ヤマハは本気でNIKENを出すようだ

ヨーロッパヤマハからいくつかの2018年モデルの発表があった。その中で、出すとは思っていなかった NIKEN が来年発売になるらしく。

MXT850 2018 [NIKEN]
MXT850 2018

NIKEN のモデル名は MXT850 となる。それにしても、真横から見ると、かなりの違和感を感じる。


ペットネームは漢字だと「二剣」なのだけど、ローマ字では NIKEN と書いて「ナイケン」と読むようである。それにしても、本当にこの名前で出すの?という感じで。もう少し何かあったでしょと考えてしまう。

MXT850 2018 banner

せめてバナーの漢字ぐらい、もう少しちゃんと書いた方が良い気がするのだけど。この変なフォントは誰が書いたものだろう。

2015年のモーターショーで発表された MWT-9 を見て、これは発売されないのだろうなとなんとなく考えていたが、まさかそれに近いものが本当に発売されるとは想像もしていなかった。せっかくなので、MWT-9 と MXT850 NIKEN の比較をしてみる。

MXT850 2018 [NIKEN]
MXT850 2018
MWT-9 2015
MWT-9 2015

少し尖った部分が減ったが、想像していたよりも MWT-9 に近い形で驚いた。正面からのインパクトは Can-Am Spyder に負けてないかも。

問題は売り上げがどうなるか、というところで。前輪の倒立フォーク周りの構造を見るだけでも値段に響くのは明らかだし、重量にも響いてくる。それを上回るハンドリングと楽しさが得られるかどうかというところ。

MXT850 2018

雨の日の安定感はありそうだけど、トリシティと違って足の前に何もないので、すぐにびしょ濡れになりそうな気がする。そうすると、シフトペダルとかブレーキペダルのオイル切れも心配だし。逆にラジエターには直接風が入って良さそう。それと、後輪のパンクも減るでしょう。

2018年の後半に発売とのことだけど、売り上げがどのようになるのか楽しみである。また情報が入り次第、続報を書く予定。

XJ600Sの比較

すっかり比較をするのを忘れていたので、XJ600S の比較を。風邪をひいたのもあって、だいぶ開いてしまったけど。

XJ600S 1994 4DU7 [Seca II]
XJ600S 4DU7

前に少し触れたけど、XJ600S はヨーロッパ向け、USA 向け、カナダ向け、オーストラリア向け、日本向けと微妙に装備などが違っている。USA 向けとカナダ向けが明らかに違うのは珍しい。


クイズ形式にしようかとも考えたが、長くなりそうなのでまずは画像を並べてみることに。1992年と1993年と混じっているが、XJ600S と XJ400S の一覧を。

XJ600S 1992 4BR1 [Diversion] 欧州
XJ600S 4BR1
XJ600S 1993 4HK1 [Diversion] 日本
XJ600S 4HK1
XJ400S 1992 4BP1 [Diversion] 日本
XJ400S 4BP1
XJ600S 1992 4DU1 [Seca II] USA
XJ600S 4DU1
XJ600S 1992 4DU3 [Seca II] カナダ
XJ600S 4DU3

ヨーロッパ向けと日本向けとフロントカウルが異なっているのは、年式によるもの。ヨーロッパ向けは1993年に、北米と豪州向けは1994年にサイドエアスクープが入ったものに変更となっている。そして、1996年(北米と豪州向けは1997年)にも変更となり、このときはライトも変更になっている。それに合わせて各々スクリーンも異なる。

XJ600S 1992 4BR1
XJ600S 4BR1
XJ600S 1993 4BR3
XJ600S 4BR3
XJ600S 1996 4BRA
XJ600S 4BRA

欧州向けと日本向けを同じ1993年の XJ600S Diversion で比較すると、わかりやすい違いがシートにベルトが入っていること。それと、スクリーンが違うのも見分けるのに役立つ。

日本向けの XJ400S と XJ600S は同じように見えて違いがいくつかある。その中でも、XJ600S はパッセンジャー用のステップ取り付けステーがフレームに溶接されているものなので、色やリアフェンダーなどの装備を変えても見分けることができる。

XJ400S 1992 4BP1 [Diversion]
XJ400S 4BP1
XJ600S 1993 4HK1 [Diversion]
XJ600S 4HK1

そう言えば、XJ400S はセンタースタンドも標準で装備されていなかった。XJ400L 4BP2 ではセンタースタンドも装備しているし、このパッセンジャー用ステップのためのステーがフレームに溶接されており、プロテクターの装着がされている。

北米と豪州向け Seca II は、USA 向けは黒色塗装されたマフラーを装備しているので、カナダ向けとの判別はしやすい。北米向けと豪州向けとの違いは、リフレクターの有無があるため判別ができる。

全体的に、装備を詳しく見ていくと仕向け地がわかるし、さらに凡その年式もわかる感じである。