々な国で発売されているので、世界を旅する自動二輪車として MT-03 を選択するのも悪くないと思ってきた。よく考えたら、南極大陸以外の全ての大陸で販売されているし。

SR250Tについて

たまに「何だこれは」というモデルを見つけることがある。今日はその中でも SR250T についてを。

SR250T 1981 4K9
SR250T 4K9

上の写真を見ればわかるように、まさかの純正箱付きモデル。この箱付き SR250 は SR250T というモデル名で、1981年に北米で発売されていた。ペットネームは Exciter II で、ボックス付きの
SR250T と、ボックス無しでダブルシートの SR250 と併売していた。


先日、SRV250 のことを書いた。SRV250 にはシングルシートのキャリア付きモデル SRV250T があり、その少し前に発売されていた YD250 の後継の位置づけであった。

YD250 1989 3NU1
YD250 3NU1 A
SRV250 1994 4DN4
SRV250 4DN4 A

YD250 の発売以前はシングルシートのキャリア付きモデルがあったのか探していて、見つけたのが SR250T である。
ボックス付きのモデルは、キャリアの上にボックスを乗せた YA90 AXIS などがある。キャリアなしで装着しているモデルは XVZ1300 Venture など大型クルーザーによくある。

YA90HS 1992 3VR4 [AXIS PRO FOOT]
YA90HS 3VR4 B

しかし、250cc クラスでキャリア無しでリアボックスだけというのは SR250T ぐらいである。さらに、この SR250T は脱着式のようで、ボックスにしたりパッセンジャーシートにしたりと、変更することができる。

この箱であるが、US のパーツカタログを見ると TRAVEL TRUNK という名前が付けられていて、パーツ番号は ACC から始まっている。アクセサリーとしての扱いだが、標準アクセサリーであったようである。もちろんだけど、今はもう注文できなくなっている。

このモデルを今、日本で発売したら、物凄く売れるということにはならないだろうけど、バイク便やツーリング向けなど一定の需要はありそうである。私個人も、発売されたら買おうかどうか悩んでしまうかも。