YJ50R Vinoの年式1

今日は2ストローク時代の Vino(ビーノ)の年式について。

YJ50R 1997 5AU1 [Vino]
YJ50R 5AU1

1997年の発売には PUFFY を起用し、大々的なプロモーションを行っていた。良い感じのレトロなデザインで、今に続く人気モデルとなった。


元々 YJ50 は JOG APRIO(ジョグ アプリオ)のモデル名で、Vino には APRIO のエンジンを流用して登載されている。燃料タンクも流用しているため、6リットルという大きめの容量でだった。2001年から北米にも輸出され、日本では排出ガス規制の影響で2003年モデルが YJ50R の最後となったが、北米では2005年モデルまで発売された。
そんな YJ50R の日本向けモデルコード一覧を。

code name year country remarks
5AU1 YJ50R 1997 日本
5AU2 YJ50R 1998 日本
5AU3 YJ50R 1998 日本 Classic
5AU4 YJ50R 1998 日本
5AU5 YJ50R 1998 日本 HELLO KITTY
5AU6 YJ50R 1998 日本 Sport
5AU7 YJ50R 1999 日本
5AU8 YJ50R 1999 日本 Classic
5AU9 YJ50R 2000 日本
5AUA YJ50R 2000 日本 Classic
5AUB YJ50R 2000 日本 SP
5AUC YJ50R 2000 日本
5AUD YJ50R 2000 日本 Classic
5AUE YJ50R 2001 日本
5AUF YJ50R 2001 日本 Classic
5AUG YJ50R 2001 日本 Classic(CHUICHI)
5AUH YJ50R 2002 日本
5AUJ YJ50R 2002 日本
5AUK YJ50R 2003 日本
5AUL YJ50R 2003 日本 Classic
5AUM YJ50R 2003 日本
5AUN YJ50R 2003 日本 Classic

手元のメモに 5AUG Vino CHUICHI と書いてあった。これは何かと考えてみるも思い出せないので調べてみたら、宇多田ヒカルがデザインしたキャラクター「CHUICHI」が描かれているモデルだった。そう言えば、そんなキャラクターがいたなと少し思い出してくる。

YJ50R 2001 5AUG [Vino CHUICHI]
YJ50R 5AUG

一覧のモデルコードだけ見ても、人気の程が窺える。この後 Vino は台湾製の4ストロークになり、モデル名は XC50 となった。さらにアルミホイールやテレスコピックフォークの採用となり、今に続いている。来年のモデルが最後になるかもしれないけど。

XC50D 2017 2WPD [Vino Deluxe]
XC50D 2WPD

Vino は PUFFY が、JOG APRIO はジュビロ磐田の中山雅史が、JOG は T.M.Revolution が CM をしていて、今考えると豪華な時代だったと思えてくる。
明日は北米向け Vino のモデルコード一覧の予定。明後日になる可能性が高いが。

中国でForce 125発売

今日は9月15日に中国で発売された Force 125 について。

Force 125 [福禧 125]
Force 125

この Force 125 は4月の終わりに型式登録がされたことで、だいぶ前から姿と発売がわかっていた。なので、ようやく発売されたという感じである。


モデル名とモデルコードを確認してみたが、不明であった。しかし、サイドに AS と入っていることから、モデル名は AS125 になるのではという話である。個人的には AS1/AS2(/AS3) の存在の前に AS の名前を付けて良いのかと心配してしまうのだけど、中国なのでそんなことは考えてないのかもしれない。

Force 125 – AS
Force 125 AS

台湾での Force は 155cc のモデルで、中国の Force は中国製造なので基本的に別物なのだけど、せっかくなので外観を比較してみることに。

Force 125 中国
Force 125
Force BH61
Force 台湾

やっぱり別物である。

実は中国のモデルは扱いたくない理由がいくつかあって、その1つに独自のペットネームと登録型式名を付けていることにある。モデル名、モデルコード、ペットネームと3つあるだけでも混乱する人がいるのに、さらに2つ追加されるのである。CYGNUS ZR で例をあげると。

ペットネーム(英語): CYGNUS ZR
ペットネーム(漢字): 尚領
モデル名: LCK125
モデルコード: BK91
フレーム型式: TJAB9
登録型式名: ZY125T-9A

LCK125 BK91 [CYGNUS ZR]
LCK125 BK91

台湾でも漢字のペットネームを付けるが、登録型式名は付かないのでまだ混乱は少ない。

なぜモデル名などの話をしたかと言うと、 Force 125 にちょっと違和感があるからである。登録型式名が JYM125T-A となって、フレーム型式も TCJMA なのである。これにピンとくる日本人は 0.1% 以下だと思うが。

中国でヤマハのモデルは重慶建設・雅馬哈摩托車有限公司(CJYM)と株洲建設雅馬哈摩托車有限公司(ZJYM)が製造している。スクーターは ZJYM が製造を担当してきたのだが、この Force 125 に JYM125T-A が付けられているということは CJYM が製造していることになる。これがもし ZJYM が製造した場合は ZY125 から始まるものになる。もう少し調べると、賽鷹/CYGNUS GT も CJYM で製造しており、このことを見る限り製造体制に変更があったようである。